今日の注目株&相場見通し

【6月17日の注目株&日本株市場見通し】海外リスク台頭、下値不安が少ない内需株は/重要な米経済指標/日経平均急落 「デイリーZAi」6/17号

2024年6月17日公開(2024年6月17日更新)
ザイ編集部
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【1】今日の株式相場早わかり!
リスク回避の売りで急反落、欧州で政治懸念が台頭

 日経平均株価は大幅反落! 14日の欧州市場では、議会解散・総選挙に踏み切ったフランスを中心に政治への懸念が台頭し、仏株価指数CAC40は-2.65%と大幅安になった。米国市場ではハイテク株の買いが相場を下支えし、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。ただ、ミシガン大学の月次調査で消費者心理が悪化し、景気の減速が意識されたことで、NYダウは4日続落した。週明けの東京市場にも欧州発のリスク回避の動きが波及し、日経平均株価は朝方から急落。下げ幅は一時800円を超えたが、節目の3万8000円を割り込む場面では押し目買いも入ったとみられ、軟調もみ合いの展開が続いた。

 キリンホールディングスによる買収が正式発表されたファンケルは大幅続伸したが、その他売買代金上位は総じて軟調。決算発表したエイチ・アイ・エス三井ハイテックも売りがかさんだ。外部環境への懸念が強まる中、注目される海外の経済指標はこの後のコラムコーナーで確認しよう。

日経平均】38102.44円↓↓(-712.12円)
グロース250】638.23(-0.50)
NYダウ】38589.16ドル(-57.94ドル、14日)
ナスダック】17688.882(+21.322、14日)

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

日経平均株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます

【2】今日の注目株!
海外リスク台頭、下値不安が少ない内需株を選定!

 欧州ではフランスを中心に政治への懸念が台頭。米国ではハイテク株の買いが根強い一方、NYダウは4日続落しており、景気減速が意識されつつあるようだ。日経平均株価が急落を強いられたように、日本株も海外情勢と無縁ではいられないだろう。輸出企業を中心に事業環境の悪化が懸念されるだけではない。日本株は1~3月に海外投資家の買いを集めた上、市場全体で信用取引の買い残高も膨らんでおり、リスク回避ムードとなれば持ち高削減のための売りが出やすい。当面は海外リスクがくすぶる可能性もあるため、こうした環境でも株価が底堅く推移しそうな銘柄を考えてみよう。

株価の底堅さが期待される内需株

 上の表は、内需系セクターの時価総額1000億円以上の銘柄のうち、次の3つの条件に当てはまったものだ。(1)信用倍率が1倍未満、つまり信用取引で買い残より売り残の方が多い(ただし売り残が10万株以上。また、この時期に売り残が増えやすい6・12月期決算企業は除外)。買い手の手じまい売りよりも、売り手の買い戻しの方が期待しやすい。(2)年初来の株価騰落率が+20%未満。海外投資家などから利益確保のための売りが出にくい。(3)今期は営業増益予想。業績面で安心感がある。

 今日は日経平均株価が-1.83%、TOPIX(東証株価指数)が-1.70%となったが、イオンや傘下のフジ、それにクリエイト・レストランツ・ホールディングス大成建設は期待通りの底堅い動きだった。中古住宅のカチタスや、イオン系のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは逆行高だ。フジは3月にマックスバリュ西日本と経営統合。規模拡大によるメリットを追求するイオングループを軸に、小売再編の動きにも注目したい。

■フジ株価チャート/日足・6カ月

フジ株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】月曜連載「ザイアナリスト仲村幸浩『今週の焦点』」
米株は最高値更新か、米小売売上高などに注目

 先週の日経平均株価は+130.63円(+0.34%)。5月消費者物価指数(CPI)などでインフレ鈍化が確認されたほか、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果も概ね予想通りだったことで、米国ではナスダック総合指数などが連日で最高値を更新。一方、週末に日銀の金融政策決定会合の結果公表を控える中、国内は様子見ムードが強く、もみ合いが続いた。日銀は国債買入れ減額の方針を決定した一方、具体的な減額計画の決定は次回会合に持ち越した。会合後は円安が進み、日経平均株価は一時3万9000円台に乗せたが、その後は伸び悩んだ。

 今週は米国で5月の小売売上高や6月の購買担当者景気指数(PMI)など注目度の高い経済指標が発表される。小売売上高は前月比でプラスが予想されており、予想通りとなれば、インフレ鈍化に加えて堅調な景気という相場にとってポジティブな連想が米株の最高値更新基調を通じて日本株の下値を支えてくれそうだ。一方、米株式相場が最高値圏にあり、連邦準備理事会(FRB)高官からは相場をけん制するようなタカ派的な発言が出る可能性はある。ただ、現在の市場は経済データ重視の姿勢が窺え、高官発言は大きな波乱要因にはならないだろう。

 国内では週末に5月の全国CPIが発表予定。「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の調整の影響で、物価の伸びは4月から加速する見込み。物価上昇率を考慮した実質賃金が前年比でプラス転換する時期が遠のいたと捉えられる場合には、日本株の上値の重さにつながりそうで、米国株対比でパフォーマンスが劣る状況が続きそうな点には注意したい。また、フランスの下院議会選挙を巡る政局不透明感が重石になっている。ニュースフローに振らされるボラティリティー(変動率)の高い週になりやすい点にも注意しておきたい。

今週の経済スケジュール

仲村幸浩
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。

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