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(まとめ)日経平均は4日ぶり反落 米国株安も相まって調整色強い - 市況概況

10月31日 16時40分
マネックス証券
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東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は、4日ぶり反落となりました。前日の米国市場にて主要3指数が揃って下落し、中でもアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]が決算を受けて10.6%下落したことから半導体関連が売られました。

前場は、97円安の39,179円で寄り付いた日経平均は、一時、節目となる39,000円を下回る場面が見られるも下値では買いが入り、一進一退で推移しました。海外勢の株価指数先物の売りも見られ、上値は重く、160円安の39,116円で前引けとなりました。

後場に入ると、日銀の金融政策決定会合にて政策金利の据え置きが伝わる中で、円が上昇し、日経平均は下落基調で推移しました。13時30分過ぎに445円安の38,832円をつけ、本日の安値を更新しました。14時以降は買いが集まり下げ幅を縮小し、最終的には、196円安の39,081円で取引を終えました。

新興市場では、東証グロース250指数が4日続伸、0.7%高となりました。

2.個別銘柄等

半導体関連銘柄の下落が目立つ中で、アドバンテスト(6857)は、前日比、一時715円(8.3%)高の9,310円をつけ、上場来高値を更新する急騰を見せました。30日の中間決算にて、累積営業利益は前年同期比約2.7倍の948億円と大幅な増益を発表しました。株価は、通期業績の上方修正と最大500億円の自社株買いを発表したことを好感し、連日で上場来高値を更新しています。

日立(6501)は、前日比223円(5.4%)安の3,924円をつけ、6日ぶり急反落となりました。30日の中間決算にて、累積の調整後営業利益は前年同期比24.4%増の4,047億円、通期では前期比15.8%増と従来予想よりも2.7ポイントの上方修正となる8,750億円の見込みと発表するも、これがコンセンサス(9,232億円)を下回ったことが嫌気されました。

エムスリー(2413)は前日比、一時292円(15.9%)安となる1,541.5円をつけ、5日ぶり大幅反落となりました。30日の中間決算は、累積営業利益が前年同期比16.1%減の289億円となり、また、コンセンサスである320億円を割り込んだことが売り材料となりました。製薬企業の予算圧縮に加え、新型コロナウイルス関連のプロジェクト減少等、複数要因が減益につながったとされています。

京セラ(6971)は前日比183円(10.4%)安の1,573円をつけ、4日ぶりに大幅反落となりました。30日の中間決算にて、累積営業利益は前年同期比29.9%減の378億円、通期では従来18.4%増の1,100億円を見込んでいたところ一転して26.8%減の680億円と減益転換の見込みが失望売りを呼びました。また、収益性の改善は2年程度かかる見込みとされたことも、売りにつながりました。

三菱自動車(7211)は前日比39.1円(9.3%)高の460円をつけ、3日ぶりに大幅反発となりました。30日の中間決算にて、累積営業利益は前年同期比12.9%減の907億円と市場コンセンサスである851億円を上回る底堅い内容を発表したことが評価されました。自動車セクターは全体として販売不振が続く中で、堅調な販売動向を示したことが株価に寄与しました。

その他の銘柄では、前日に引き続き東京瓦斯(9531)に買いが集まり、前日比6.7%高の3,769円をつけ、4日続伸となりました。最大400億円の自社株買い発表が好感されています。野村総合研究所(4307)は前日比8.1%安の4,592円で取引を終え、4日ぶり大幅反落となりました。7-9月の営業利益が第1四半期から、鈍化傾向であり、増益率の低下が売り材料となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は、0.5%安となり4日ぶりに反落となりました。日経平均は直近で連騰していたこともあり、調整が入りました。東証プライム全体では、値上げ銘柄の方が多く、依然として強さもうかがえます。

明日に向けて、大引け後の決算銘柄は、武田薬品工業(4502)、レーザーテック(6920)、SCREENホールディングス(7735)、パナソニックホールディングス(6752)が控えています。本日も半導体がボラタイルに動く中で、レーザーテック、SCREENホールディングスは堅調な決算内容を示し、投資家を安心させられるかに注目します。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

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(マネックス証券)

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