・トランプトレード解消売りが広がり、日経平均は3万9000円割れ
・メルカリなど、国民民主党が注目する蓄電池や暗号資産の関連株をチェック!
・少ない資金でいろいろな株が買える!単元未満株取引サービスについて解説
【1】今日の株式相場早わかり!
トランプトレード解消で日経平均3万9000円割れ
日経平均株価は大幅に続落! 前日の米国市場で主要株価指数は反落。指数が最高値圏にあり高値警戒感がくすぶっていた中、大統領選後に続いていたトランプトレードの解消売りが広がった。今日の日経平均株価は下落スタート。前日の欧州株の大幅安や時間外取引での米株価指数先物の下落も影響し、下げ幅を広げる展開となった。終値では600円超安、11月6日以来となる3万8000円台となった。前日に米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したのを受けて半導体関連株が売られたほか、国内でもトランプトレードの解消売りといえる軟調相場となった。
創業家と伊藤忠商事によるMBO(経営陣による買収)検討のニュースが流れ、セブン&アイ・ホールディングスは一時売買停止に。会社側がMBO提案の事実があること、カナダ社からの買収提案と同様に客観的に検討していくことを公表すると売買は再開し一時16%超高と急伸した。今夜は10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。12月の利下げの有無を見極める重要指標として注目される。
【日経平均】38721.66円↓↓(-654.43円)
【グロース250】628.84↓(-2.66)
【NYダウ】43910.98ドル↓(-382.15ドル、12日)
【ナスダック】19281.401→(-17.362、12日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
あの人気政党も注目! 蓄電池&暗号資産が熱い!
10月の衆議院選挙で国民民主党は議席数を大幅に増やした。11月11日の首相指名選挙では、同党と日本維新の会が結果的に「協力」したことで、少数与党の石破政権は下野を免れた。今後、与党・政府は両党と協議しながら政権を運営していかざるを得ない。議席数を減らし党運営で紛糾している日本維新の会を尻目に、党首の不倫の影響は未知数としても国民民主党の存在感は増している。その国民民主党は政策綱領で「103万円の壁」の引上げを提言して大きな関心を集めた。一方で、半導体、AI、蓄電池、Web3.0を今後の成長産業と位置付け、投資減税の推進も掲げている。半導体とAIはすでに大きな投資テーマとなっており、残る2つも飛躍が期待される。
太陽光や風力などの自然由来の電気は、発電量が安定しないのがネック。そこで必要なのが電力系統用の蓄電池。電力の送配電網に接続した大型の蓄電池で、発電所から送られてくる電気を貯めたり、貯めた電気を放電し、電気の安定供給を可能にする。日本ガイシと住友電気工業はその代表的なメーカーだ。また、蓄電池は防災用としても関心が高い。家庭用蓄電システムで首位のニチコンも注目だ。
Web3.0は次世代のネットシステム。大手IT企業にデータやコンテンツが集中される現行のWeb2.0と異なり、分散型のインターネットが構築できると期待されている。銘柄としては、暗号資産関連になる。メルカリやSBIホールディングス、GMOインターネットグループが好調だ。なお、国民民主党は、暗号資産の税率引下げも公約に掲げている。実は自民党も税率の引下げに前向きで、実現すれば暗号資産取引がさらに活発化することが期待できる。
■住友電気工業株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
単元未満株取引のメリットって?
(ご質問)
単元未満株取引のサービスが気になっています。株を単元未満で買うメリットって何ですか?
(答え)
少ない資金で様々な銘柄を買える点が最大のメリットです!
単元未満株とはその名の通り1単元(100株)に満たない株数の株式のこと。近年、各証券会社が1株から売買できる単元未満株取引のサービスを拡充させています。そこで、楽天証券の株式・デリバティブ事業部の竹内広大さんに、単元未満株取引のメリットを解説してもらいました。単元未満で株を売買するメリットって何でしょうか?
「100株単位での売買では、1銘柄を買うために何十万円、時には何百万円のような資金が必要になります。一方で単元未満株取引であれば1株から買うことが可能です。資金面でのハードルが大きく下がる点が最大のメリットといえます。試しに株式投資にチャレンジしたい、いろんな銘柄を買ってみたいという方に向いています」
ただし、すべての銘柄が単元未満で買えるわけではない点に注意が必要です。
「証券会社によって単元未満株取引の取扱銘柄は異なります。楽天証券の『かぶミニ®(単元未満株取引)』では全上場銘柄のうち2070銘柄を取扱っています(2024年10月28日現在)。取扱銘柄であれば1株単位での売却も可能です」
手軽な単元未満株取引ですが、一方でデメリットもあります。例えば、株主優待の条件が「100株以上の保有」の場合、保有株数が100株に満たないうちは当然ながら優待がもらえません。また、証券会社によっては売買時手数料が100株単位の売買よりも高くなる場合があります。とはいえ、余裕資金の少ない人にとって魅力的なサービスであることは間違いありません。まずは利用する証券会社のホームページを確認してみましょう。
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