【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,389.60 ▼55.39 (11/18)
NASDAQ: 18,791.81 △111.69 (11/18)
1.概況
米国市場はまちまちの結果となりました。ダウ平均は13ドル安で取引を開始しました。先週に続き、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げが市場想定よりも緩やかとなる見方から上値は重く、一時60ドル高の43,505ドルまで上げるも、その後は買いが続かず軟調に推移しました。一方で、トランプ次期大統領が掲げる規制緩和政策等、恩恵を受ける一部ハイテク株が相場を下支えし、最終的には55ドル安の43,389ドルで取引を終えました。S&P500株価指数は23ポイント高の5,893ポイントで3日ぶりに反発、ナスダック総合指数も111ポイント高の18,791ポイントをつけ、5日ぶりに反発となりました。
2.経済指標等
主な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち10業種が上昇しました。コミュニケーション・サービス、エネルギーが1%以上の上昇をする一方で、資本財のみ小幅に下落しています。
4.個別銘柄動向
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中15銘柄が上昇となりました。ボーイング[BA]が2%以上上昇し、構成銘柄の中で上昇トップとなりました。他にもアイビーエム[IBM]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、アップル[AAPL]が1%以上上昇しています。一方で15銘柄が下落し、ナイキ[NKE]は2%以上下落しました。ウォルト・ディズニー[DIS]、エヌビディア[NVDA]の2銘柄が1%以上の下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、トランプ次期大統領政権における自動運転の規制緩和に関する報道を受けてテスラ[TSLA]が5%以上の上昇となりました。一方で、規制緩和の影響が考慮されウーバー・テクノロジーズ[UBER]は5%下落となりました。モデルナ[MRNA]はアナリストの投資判断引き上げを受けて、7%以上の上昇となりました。一方で、データ統合等のプラットホームを提供するパランティア・テクノロジーズ[PLTR]は先週末に急騰していた反動で6%以上下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は前週末比0.03%低い4.41%となりました。ドル円は154円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は、米国市場でのハイテク株上昇の流れを引き継ぎ、また先物の小幅上昇も支えとなって反発して始まりそうです。一方で、主だった材料がなく上値が重い展開が予想されます。また本日の大引け後には、損保大手の決算発表が控えています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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