東京市場まとめ
1.概況
米中の貿易交渉の進展期待が投資家心理を支え、日経平均は127円高の37,598円と反発で寄付きました。前日の米国市場にて、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇したことで、日本市場でも半導体銘柄に買いが入りました。中ごろには日銀植田総裁のハト派よりの発言を材料にドル円相場で円が下落し、それに合わせて日経平均は上げ幅を拡大し、10時50分に258円高の37,729円をつけ本日の高値を更新しました。その後は伸び悩み、76円高の37,546円で前引けとなりました。
後場の序盤は堅調に推移となるも、徐々に上げ幅を縮小し、小幅高での推移となりました。投資家の様子見ムードも相まって、後場の中ごろから引けにかけて37,500円近辺で推移した日経平均は、23円安の37,446円と安値引けで取引を終えました。
新興市場では東証グロース250指数が3日続伸となる1.4%高で取引を終えています。
2.個別銘柄等
IHI(7013)は一時8.4%高の15,620円まで上昇し、年初来高値を更新しました。国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「ニュートラル」から最上位の「バイ」に引き上げ、目標株価は従来の9,500円から16,500円に引き上げたことが先行きに強気な見方が広がったと受け止められ買いが集まりました。
任天堂(7974)は0.4%安の11,695円をつけ3日続落となりました。国内証券が同社の目標株価を従来の12,300円から14,500円に引き上げ、これを材料視した買いが入るも、引けにかけては弱含みました。アナリストは「中期的な業績期待もバリュエーション(投資尺度)も、いっそう強気に転じていいフェーズに入ってくる」と評価しています。
大塚ホールディングス(4578)は2.2%安の6,993円をつけ続落となりました。腎疾患治療薬で競合する米ベラ・セラピューティクスが2日、同薬の第3相臨床試験(治験)で主要評価項目を達成したと発表し、競合薬の良好な結果を受け、競争激化を懸念した売りが優勢となりました。
ワークマン(7564)は一時7.2%高の5,930円をつけ年初来高値を更新しました。夏物商品が伸び、5月の既存店売上高は前年同月比11.4%増であったと発表したことで、堅調な売上動向を好感した買いが入りました。
リユース品・買取販売のBuySell Technologies(7685)は2.0%安の2,985円をつけ続落となりました。2日、海外募集による新株発行で約43億円を調達すると発表し、また併せて筆頭株主による海外売り出しの発表もあり、株式の需給悪化を懸念した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は23円安と小幅安で取引を終えました。円安進行を背景に、一時は250円ほど上昇するも、伸び悩み、方向感に欠ける展開となりました。日銀植田総裁は、「将来の利下げ余地をつくるために、経済・物価の改善が見込めない中で無理に政策金利を引き上げる考えはない」と発言し、ハト派よりの姿勢を見せたことは先行きの株式市場においても支えになるでしょう。
明日は、米国の経済指標を前に、動きづらい展開が予想され、100日移動平均である37,360円を巡る攻防になると考えられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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