【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,762.87 △443.13 (6/6)
NASDAQ: 19,529.95 △231.51 (6/6)
1.概況
先週末の米国市場では、主要3指数がそろって1%以上の反発となりました。寄付き前に公表された5月の米雇用統計が市場予想を上回る結果となり、労働市場の悪化懸念が和らいだことに加え、米中の貿易交渉の進展期待も相場を支える要因となりました。
ダウ平均は312ドル高の42,631ドルで取引を開始すると上げ幅を広げ、一時は604ドル高まで上昇し、42,924ドルでこの日の高値を付けました。高値を付けた後は、一時262ドル高まで上げ幅を縮小し、42,582ドルで安値を付けました。その後、取引終盤にかけて再び買いが優勢となり、最終的には443ドル高の42,762ドルで取引を終え、3日ぶりの反発となりました。
また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は231ポイント高の19,529ポイント、S&P500株価指数は61ポイント高の6,000ポイントで取引を終え、いずれも大きく反発しました。なお、S&P500株価指数は2月21日以来、約3ヶ月半ぶりに6,000ポイント台を回復しました。
2.経済指標等
5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比13万9000人増となり、市場予想を上回りましたが、前月の14万7000人増からは伸びが鈍化しました。なお、3月分は18万5000人増から12万人増へ、4月分は17万7000人増から14万7000人増へとそれぞれ下方修正されています。一方、5月の失業率は4.2%と市場予想通り前月から横ばいとなりました。また、平均時給は前月比0.4%増、前年同月比3.9%増と市場予想を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、11業種すべてが上昇しました。特に、エネルギーが2%近く上昇したほか、コミュニケーション・サービスや一般消費財・サービス、金融も1%以上上昇しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25業種が上昇となり、なかでもセールスフォース[CRM]やアマゾン・ドットコム[AMZN]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、シェブロン[CVX]、シスコシステムズ[CSCO]、アメリカン・エキスプレス[AXP]は2%以上上昇しました。そのほか、メルク[MRK]やアップル[AAPL]、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]など9銘柄が1%以上上昇しています。一方で、ホームデポ[HD]やマクドナルド[MCD]、スリーエム[MMM]、ウォルマート[WMT]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]の5銘柄が1%未満の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ハイテク株を中心に大きく上昇した銘柄が目立ちました。パランティア・テクノロジーズ[PLTR]は6.5%上昇してS&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。また、テスラ[TSLA]は3.7%高、アルファベット[GOOGL]は3.3%高、メタ・プラットフォームズ[META]は1.9%高となりました。そのほか、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス[UAL]は、Spotifyとの提携を発表し、4.8%上昇しました。一方で、ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ[LULU]は第1四半期決算で既存店売上高が市場予想を下回ったほか、ガイダンスでも通期の売上高見通しを下方修正したことで、株価は19.8%下落してS&P500株価指数構成銘柄の値下がり率ランキングでワーストとなりました。
5.為替・金利等
米長期金利は、前日から0.12%高い4.51 %で取引を終えました。ドル円は、145円付近で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は、5月の雇用統計が市場予想を上回ったことなどを受け、主要3指数は揃って1%以上の上昇となりました。この流れを受け、本日の日本市場も買いが先行すると見込まれ、日経平均は3万8000円台回復に向けて上げ幅を広げられるかが注目されます。
今週は、米国の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)といった主要なインフレ指標の発表に加え、米10年債・30年債の国債入札も控えています。長期金利や為替に影響を与える材料が重なる中、今週も引き続き不安定な相場となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
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