【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,171.66 ▼44.14 (6/18)
NASDAQ: 19,546.27 △25.18 (6/18)
1.概況
昨日の米国市場では、主要3指数が小幅に高安まちまちとなりました。FRB(米連邦準備制度理事会)は、6月17日から18日にかけて開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)で、市場予想通り政策金利を据え置くことを決定しました。また、FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では、2025年末の予想中央値が0.25%の利下げ2回を示す水準で維持されました。パウエル議長は「不確実性があるにもかかわらず、経済は堅調」と述べ、堅調な労働市場を背景に利下げを急がない姿勢を改めて示したことで、主力株の一角には売りが出ました。また、中東情勢を巡る警戒感も引き続き相場の重荷となりました。
ダウ平均は20ドル高の42,236ドルで取引を開始すると、上げ幅を広げて一時294ドル高の42,510ドルまで上昇しました。高値を付けた後は売りが優勢となって上げ幅を縮め、取引終盤には下落に転じて97ドル安の42,118ドルでこの日の安値を付けました。最終的には44ドル安の42,171ドルで取引を終え、小幅に続落しました。
また、S&P500株価指数も1ポイント安の5,980ポイントで取引を終え、小幅に続落しました。一方で、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は25ポイント高の19,546ポイントで取引を終え、小幅に反発しました。
2.経済指標等
5月の米住宅着工件数は125.6万件となり、市場予想と前回結果を下回りました。先週一週間の米新規失業保険は前週比5000件減の24.5万件となり、市場予想(24.4万件)を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち情報技術や公益事業、不動産、金融の4業種が小幅に上昇となりました。一方で、エネルギーやコミュニケーション・サービス、素材などの7業種が1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は、全30銘柄のうち15銘柄が上昇となり、特にゴールドマン・サックス[GS]やジェイピー・モルガン・チェース[JPM]、メルク[MRK]、アメリカン・エキスプレス[AXP]が1%以上上昇しました。一方で、15銘柄が下落となり、特にビザ[V]が5%近く下落しました。また、ボーイング[BA]やセールスフォース[CRM]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]アマゾン・ドットコム[AMZN]が1%以上下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、米上院でステーブルコインの規制枠組みを定める法案が可決されたことが好感され、暗号資産取引所を運営するコインベース[COIN]が16.3%上昇し、S&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。また、住宅ローン保険を手がけるジェンワース・フィナンシャル[GNW]は、アナリストによる投資判断の引き上げを受けて13.7%上昇しました。一方で、マスターカード[MA]は、ステーブルコインの利用拡大に伴う競争激化への懸念から5.4%下落し、S&P500株価指数構成銘柄の値下がり率ランキングでワーストとなりました。また、動物用医薬品のゾエティス[ZTS]は、アナリストによる投資判断と目標株価の引き下げを受けて4.1%下落しました。
5.為替・金利等
米長期金利は、前日から横ばいの4.39%で取引を終えました。ドル円は、145円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場ではFOMCを通過し、主要3指数は小幅に高安まちまちとなりました。日本市場は、前日までの続伸で4ヶ月ぶりの高値を付けていることもあり、利益確定や持ち高調整の売りが出やすく、軟調なスタートが予想されます。
一方、米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がプラス圏を維持したことから、日本市場でも半導体株などに買いが入りやすく、下値は堅くなりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
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