【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 44,494.94 △400.17 (7/1)
NASDAQ: 20,202.89 ▼166.84 (7/1)
1.概況
昨日の米国市場では、主要3指数は高安まちまちとなりました。ISM製造業景気指数やJOLTS(雇用動態調査)における求人件数が市場予想を上回ったほか、上院がトランプ減税の延長を柱とする減税・歳出法案を可決したことを受けて、相場は押し上げられました。一方で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利下げに慎重な姿勢を再表明し利下げ期待が後退する中、ハイテク株の一角は利益確定売りに押されました。
ダウ平均は33ドル安の44,061ドルで取引を開始し、一時は81ドル安の44,013ドルまで下落しました。安値を付けた後は終日堅調に推移し、509ドル高の44,604ドルで高値を付けました。最終的には400ドル高の44,494ドルで取引を終え、ダウ平均は4日続伸となりました。
一方で、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は166ポイント安の20,202ポイントで取引を終え、7日ぶりに反落しました。また、S&P500株価指数も6ポイント安で取引を終え、小幅ながら4日ぶりに反落しました。
2.経済指標等
6月の米ISM製造業景気指数は49.0となり、市場予想(48.8)と前回結果(48.5)を上回りましたが、景気拡大と縮小の分かれ目となる50を4ヶ月連続で下回りました。5月のJOLTS(米雇用動態調査)求人件数は、37.4万件増の776万9000件となり、予想外に増加となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇となり、特に素材が2%以上上昇しました。また、ヘルスケアが1%以上上昇したほか、エネルギーや生活必需品、不動産などが1%未満の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスと情報技術の2業種が1%以上の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は、全30銘柄のうち22銘柄が上昇となりました。なかでも、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]とアムジェン[AMGN]は4%以上上昇しました。また、シャーウィンウィリアムズ[SHW]やメルク[MRK]、ナイキ[NKE]は3%以上上昇、ハネウェル・インターナショナル[HON]とジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]は2%以上上昇しました。一方で、8銘柄が下落となり、特にエヌビディア[NVDA]は3%近く下落しました。また、アイビーエム[IBM]とマイクロソフト[MSFT]は1%以上下落しました。
ダウ平均構成銘柄以外では、マカオ当局が発表した6月のカジノ収入が市場予想を上回ったことを受けてカジノ株が上昇し、ラスベガス・サンズ[LVS]は8.9%上昇してS&P500株価指数構成銘柄の値上がり率ランキングでトップとなりました。また、ウィン・リゾーツ[WYNN]も8.9%上昇しました。その他、住宅建設株は金利先安観に伴う売上増期待から上昇し、レナー[LEN]は4.4%高、ディーアール・ホートン[DHI]は3.9%高となりました。一方で、テスラ[TSLA]はCEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏がトランプ政権の減税法案に対して批判的なコメントし、それに対してトランプ大統領がテスラに対する政府補助金を調査すべきだと示唆したことから、同社に対する優遇措置の撤廃などが警戒され、5.3%下落しました。その他、ハイテク株の一角が売られ、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]とアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]は4.1%安、ブロードコム[AVGO]は4.0%安、ネットフリックス[NFLX]とクラウドストライク・ホールディングス[CRWD]は3.4%安となりました。
5.為替・金利等
米長期金利は、前日から0.01%高い4.24%で取引を終えました。ドル円は、143円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場では、高安まちまちとなりました。ダウ平均は4日続伸となったものの、エヌビディアなどのハイテク株の一角が売られナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落となりました。こうしたなか、日本市場では米国のハイテク株安を受けてこれまで上昇をけん引してきた主力の値がさ株などに売りが出ることが警戒され、日経平均は下落してのスタートが予想されます。
また、トランプ氏は日本との関税交渉について「合意が実現できるか疑わしい」と述べ、日本を念頭に「30%か35%か、我々が決める数値に応じて支払ってもらう」とも発言しており、関税を巡る動向への警戒感が高まっています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)
■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)
■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
◆1月~12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック!
※株主優待を新設・変更した銘柄の最新情報は
株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2024年]でチェック!
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
売買手数料(1約定ごと、税込) | 投資信託 | 外国株 | ||
10万円 | 20万円 | 50万円 | ||
99円 | 115円 | 275円 | 1764本 | 米国、中国 |
【マネックス証券のおすすめポイント】 大手ネット証券として昔から愛用者が多い。おすすめポイントのひとつは外国株の銘柄数の多さで、4850銘柄以上の米国株や約2650銘柄の中国株を売買できるのも魅力的だ。日本株に関しては、取引や銘柄分析に役立つツールが揃っているのがメリット。中でも、多彩な注文方法や板発注が可能な「マネックストレーダー」や、重要な業績を過去10期以上に渡ってグラフ表示できる「マネックス銘柄スカウター」はぜひ利用したい。「ワン株」という株を1株から売買できるサービスもあるので、株初心者はそこから始めてみてもいいだろう。「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積み立てると最大1.1%のポイント還元。さらに、投資信託の保有金額に対し、最大0.26%分(年率)のマネックスポイントが付与されるのもお得だ。 |
||||
【関連記事】 ◆NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ! ポイント還元率は業界トップクラスの1.1%で、「dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ! |
||||