◆今日7月14日はパリ祭(フランス革命記念日)である。フランスではこの日から本格的なバカンスシーズンが始まる。ずいぶん昔のことだが、この時期に南仏プロバンス地方をドライブ旅行したことがある。プジョーやシトロエンなど小さな車には長期旅行の荷物は載せきれないのだろう、屋根にトランクを積んで走る車を多く目にした。立ち寄ったマルセイユで食べたブイヤベースの味を懐かしく思い出す。
◆南仏最大の都市、マルセイユ近郊で大規模な山火事が発生した。強風と熱波により急速に延焼し、マルセイユ国際空港の閉鎖や周辺道路・鉄道の運行停止にもつながった。南欧では気候変動により高温の日数、強度、頻度が増し、山火事のリスクが高まっている。実際、マルセイユの火事以外でも、スペイン・カタルーニャ州タラゴナ県の山岳地帯で発生し燃焼域が3000ヘクタールにもおよんだ大規模な山火事をはじめ、南欧の多くの森林で火災が頻発している。
◆今回のマルセイユの山火事の直接の原因は車両火災だという(2007年式プジョー107で、定期的な道路適合検査を受けていなかった)。その炎が乾燥した周囲の木々に燃え移って瞬く間に大規模な山火事へと拡大した。まるでフランス革命のメタファーである。フランス革命は、民衆の不満と啓蒙思想の火種が、硬直した旧制度という乾ききった森に投げ込まれ始まった。それは一瞬で燃え広がり、王政を焼き尽くす革命の業火となったのだ。
◆フランス革命は、特権階級への怒りを導火線とする市民革命だが、現代欧州の右派政党の躍進も、EUの高級官僚やグローバリズムの恩恵を受ける都市部エリート層に対する地方・労働者層の反発が原動力という点では通底する。ナショナリズムの高揚という点も同じだ。「フランス国民」という概念が生まれ、国民国家への意識が芽生えた。一方、相違点は現代の右派が保守・排外主義を掲げるのに対し、フランス革命は自由・平等を掲げた点である。
◆さて、かの地から遠く離れた我が国は参院選の真っただ中。欧州とは歴史も文化も地理も、あらゆる背景が違い過ぎるこの日本で右派ポピュリズム政党の躍進が目立っている。国民の不満が排外主義に結びついているように見えるのは欧州で起きていることの相似形だ。そういえばフランス革命もパンの価格高騰がひとつの要因となった。米の高騰と連想がつながる。まさか、この日本で革命なんて起こりようがないのだが…。猛暑で茹った頭の体操には良いかもしれない。少し、ひんやりとした気分を味わえる。
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