「BJC（ビージェイシー）」のIPO情報総まとめ！ スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の健康関連商品販売企業との比較や予想まで解説！［2025年10月20日 情報更新］

会社名	【上場延期】BJC（ビージェイシー）
市場・コード／業種	グロース・440A／化学
上場日	10月28日
申込期間（BB期間）	10月10日～10月17日
おすすめ証券会社	SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、SBIネオトレード証券（旧：ライブスター証券）、岡三オンライン（旧:岡三オンライン証券）、DMM.com証券
フィスコ分析による 市場の注目度	★★★（最高★5つ）

初値（初値騰落率）	－円（－％）
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】

⇒その他のIPO銘柄の情報はこちら！
※2025年10月20日、BJCは株式売出しの中止を決定しました。今後の上場に向けたスケジュールは未定ですが、新たな情報が公開され次第、記事を更新します。

BJCが10月28日にIPO（新規上場）！

　BJCは、2025年9月22日、東京証券取引所に上場承認され、2025年10月28日にIPO（新規上場）することが決定した。

　BJCは2022年2月25日に設立された。同社グループは、ファンデーション、美容液、クレンジングなどの化粧品や姿勢補正サポート靴下といった健康関連商品の企画、販売を行っている。具体的な事業の内容については、理美容業、エステティック業に特化した代理店を通じた理美容室・エステティックサロン専売品の化粧品等販売関連事業を行っている。代理店と協働して、理美容室・エステティックサロン等への販売活動を行うことで、全国のサロンへ提案が可能となっており、より多くの取り扱いサロン獲得を実現している。

 

BJCのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する？（ブックビルディング期間、上場日など）

■スケジュール
仮条件提示	10月9日
ブックビルディング（抽選申込）期間	10月10日～10月17日
売出価格決定	10月20日
購入申込期間	10月21日～10月24日
払込日	－月－日
上場日	10月28日

BJCのIPOは、どこの証券会社で申し込める？
（主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など）

■取り扱い証券会社（2025年10月3日時点。割当は変更になる場合があります）
証券会社名 （※青文字はクリックで詳細ページへ）	引受シェア	口座開設
SMBC日興証券（主幹事証券） ［最短即日で取引可能］	―％
SBI証券（主幹事証券） ［最短翌日に取引可能］	―％
楽天証券 ［最短翌日に取引可能］	―％
SBIネオトレード証券（旧：ライブスター証券）［最短3日後に取引可能］	―％
岡三オンライン（旧:岡三オンライン証券） ［最短2日後に取引可能］	―％
DMM.com証券 ［最短即日で取引可能］	―％
FFG証券	―％
中銀証券	―％
東海東京証券	―％
岡地証券	―％
岡三証券	―％

BJCのIPOは、いくらで買える？ 割安／割高？
（仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など）

■価格情報
想定仮条件の平均価格（※1）	2035円
仮条件 ［予想PER（※2）］	1640～1680円 ［13.2倍～13.5倍］
売出価格	―円
初値	―円
初値騰落率	―%
予想トレーディングレンジ（※3）	1000～3700円
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS＝今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER（2025年10月7日終値の株価と会社側予想から計算）
会社名 ※クリックで最新チャートへ	予想PER
【3社平均】	22.3倍
ミルボン<4919>	26.4倍(連)
COTA<4923>	27.1倍
リップス<373A>	13.3倍

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

BJCの発行株数・単元数・公開規模は？

■株数などに関する情報
発行済株式数（上場時）	1588万7500株（予定）
公開株式数	公募－株  売出691万3100株 （オーバーアロットメントによる売出103万6900株）
想定公開規模（※1）	161.8億円（OA含む）
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

BJCはsoaddictedブランドまつ毛美容液など

　ファンデーション、美容液、クレンジングなどの化粧品や姿勢補正サポート靴下といった健康関連商品の企画、販売を手掛ける。主なブランド及び商品は、メイクをしながらスキンケアもできるファンデーションSPICARE V3 foundationシリーズ及び、まつ毛の生え際に塗るまつ毛美容液Lashaddict eyelash conditioning serum。

　ファンドの売出案件であり、公開規模の大きさは警戒されそうだ。一方、業績は好調で、類似企業に比べ利益率が高い点などは好感されそうだ。上場後まもなく配当権利を得られる点はオリオンビール<409A>と状況が酷似しており、公開株取得者が売り渋れば思いの外需給がひっ迫する可能性はある。

　10月はIPO数が10社と多く、同社が最後となるので、投資家の投資余力にも注意しておきたい。

◆「BJC」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短即日で取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
SBIネオトレード証券（旧：ライブスター証券） ［最短3日後に取引可能］
岡三オンライン（旧:岡三オンライン証券）［最短2日後に取引可能］
DMM.com証券［最短即日で取引可能］
⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら！

BJCの業績データ

■業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常利益 （伸び率）	純損益 （伸び率）
2022/10	58 （―）	▲ 400 （―）	▲ 401 （―）
2023/10	7,504 （―）	▲ 89 （―）	▲ 396 （―）
2024/10	10,060 （34.1%）	2,561 （―）	2,184 （―）
2025/10予	― （―）	― （―）	― （―）

■連結業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常利益 （伸び率）	純利益 （伸び率）
2023/10	7,907 （―）	569 （―）	431 （―）
2024/10	10,473 （32.5%）	1,535 （169.9%）	1,006 （132.9%）
2025/10予	10,800 （3.1%）	2,890 （88.2%）	1,974 （96.2%）
2025/4 2Q	5,242 （―）	1,406 （―）	965 （―）
2025/7 3Q	8,267 （―）	2,276 （―）	1,562 （―）
予想EPS（※） ／配当	単独：-円 連結：124.25円／30.00円
※ 予想EPSは「今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

BJCの業績コメント

　2025年10月期の業績は、売上高が前期比3.1％増の108.0億円、経常利益が同88.2％増の28.9億円と増収増益の見通しとなっている。

　既存ブランドは、今年6月及び7月に同社主力商品であるまつ毛美容液「Lashaddict eyelash conditioning serum」にマスカラ下地であるトランスカラをセットにしたキャンペーンを実施しており、継続的な売上増加を牽引している。また、針入りファンデーション「SPICARE V3 foundation シリーズ」第4作目となる「V3 intelligent foundation」の発売等、新商品の発売を行い継続的な売上増加に寄与している。そのほか、新商品では7月にボディケア商品「135° スクラブ＆バスシュガー」、10月に医薬部外品のエイジングケア商品「dotBEAUハンドセラム」を発売し、売上増加への寄与を見込んでいる。

　また、今年2月に製造販売業許可を取得し、薬事関連業務を内製化したことで薬事管理料が不要になったことによる売上原価減少や、販管費の見直しで利益率向上となっている。

　なお、通期計画に対する第3四半期末時点での進捗率は、売上高が82.6億円で76.6％、経常利益が22.7億円で78.8％となっている。

BJCの詳細情報

■基本情報
所在地	福岡県福岡市博多区博多駅南四丁目18番2号 明東ビル4F
代表者名（生年月日）	代表取締役 山本 将孝（昭和54年6月9日生）
設立	令和4年2月25日
資本金	1億9600万円（令和7年9月22日現在）
従業員数	新規上場会社71人 連結会社93人（令和7年8月31日現在）
事業内容	ファンデーション、美容液、クレンジングなどの化粧品や姿勢補正サポート靴下といった健康関連商品の企画、販売

■売上高構成比率（2024/10期 実績）
品目	金額	比率
Lashaddict	5,172 百万円	49.4％
SPICARE（V3シリーズ）	4,061 百万円	38.8％
その他	1,239 百万円	11.8％
合計	10,473 百万円	100.0％

■大株主上位10位
順位	株主名	保有株数	保有シェア
1	クレアシオン3号投資事業有限責任組合	446万2500株	28.09％
2	TY1号投資事業有限責任組合	428万7500株	26.99％
3	津下 康弘	303万7500株	19.12％
4	藤木 貴子	238万3375株	15.00％
5	藤木 誠	48万株	3.02％
6	(株)KOU PREMIUM	47万6625株	3.00％
7	川内 文恵	31万7500株	2.00％
8	木下 勝晶	18万7500株	1.18％
9	山本 将孝	15万株	0.94％
10	石井 光速	10万5000株	0.66％
合計		1588万7500株	100.00％

■その他情報
手取金の使途	－
関係会社	(株)CHARIS＆Co.　(連結子会社)　化粧品等販売関連事業 CHARIS Korea Corporation.　(連結子会社)　化粧品等販売関連事業 (株)BEEK　(連結子会社)　化粧品等販売関連事業
VC売却可能分（推定）	－株（売出し・保有期間などの制限があるもの以外）
直近有償第三者割当	年月日	2024年7月31日
	割当先	川内 文恵
	発行価格	800円 ※株式分割を考慮済み

◆「BJC」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短即日で取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
SBIネオトレード証券（旧：ライブスター証券） ［最短3日後に取引可能］
岡三オンライン（旧:岡三オンライン証券）［最短2日後に取引可能］
DMM.com証券［最短即日で取引可能］
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BJCの銘柄紹介

 福岡県筑紫野市にて2014年に設立した（旧）(株)BJCが前身。その後、旧BJCが行ってきた化粧品等販売関連事業を継承するために、創業者の津下康弘氏が複数のM&A仲介会社と協議し企業譲渡先を探していたところ、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>経由でクレアシオン・キャピタル(国内独立系PEファンド)との接点を持つに至った。2022年にクレアシオンの出資を受け入れるため、同社が設立している。

　同社グループは、同社及び子会社3社にて構成されており、化粧品等販売関連事業が中核事業である。具体的には、ファンデーション、美容液、クレンジングといった化粧品などのサロン専売品の企画・仕入を行い、代理店やサロンなどへ卸販売を行っている。代理店及びサロンは同社グループの注文専用オンラインストアから商品を発注する。取引先は全国に拡大しており、同社の5拠点（福岡本社、東日本支社、中部支社、関西支社、熊本支社）で商品説明や企画、販売促進などの営業活動をしている。なかでも連結子会社の(株)BEEKでは、営業要員を配置せずZoom等のデジタルツールを活用したオンラインセミナーといった効率的なサロン開拓戦略を展開しており、グループ全体の収益性向上に貢献している。

　なお、2024年10月期において、同社が注力する重点代理店32店舗における同社商品の取り扱いサロン数（配荷件数）は1万9192件（前の期比42.8％増）と増加している。ちなみに、楽天市場、Amazon.com Inc.、Yahoo!ショッピング等の一部のECモールでの商品販売を実施しているが、これは代理店及びサロンと同社との契約内容以外の販路での販売（不正流通）を防止するためのものであり、売上拡大を目的としたものではないため同社グループの販売する商品はサロン専売品としている。

　取扱っている主なブランド及び商品は、SPICARE V3 foundationシリーズ及びLashaddict eyelash conditioning serumとなっている。SPICARE V3シリーズは、天然の微細針イノスピキュール（Inospicule）を用いた、スキンケア（Skin Care）も兼ねそなえた化粧品であり、2020年3月より発売開始したファンデーション「SPICARE V3 foundationシリーズ」は2025年7月末時点で累計販売個数588万個を突破している。天然の微細針「イノスピキュール」に関する独自の特許技術と開発力を保有する韓国BN社に製造を委託しており、BN社とは製造委託契約及び日本国内における独占販売契約を締結している。

　soaddictedブランドは、同社が日本及び韓国で独占販売契約を締結しているカナダのFRASER RESEARCH LABS社のブランドになり、各商品には植物エキスやペプチド複合体、保湿成分などを配合している。主力商品は、まつ毛美容液のLashaddict eyelash conditioning serumであり、2017年の発売以来、口コミやSNSで広がり累計販売本数は499万本（2025年7月末時点）を突破した。2024年のまつ毛美容液ブランドシェアでは14.8％を占め1位となっている。

　その他事業として、健康食品・その他雑貨の仕入、販売においても化粧品等販売関連事業と同様のスキームで行っており、(株)CHARIS＆Co.を中心に商品の企画、仕入を実施し、同社グループにて代理店やサロンなどへ卸販売を行っている。

BJCの投資のポイント

　ファンドの売出案件であり、公開規模の大きさは警戒されそうだ。一方、業績は好調で、類似企業に比べ利益率が高い点などは好感されそうだ。上場後まもなく配当権利を得られる点はオリオンビール<409A>と状況が酷似しており、公開株取得者が売り渋れば思いの外需給がひっ迫する可能性はある。ただ業界的には足元厳しい状況が続いている印象も。6月30日にグロースへ上場したリップス<373A>は公開規模40.0億円で初値は公開価格を2.2％上回る程度にとどまった。10月はIPO数が10社と多く、同社が最後となるので、投資家の投資余力にも注意しておきたい。

⇒リップス<373A>のIPO情報はこちら！

　同社グループは、理美容業界、エステティック業界に特化して、代理店を通じたサロン専売品の化粧品等販売関連事業を行っている。代理店を通すことで、少ない営業人員でありながら、より多くのサロンを獲得することができるとともにシリーズ商品展開により1店舗当たりの売上単価を上げることで効率の良い営業活動を実施している。取扱っている主なブランド及び商品は、メイクをしながらスキンケアもできるファンデーションSPICARE V3 foundationシリーズ及び、まつ毛の生え際に塗るまつ毛美容液Lashaddict eyelash conditioning serum。2024年10月期において、同社が注力する重点代理店32店舗における同社商品の取り扱いサロン数（配荷件数）は1万9192件（前の期比42.8％増）従業員は連結で93名。

　業績面について、2025年10月期の業績は、売上高が前期比3.1％増の108.0億円、経常利益が同88.2％増の28.9億円と増収増益の見通しとなっている。代理店営業においては、年末（2024年11月から12月）及び夏季（2025年6月から7月）に各取引先と協働でのキャンペーンを実施し同社商品の販売活動を強化。また、2025年3月にSPICARE V3 foundationシリーズ第4作目となるV3 intelligent foundationの発売を開始し、当該商品の投入による新規サロン開拓及び直近取引のないサロンの掘り起こしを行った。

　想定仮条件水準での2025年10月期予想PERは15～17倍。今期末配当は1株あたり30円を予定しており、想定仮条件水準での予想配当利回りは1.5％前後。2026年10月期以降は中間配当も実施予定であり、年間で配当性向50％とすることを検討中。

　公開規模は150億円前後となる見込み。公開株の一部は海外販売される予定のほか、韓国BN社への親引けが実施される見込み。上場後も残るファンド保有株式については、上場日後180日間の価格解除条項のないロックアップがかかっているものの、将来的な追加売却懸念はくすぶりそうだ。

◆「BJC」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短即日で取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
SBIネオトレード証券（旧：ライブスター証券） ［最短3日後に取引可能］
岡三オンライン（旧:岡三オンライン証券）［最短2日後に取引可能］
DMM.com証券［最短即日で取引可能］
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