「スタジオアタオ」のIPO情報総まとめ！スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のバッグ、財布の企画・販売企業との比較や予想まで解説！［2016年12月9日 情報更新］

会社名	スタジオアタオ
市場・コード／業種	東証マザーズ・3550／小売業
上場日	11月29日
申込期間（BB期間）	11月11日～11月17日
おすすめ証券会社	SMBC日興証券、大和証券、SBI証券、マネックス証券、岩井コスモ証券
フィスコ分析による 市場の注目度	★★★（最高★5つ）

初値（初値騰落率）	3810円（+25.74%）
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】

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スタジオアタオのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する？
（ブックビルディング期間、上場日など）

■スケジュール
仮条件提示	11月10日
ブックビルディング（抽選申込）期間	11月11日～11月17日
公開価格決定	11月18日
購入申込期間	11月21日～11月25日
払込日	11月28日
上場日	11月29日

スタジオアタオのIPOは、どこの証券会社で申し込める？
（主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など）

■取り扱い証券会社（2016年11月22日時点。割当は変更になる場合があります）
証券会社名 （※青文字はクリックで詳細ページへ）	引受シェア	口座開設
SMBC日興証券（主幹事証券） ［最短3日で取引可能］	89.1％
大和証券 ［最短翌日に取引可能］	3.2％
SBI証券 ［最短翌日に取引可能］	1.1％
マネックス証券 ［最短2日で取引可能］	1.1％
岩井コスモ証券 ［最短3日で取引可能］	1.1％
みずほ証券	3.2％
いちよし証券	1.1％

スタジオアタオのIPOは、いくらで買える？ 割安／割高？
（仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など）

■価格情報
想定発行価格（※1）	2930円
仮条件 ［予想PER（※2）］	2930～3030円 ［21.3倍～22.0倍］
公募価格	3030円
初値	3810円
初値騰落率	+25.74%
予想トレーディングレンジ（※3）	2000円～6000円
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS＝今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※2 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER（2016年11月8日終値の株価と会社側予想から計算）
会社名 ※クリックで最新チャートへ	予想PER
【3社平均】	30.2倍
ハピネス&D<3174>	20.0倍
夢展望<3185>	―倍(連)
サマンサJP<7829>	40.4倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

スタジオアタオの発行株数・単元数・公開規模は？

■株数などに関する情報
発行済株式数（上場時）	205万1000株（予定）
公開株式数	公募5万1000株  売出61万株 （オーバーアロットメントによる売出6万6100株）
想定公開規模（※1）	21.3億円（OA含む）
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

スタジオアタオはブランド人気高まるも公開規模が重し

 オリジナルバッグ、財布等の企画・販売を手掛ける。展開するブランドは「ATAO（アタオ）」「IANNE（イアンヌ）」「Roberta di Camerino（ロベルタ ディ カメリーノ）」の3つ。国内において神戸、有楽町などに8店舗を展開するほか、直営のインターネット店舗「ATAO OFFICIAL WEB SITE」「IANNE公式オンラインショップ」を協働運営している。

 公開規模がマザーズ上場案件としてはやや大きいうえ、3社同日上場による資金分散の影響も初値の重しとなりそうだ。一方で、業績の高成長が評価材料となるだろう。「ATAO」ブランドは女性を中心に人気が高まっているようで、上場までに投資家からの認知が高まるかが焦点となる。

 公開規模については20億円強となる見込み。11/29はエルテス<3967>とJMC<5704>が同時上場するが、同社は公開規模が3社のなかで最も大きい。

◆「スタジオアタオ」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短3日で取引可能］
大和証券［最短翌日に取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
マネックス証券［最短2日で取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日で取引可能］
⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら！

スタジオアタオの業績データ

■業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常利益 （伸び率）	純利益 （伸び率）
2013/6	559 （―）	70 （―）	44 （―）
2014/2	627 （―）	132 （―）	82 （―）
2015/2	1,108 （―）	175 （―）	117 （―）
2016/2	1,944 （75.4%）	246 （40.1%）	152 （29.4%）

■連結業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常利益 （伸び率）	純利益 （伸び率）
2016/2	1,944 （―）	252 （―）	157 （―）
2017/2予	2,731 （40.5%）	434 （72.2%）	282 （79.0%）
2016/8 2Q	1,478 （―％）	326 （―％）	212 （―％）
予想EPS（※） ／配当	単独：-円 連結：137.49円／0.00円
※ 予想EPSは「今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。※2014年2月期は決算期変更のため、2013年7月1日から2014年2月28日までの8ヶ月間。

スタジオアタオの業績コメント

 2017年2月期の業績は、売上高が前期比40.5％増の27.3億円、経常利益が同72.2％増の4.3億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、同社グループの主要な関連業界である百貨店を含む小売業界においても、消費マインドの低下により厳しい状況が継続している。

 このような状況のもとで、同社グループは、引続き、インターネット販売の強化、人材の確保と育成、新規出店等に取り組んでおり、オンラインショップと店舗の一層の連携を図るべく、販売促進費の増額、SNS活動の強化なども行っている。

 SNSの強化については、FacebookやLINEによる情報発信だけでなく、店舗スタッフによる商品情報に関するブログを積極的に行うことにより顧客とのコミュニケーションを図っている。

 以上の取り組みの結果、インターネット販売及び店舗販売ともに引続き好調に推移している。なお、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は、売上高14.7億円で54.1％、経常利益3.2億円で75.1％となっている。

スタジオアタオの詳細情報

■基本情報
所在地	兵庫県神戸市中央区御幸通八丁目1番6号
代表者名（生年月日）	代表取締役社長 瀬尾 訓弘（昭和51年4月3日生）
設立	平成17年2月14日
資本金	1000万円（平成28年10月24日現在）
従業員数	新規上場会社42人 連結会社42人（平成28年9月30日現在）
事業内容	オリジナルバッグ、財布等の企画・販売

■売上高構成比率（2016/2期 実績）
品目	金額	比率
インターネット販売	995 百万円	51.2％
店舗販売	879 百万円	45.2％
その他	69 百万円	3.6％
合計	1,944 百万円	100.0％

■大株主上位4位
順位	株主名	保有株数	保有シェア
1	黒越 誠治	79万5000株	39.75％
2	瀬尾 訓弘	60万株	30.00％
3	（株）セブンオー	40万株	20.00％
4	（株）九六	20万5000株	10.25％
合計		200万株	100.00％

■その他情報
手取金の使途	新規出店のための設備投資資金（差入保証金を含む）及び運転資金に充当する予定。
関係会社	ロベルタ ディ カメリーノ ファーイースト（株）（連結子会社）イタリアファッションブランド「Roberta di Camerino」の企画管理及び直営店での小売販売 （株）デジサーチアンドアドバタイジング（その他の関係会社）インターネットを応用したビジネスの企画、開発、運営・Ｗｅｂショッピングサイトの制作・コンサルティング・インターネットショップの運営・小売店舗ブランドイメージ構築コンサルティング・上記分野の調査、コンサルティング
VC売却可能分（推定）	－株（売出し・保有期間などの制限があるもの以外）
直近有償第三者割当	年月日	－年－月－日
	割当先	－
	発行価格	－

◆「スタジオアタオ」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短3日で取引可能］
大和証券［最短翌日に取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
マネックス証券［最短2日で取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日で取引可能］
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スタジオアタオの銘柄紹介

 同社では『ファッションにエンタテイメントを』を理念とし、オリジナルバッグ・財布等の提供を通じて『お客様に非日常のワクワク感を提供する』ことを目指している。

 同社グループは、同社（株式会社スタジオアタオ）及び連結子会社１社（ロベルタ ディ カメリーノ ファーイースト株式会社）の2社で構成されており、オリジナルバッグ等の企画・販売、直営店舗の運営、インターネット店舗の運営、キャラクター商品の企画・販売を主な事業として取り組んでいる。

(1）同社グループが展開するブランドについて

 同社グループは、『ATAO（アタオ）』『IANNE（イアンヌ）』『Roberta di Camerino（ロベルタ ディ カメリーノ）』の3つのブランドを展開している。

(2）同社グループの販路

① 店舗販売

 平成28年9月末現在、国内において神戸、有楽町、新宿、横浜等の大都市圏の百貨店・商業施設等に入居している店舗を8店（ATAO 5店、IANNE 3店）展開。また、全国各地の百貨店等において随時イベントを開催し、同社商品を販売している。海外においてはパリにIANNEのギャラリー1ヶ所を展開している。

② インターネット販売

 自社直営のインターネット店舗「ATAO OFFICIAL WEB SITE」、「IANNE公式オンラインショップ」を株式会社デジサーチアンドアドバタイジングと協働で運営している。また、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングが運営するオンラインモール「erutouc（エルトゥーク）」内でも販売している。

③ ロベルタ事業

 同社グループは、Roberta di Camerinoのマスターライセンサーである三菱商事株式会社より商標の使用、製造輸入販売に関する権利の許諾を受け、国内におけるRoberta di Camerinoの展開を行っており、平成28年9月末現在、国内において有楽町に路面店1店を展開するとともに同社直販サイトを通じたインターネット販売を行っている。

 また、国内におけるRoberta di Camerinoのサブライセンサーとして、サブライセンシーに商標権の使用許諾を行うことにより、ロイヤリティーを受領している。

(3）「O2O」の活用によるブランド戦略

 同社グループは『トレンドに左右されない商品企画と、定番商品を人気商品化するノウハウ』を強みとして、O2O（Online to Offlineの略、オンライン（インターネット販売）とオフライン（店舗販売）が融合し、相互に影響を及ぼすこと）の施策を活用しながら、自社が提供するオリジナルバッグ等の企画・販売を通してブランドの世界観を構築し、流行に左右されない『ブランドのファン』を生み出すことで長期的・安定的に収益を上げる事業の展開に取り組んでいる。

スタジオアタオの投資のポイント

 公開規模がマザーズ上場案件としてはやや大きいうえ、3社同日上場による資金分散の影響も初値の重しとなりそうだ。売出株の多さをネガティブ視する向きもあるだろう。

 今年のマザーズ上場案件で公開規模が20億円以上30億円未満だった5社の公開価格に対する初値上昇率は平均+16.6％にとどまる。しかも、テーマ性や知名度の高さで人気化したエボラブルアジア<6191>（+48.3％）、デファクトスタンダード<3545>（+41.1％）を除けば、3社のうち2社が公開価格を下回る初値形成となった。

 一方で、同社については業績の高成長が評価材料となるだろう。「ATAO」ブランドは女性を中心に人気が高まっているようで、上場までに投資家からの認知が高まるかが焦点となる。

 同社は、オリジナルバッグ、財布等の企画・販売を手掛ける。アパレルに比べトレンドが緩やかで、季節にも左右されにくいと考えられることが同社設立のきっかけとなったようだ。展開するブランドは「ATAO（アタオ）」「IANNE（イアンヌ）」「Roberta di Camerino（ロベルタ ディ カメリーノ）」の3つ。

 2016年9月末時点で国内において神戸、有楽町など大都市圏の百貨店・商業施設に8店舗を展開するほか、パリにIANNEのギャラリー1ヶ所を展開している。また、直営のインターネット店舗「ATAO OFFICIAL WEB SITE」「IANNE公式オンラインショップ」を協働運営しており、インターネット販売比率は51.2％（2016年2月期実績）となっている。

 業績面について、2017年2月期は売上高が前期比40.5％増の27.3億円、経常利益が同72.2％増の4.3億円と増収増益の見通しとなっている。第2四半期までの進捗率が比較的高いが、インターネット売上高は季節変動やプロモーション戦略等の影響により、期初に大きくなる傾向があるという。

 想定仮条件水準の今期予想PERは20～22倍となる。類似企業として意識されるサマンサタバサジャパンリミテッド<7829>は今期予想PER40倍強の評価となっているが、これは利益水準の低迷が要因とみられ、同社の参考とはなりにくい。業績成長性から高評価は可能と考えるが、アパレル・雑貨関連との比較では割安感に乏しいと捉えられる可能性もある。

 公開規模については20億円強となる見込み。ベンチャーキャピタル株主は存在しないが、個人大株主が保有株の多くを売出しで放出するため、上場後の追加売却の可能性は意識されるだろう。また、11/29はエルテス<3967>とJMC<5704>が同時上場するが、公開規模の最も大きい同社は資金分散の影響を強く受けることを想定しておく必要がある。

◆「スタジオアタオ」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
SMBC日興証券［最短3日で取引可能］
大和証券［最短翌日に取引可能］
SBI証券［最短翌日に取引可能］
マネックス証券［最短2日で取引可能］
岩井コスモ証券［最短3日で取引可能］
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