東京市場まとめ
1.概況
日経平均は前日比252円高の53,575円と反発して取引を開始しました。次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長にタカ派と目されるウォーシュ氏が指名されたことや、週末の演説会での発言を受け高市総理が円安を容認しているとの見方が広がり、ドル円は円安・ドル高で推移していたこともあって日本市場は買いが優勢でのスタートとなりました。前半は堅調に上げ幅を拡大し、10時3分には924円高の54,247円まで上昇し本日の高値を更新しました。買い一巡後は利益確定の売りなどから上げ幅を縮小し、99円高の53,422円で前引けとなりました。
後場は一転して軟調に推移しました。半導体関連銘柄が下げを主導し、後場は一貫して安値圏での推移となった日経平均は最終的に667円安の52,655円と安値引けで続落となりました。
TOPIXは30ポイント安の3,536ポイントで3営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント安の705ポイントで反落となりました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は14.0%安の18,360円をつけ6営業日ぶりに大幅反落となりました。1月の1ヶ月間で株価が約2倍となるなど、急騰していた反動で、本日は利益確定の売りが優勢となりました。
レーザーテック(6920)は14.0%安の31,310円をつけ大幅続落となりました。1月30日、2026年6月期(今期)の当期純利益が従来予想から上方修正となる前期比15%減の720億円を見込むと発表するも、市場で注目されていた今期の受注高の見通しについては物足りないとの受け止めが売り材料となりました。
高島屋(8233)は一時5.7%高の2,039.5円をつけ昨年来高値を更新しました。1月30日、2026年2月期(今期)の当期純利益が2028年満期のユーロ円建て新株予約権付社債(CB)の買い入れで特別損失を計上することから、前期比67%減の130億円になるとの見通しを発表し、将来的な需給悪化懸念がなくなったとの受け止めが買いにつながりました。
小野薬品工業(4528)は一時4.6%高の2,409円をつけ昨年来高値を更新しました。2日、2026年3月期の第3四半期決算で、純利益は前年同期比22%増の689億円と市場予想を上回ったほか、通期の当期純利益見通しである670億円を既に超過していることが好感され買いが入りました。
アルプスアルパイン(6770)は4.0%安の1,933.5円をつけ3営業日ぶりに反落となりました。1月30日、2026年3月期(今期)の営業利益が想定為替レートが実勢よりも円安で推移したことを理由に、従来予想の320億円から上方修正となる前期比8%増の370億円になる見通しと発表しました。しかし、為替の押し上げ分を除くと、修正後の見通しには物足りなさを指摘する声もあり、売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は主力の半導体関連に売りが出たことで後場に急落し、終値では667円安となりました。明日に向けて、日米の主力銘柄の決算発表や米国の経済指標が注目されます。決算では大引け後に、みずほフィナンシャルグループ(8411)や東日本旅客鉄道(9020)、東海旅客鉄道(9022)、米国ではウォルト・ディズニー[DIS]、パランティア・テクノロジーズ[PLTR]が予定されているほか、米国で1月のISM製造業景気指数の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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