◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は3日ぶり反発、米株急落で一時800円安も衆院選期待で
・味の素が好決算で急伸! トヨタは上方修正、日鉄は下方修正も上昇
・2月高配当株ランキング! オンワードHD・ワールド・わらべや日洋など
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
3日ぶり反発、米株急落で一時800円安も衆院選期待で
【今日の相場】
日経平均株価は3日ぶり反発! 5日の米国市場では主要株価指数がそろって大きく下落した。AI(人工知能)ベンチャーのアンソロピックが立て続けに新たなツールを発表し、ソフトウェア関連銘柄への売りが続いた。また、金や銀などの貴金属相場が再び下落したことや、暗号資産のビットコインが2024年10月以来の低水準まで急落したことも投資家心理を悪化させた。日経平均株価は下落スタートすると、一時は5万2950.15円(-867.89円)まで下げた。ただ、週末の衆議院選挙で与党が大きく議席を伸ばす観測報道が伝わるなど、先高観も根強く、下げ渋ると11時過ぎには上昇に転じた。
東京エレクトロンやIHIなどの半導体株・防衛関連株のほか、ソニーグループなどが大きく上昇した一方、任天堂やコナミグループが急落。業種では鉱業、建設、銀行が上昇率上位となった一方、医薬品、その他製品、パルプ・紙が下落率上位だった。来週は日米の企業決算がピークを迎えるほか、米国では延期された雇用統計や消費者物価指数(CPI)が発表される。週明けにX(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」で配信する相場解説や注目銘柄を参考にしてほしい。
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【日経平均】54253.68円↑(+435.64円)
【グロース250】710.62↓(-1.39)
【NYダウ】48908.72ドル↓↓(-592.58ドル、5日)
【ナスダック】22540.586↓↓(-363.993、5日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆トヨタ自動車(7203)
3780円(+74円)
2026年3月期の第3四半期(2025年4~12月)営業利益は前年同期比13.1%減の3兆1967億円と市場予想を上回った。通期予想は3兆4000億円から3兆8000億円(前期比20.8%減)へ上方修正。関税影響で減益となったが、販売台数は増加した。値上げ効果や為替前提の円安修正に加え、原価改善、経費削減なども奏功。一方、計画は市場予想を下回っており、株価の反応は限定的だった。
◆味の素(2802)
4099円(+484円)
2026年3月期の第3四半期(2025年4~12月)事業利益は前年同期比5.6%増の1459億円と市場予想を上回った。また、通期予想は1800億円から1810億円(前期比13.6%増)へ上方修正。苦戦していた調味料・食品が改善したほか、半導体パッケージ基盤向け層間絶縁体フィルムの増収率が大きく加速。上期(0.2%減)から増益に転じたことも好感された。
◆日本製鉄(5401)
676.7円(+10.1円)
2026年3月期の第3四半期(2025年4~12月)事業利益は前年同期比37.1%減の3561億円。中国からの安値輸出や原料高騰が響いた。設備トラブル影響が想定以上に拡大したこともあり、通期予想は4500億円から4200億円(前期比38.5%減)へ下方修正。ただ、修正要因の多くは一過性で、株価は下げ渋った。子会社の日鉄エンジニアリングとカナデビアが経営統合の検討に入ったことも発表。他に、最大5000億円の転換社債の発行準備が一部で報じられた。
【2】金曜コーナー「今日の注目株
2月高配当株ランキング! オンワードHD・ワールド・わらべや日洋など
2月末に配当の権利が確定する銘柄を利回りランキング形式で確認しよう。足元では株式だけでなく貴金属相場や暗号資産など、あらゆる資産クラスで値動きの変動率が高まっている。こうした不安定な局面でこそ、安心感のある高配当株に目を向けたい。なお、2月の権利付き最終売買日は25日となる。

オンワードホールディングスやTSIホールディングス、ワールドなどアパレル企業が多く入った。3期連続の増配を見込むオンワードは、「アンフィーロ」などの戦略強化ブランドの好調に加え、在庫管理の徹底や販管費の効率化が奏功し、大幅な増収増益が続いている。昨年12月にはネイル関連事業を展開し高利益率を誇るコスメ・デ・ボーテの完全子会社化を発表、コスメティクス事業を強化する方針だ。近年、積極的な構造改革を進めるTSI HDは、今期に入って3四半期連続で2ケタ増益を達成するなど業績が上向いている。
3期連続増配を計画するワールドは、2022年のナルミヤ・インターナショナルに続き、3月にはライトオンを完全子会社化する予定でM&Aを積極化。他社に販売ソリューションを提供するプラットフォーム事業など、業界のプラットフォーマーとしての成長期待も踏まえると、9倍台にとどまるPERには割安感が残る。
食料品では食肉加工品の製造・卸売・小売までを一貫するS Foodsや、調理済食品のわらべや日洋ホールディングスが入った。米国で新工場が稼働するなど海外での成長投資を積極化するS Foodsは、国内の拠点集約による構造改革も奏功し、1月に利益予想を大きく上方修正した。わらべや日洋は、値上げの進展や新工場の収益改善を背景に今期は過去最高益を計画。直近、主要顧客のセブン&アイ・ホールディングスが国内コンビニ事業で改善の手応えを感じていることも追い風。海外での成長性も踏まえると、11倍台のPERは割安感がある。
一方、求人情報サービスのディップは、累進的な配当実績に安心感があるが、ハイクラス正社員の転職市場が活況な一方で、主戦場のパート・アルバイト向け求人市場は弱く、短期的な業績は厳しそうだ。伊藤忠商事が大株主でコールセンターサービスを手掛けるベルシステム24ホールディングスも、累進配当が続いているが、業績の足踏みも続いており、しばらく株価の値上がりは期待しにくいか。建機商社のワキタは1月に業績予想を下方修正している。
8月決算期からは唯一、太陽光発電など再生可能エネルギー事業を手掛けるウエストホールディングス。前期下期から成長期待の高い蓄電所事業に経営資源を大きく傾けている。一方、第4四半期に極端に収益が集中する傾向や前期にかけての4期連続の下方修正など、業績面で課題があり、株価の再上昇には見極めが必要だ。エーアイテイーは1月23日号の配当増額ランキングの記事を参考にしてほしい。
(ザイ配当アナリスト 仲村幸浩)
■わらべや日洋ホールディングス株価チャート/日足・6カ月
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