東京市場まとめ
1.概況
日経平均は反落して取引を開始しました。原油相場の上昇に加え、前日には最高値を更新していたこともあり、利益確定の売りが指数を下押ししました。前場は持ち直す場面も見られたものの、総じて下落基調で推移し、1,100円安の65,833円で前引けとなりました。
後場も下げ幅を拡大して始まり、後場寄り直後の12時31分には1,383円安の65,551円で、この日の安値をつけました。安値を付けた以降は、下げ幅を縮小する展開となりました。66,000円台まで値を戻した日経平均は最終的に200円安の66,734円で反落となりました。
TOPIXは16ポイント安の3,924ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が11ポイント安の771ポイントで3日続落となりました。
2.個別銘柄等
三越伊勢丹ホールディングス(3099)は一時7.1%高の3,588円をつけ、年初来高値を更新しました。1日、5月分の首都圏における既存店売上高(速報値)が前年同月比10.7%増であったと発表しました。免税売上高も15.0%増と大きく伸びるなど、堅調な売上動向を評価した買いが優勢となりました。
伊藤園(2593)は一時12.6%安の2,630円をつけ、年初来安値を更新しました。1日、2027年4月期(今期)の営業利益が前期比8%減の200億円になる見込みと発表しました。先月5月28日には2026年4月期(前期)の営業利益などを上方修正したことで、株高となっていたものの、今期の減益見通しが嫌気されました。
調剤薬局を展開するアインホールディングス(9627)は3.2%高の5,627円をつけ、反発となりました。1日、2026年4月期(前期)の当期純利益が前の期比84%増の170億円になったと発表しました。従来予想の135億円を上回り、これを好感する買いが入りました。2025年8月に買収した「さくら薬局」を運営するクラフトの統合作業が順調に進んでいるほか、高額医薬品の処方拡大を受けた処方箋の単価上昇などが要因とされています。
キッコーマン(2801)は3.5%高の1,444.5円をつけ、大幅続伸となりました。1日、しょうゆやつゆ類など計291品目の値上げを発表し、これによる採算改善を期待した買いが入りました。値上げは9月1日納品分からとされ、物流費や人件費、製造設備費、原材料費の上昇を価格転嫁する目的とされています。
レーザー光部品を手掛けるQDレーザ(6613)は一時、ストップ高水準となる20.6%高の2,923円をつける場面が見られました。1日に現実と仮想空間を融合する「クロスリアリティー(XR)」を利用できるXRグラスの製品開発において、TDK(6762)と事業協力契約を結んだと発表しました。XRは拡張現実(AR)や複合現実(MR)、仮想現実(VR)を総称した技術を指し、これによる業績拡大期待が買い材料となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
連日で最高値を更新していた日経平均は、利益確定の売りに加え、中東情勢の不透明感などが意識されたことで反落となりました。明日に向けて、注目の材料には大引け後の16時より開催予定であるキオクシアホールディングス(285A)のインベスターデーがあげられます。好調な半導体メモリー市場の先行きなどを経営陣がどう評価するかなどにも注目です。また、米国ではパロ・アルト・ネットワークス[PANW]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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