東京市場まとめ
1.概況
日経平均は504円高の67,238円と反発して取引を開始しました。前日の米国市場では、人工知能(AI)投資の拡大を材料に、主要3指数が揃って上昇しました。序盤から、上げ幅を拡大する展開となった日経平均は、初の68,000円台をつけ、その後も堅調に推移しました。前引けは1,718円高の68,452円となりました。
後場も一段高で始まり、高値圏での推移となりました。13時6分に2,052円高の68,786円をつけ、取引時間中の最高値を更新しました。高値圏でもみ合いとなったものの、大引けにかけては利益確定の売りが出て、最終的には1,667円高の68,402円で最高値を更新し、取引を終えました。
TOPIXは71ポイント高の3,996ポイントで、同じく最高値を更新しました。新興市場では東証グロース250指数が7ポイント安の764ポイントで4日続落となりました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は一時7.2%高の83,140円をつけ、連日で上場来高値を更新しました。2日、投資家向け説明会を開催し、累進配当の導入の検討や設備投資を強化する方針を発表しました。業績の急拡大にあわせて株主還元を強化する姿勢を評価した買いが優勢となりました。
IHI(7013)は3.9%安の2,486.5円をつけ、3日続落となる大幅安となりました。2日、傘下のIHIエアロスペースが宇宙航空研究開発機構(JAXA)から5ヶ月間の競争資格停止処分を受けたと発表しました。これによる業績への悪影響などを懸念した売りが出ました。
パナソニック ホールディングス(6752)は一時11.1%高の3,994円をつけ、上場来高値を更新しました。2日、国内証券が同社の目標株価を従来の3,000円から足元の水準を上回る5,000円へと大幅に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「従来の期待を大きく超えるペースで成長局面に突入する」との見方を示しています。
フジ・メディア・ホールディングス(4676)は0.6%安の3,843円と反落しました。同社は2日、村上世彰氏が関わる投資会社ATRAに対し、6月の定時株主総会での議決権行使を禁じる仮処分が東京地裁で認められたと発表しました。アクティビストによる株主提案への期待が後退したことから、株価は売りに押されました。
データ分析サービスを展開するデータセクション(3905)はストップ高水準となる16.1%高の5,060円をつけ、3営業日ぶりとなる大幅反発となりました。2日、アクティビストとして知られる香港のオアシス・マネジメントが同社株を5%超保有していることが明らかとなり、さらなる買い増しや、株主提案としての配当実施の要求がいずれでるのではといった思惑が買いを呼びました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は2.5%高と反発し、史上最高値を更新しました。また、TOPIXも一時は史上初の4,000ポイントを上回りました。日経平均は7万円台も射程圏内となり、連日での高値更新が期待されます。明日の材料には本日引け後に予定されている、植田日銀総裁の講演や、米国では5月分のISM非製造業景気指数、ADP雇用者数といった経済指標があげられます。また、決算では半導体のブロードコム[AVGO]の決算発表が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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