東京市場まとめ
1.概況
日経平均は355円安の67,115円で続落して取引を開始し、寄付きが本日の高値となりました。昨日の米国市場では半導体関連銘柄が軟調に推移したことを受け、日本市場でも日経平均への寄与度が高い半導体関連銘柄中心に売りが先行しました。寄付き後は下落が続き、前場中盤でやや値を戻す場面もみられたものの、809円安の66,661円で前場の取引を終えました。
後場も上値が重い展開が続き、横ばい圏で推移した結果、882円安の66,588円で続落となりました。
TOPIXは2ポイント安の3,949ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が21ポイント高の765ポイントで6日ぶりの反発となりました。
2.個別銘柄等
T&Dホールディングス(8795)は6.4%高の4,390円の株式分割考慮後では2007年以来19年ぶりの高値をつけました。4日に傘下のT&Dフィナンシャル生命保険の株式をスマートフォン決済大手のPayPayに1600億円で譲渡することを発表しました。また、300億円を上限とする自社株買いも発表し、これらが好感される形となりました。
フジ・メディア・ホールディングス(4676)は一時11.3%高の4,272円をつけ4月中旬以来の高値水準となりました。4日、ブルームバーグ通信が同社の不動産子会社の売却をめぐり1兆円以上となる高額の応札が相次いでいることを報じたことが好感されました。
富士通(6702)は3.0%高の3,591円をつけ反発しました。日系大手証券が目標株価を4,900円から5,900円に引き上げたことで買いが集まりました。また、2027年3月期の利益見通しについてもアナリスト予想が引き上げられました。
日本製鋼所(5631)は9.0%高の7,930円をつけ大幅反発しました。原子力発電所の圧力容器の部品を手掛ける同社は4日、政府が原子力発電所を2040年代までに最大5基建て替える目標を掲げたとの報道を受けて買いが集まりました。ほかの原子力関連銘柄にも買いが集まっています。
東京エレクトロン(8035)は6.6%安の59,450円をつけ大幅な反落となりました。前日に半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.2%安となった流れを引き継ぎ、ほかの半導体関連株とあわせて売りが優勢の動きとなりました。
VIEW POINT: 明日への視点
前日の米国市場で半導体関連株が下げたほか、日本時間本日夜に雇用統計を控えて積極的な買いが集まりにくい状況だったことから日経平均は続落となりました。しかし、日経平均採用銘柄の騰落数を見ると値上がり銘柄が225銘柄中129銘柄で過半数の銘柄は上昇していることから、市場全体の地合いは弱くなく、日経平均への寄与度が高い一部の銘柄の下落が日経平均を押し下げた側面が強いといえます。来週は、月曜日の日本市場の寄付き前にGDP(国内総生産)の発表があるため、今夜の雇用統計とあわせて注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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