【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,712.71 △148.01 (6/22)
NASDAQ: 26,166.60 ▼351.33 (6/22)
1.概況
米国市場は高安まちまちの展開となりました。米国のバンス副大統領はイラン産原油の国際市場での販売やイランの核査察受け入れについての進展があったと明らかにした一方で、イラン側はその主張に異議を唱えています。中東情勢改善期待からダウ平均は上昇したものの、ハイテク株は下落する展開となりました。
ダウ平均は9ドル安の51,555ドルで取引を開始し、これがこの日の安値となりました。寄付き直後に上昇し、日本時間23時10分に323ドル高の51,887ドルでこの日の高値をつけました。その後は上げ幅を縮小し、最終的に148ドル高の51,712ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は351ポイント安の26,166ポイント、S&P500株価指数は27ポイント安の7,472ポイントでいずれも反落しました。小型株で構成されるラッセル2000は24ポイント高の3,004ポイントで続伸し最高値を更新しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇、4業種が下落となりました。不動産が1.4%高、エネルギーが1.2%高、ヘルスケアが0.9%高となりました。一方で、コミュニケーション・サービスが3.8%安、一般消費財・サービスが2.3%安、生活必需品が0.7%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が3.7%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アムジェン[AMGN]が2.1%高で続き、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が1.9%高となりました。一方で15銘柄が下落し、1銘柄は変わらずとなり、アマゾン・ドットコム[AMZN]が4.8%安、ナイキ[NKE]が4.5%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、スペースX[SPCX]は人工知能(AI)事業用に200億ドル規模の資金調達を目指した投資適格級社債発行計画が発表され16.4%安となりました。フラッシュメモリや半導体部品のマイクロン・テクノロジー[MU]はAI開発スタートアップであるアンソロピックとの戦略的提携拡大を発表したことで6.8%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.06%高い4.51%となりました。23日朝のドル円は161円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は高安まちまちの展開となりました。米国がイラン産原油の国際市場での販売を60日間認めると発表し米ドル建て決済も容認されることとなり対イラン制裁政策の大きな転換となりました。ただ、イラン側との主張の隔たりがあるほか、ホルムズ海峡やレバノンをめぐっては引き続き懸念が残っています。また、ドル円相場は一時162円に迫る水準まで円安に振れたものの、日米の財務省会談が行われたことが報じられると、為替介入への警戒感が強まり、一時80銭ほど円高方向に振れました。ドル円相場は引き続き為替介入が意識される水準で推移しており、今後も当局の動向に市場の警戒が続くとみられます。
夜間の日経先物は230円高の73,090円で取引を終えており、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。中東情勢の改善期待を背景に日経平均は初の73,000円台到達が意識されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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