東京市場まとめ
1.概況
日経平均は509円高の68,033円と続伸して取引を開始しました。前日の米国株高を材料に、序盤から上げ幅を拡大した日経平均は9時21分に1,275円高の68,799円をつけ、この日の高値を更新しました。その後は伸び悩み、前引けは1,085円高の68,609円となりました。
後場は上昇して始まったものの、次第に上げ幅を縮小しました。日銀の追加利上げ観測が重荷となったことで、伸び悩んだ日経平均は最終的に784円高の68,308円で3日続伸となりました。
TOPIXは37ポイント高の4,176ポイントと連日で最高値更新、新興市場では東証グロース250指数が2ポイント安の743ポイントで4営業日ぶりに反落しました。
2.個別銘柄等
TOPPANホールディングス(7911)は一時ストップ高水準となる14.2%高の5,618円をつける大幅高となりました。12日、2027年3月期の第1四半期決算は、先端半導体向けのパッケージ基盤などが好調で、純利益が前年同期比2.3倍の216億円であったと発表しました。増益を好感した買いが株価を押し上げました。
ファナック(6954)は3.2%安の6,505円をつけ、反落となりました。12日、外資系証券が同社の投資判断3段階で最上位の「バイ(買い)」から真ん中の「ニュートラル(中立)」に、目標株価を従来の8,630円から7,060円に引き下げ、これを材料視した売りが出ました。アナリストは、「強い業績拡大を見込みにくい一方、マルチプル(評価倍率)拡大が進みにくい」としています。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)は4.1%高の9,015円をつけ、続伸となりました。12日、株価指数を算出する米エムエスシーアイ[MSCI]は、代表的な株価指数「グローバルスタンダード指数」の構成銘柄の定期見直しを発表し、国内銘柄では新たに同社が採用されることが明らかになりました。主要株価指数への組み入れにより、先々の資金流入を見込んだ買いが入りました。
東京海上ホールディングス(8766)は1.7%安の7,622円をつけ、続落となりました。12日、2027年3月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比3%増の2643億円であったと発表しました。おおむね計画通りの着地だったことから、いったん材料出尽くしの売りが優勢となりました。
弁護士ドットコム(6027)はストップ高水準となる18.9%高の3,150円をつけ、大幅続伸となりました。12日、2027年3月期の第1四半期決算は、電子契約サービスの「クラウドサイン」の需要が強かったことなどを理由に、純利益が前年同期比37%増の4億3900万円であったと発表しました。市場予想を上回る実績が好感され、買いが殺到しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1.2%高で3日続伸となりました。米国株高から堅調な推移となったものの、後場は日銀の利上げ観測などを受け、伸び悩みました。明日に向けて、7月分の米生産者物価指数(PPI)や、アプライド・マテリアルズ[AMAT]の4-6月期決算発表が注目材料となりそうです。PPIについては、前日の消費者物価指数(CPI)が市場予想通り前回よりも伸びが減速していたことから、川上の財においてもインフレ鈍化の基調がうかがえるかが焦点となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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