米国株式の代表的な指数としてはダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数、ナスダック総合株価指数が有名ですが、その他にも特徴を有する指数が様々あります。一例として、組み入れ銘柄の規模に基づき構築される指数がありますが、なかでも中型株を中心に構成されるS&P400指数は過去約1ヶ月の騰落率が+3.6%と、大型株中心のS&P500種株価指数(+3.0%)や主に小型株からなるS&P600指数(+2.8%)を上回っています(同期間の騰落率‐ダウ工業株30種平均:+2.3%、ナスダック総合株価指数:+2.0%)。S&P400指数はチャート上でも、2026年第2四半期以降、大きな調整がみられず、底堅く推移しています。
中型株は各銘柄を調査対象とするアナリストが大型株と比べて相対的に少ないうえ、大型株に向けた成長段階の企業が含まれており、長期的な観点での有望銘柄が含まれている可能性があります。そこで今回は、中型株指数における組み入れ銘柄のうち、足元で業績見通しが改善している銘柄を以下の基準で抽出しました。
<抽出条件>
・S&P400種株価指数に含まれる銘柄
(除く銀行、保険、不動産、投資銀行・証券会社、消費者金融、資産運用・資産管理)
・今会計年の予想一株あたり利益(EPS)成長率がプラス
・今会計年から翌会計年にかけてのEPS成長率が改善する見通し
・直近4週間および直近3ヶ月の予想EPS変化率がプラス
・過去1ヶ月の株価騰落率が高い順に表示
リストを確認すると、新車・中古車販売および関連サービスを提供するリシア・モーターズ[LAD]が基準を満たしています。同社が7月29日に発表した2026年第2四半期決算では売上高、EPSの市場予想に対する上振れに加えて、四半期配当の引き上げも発表しました。経営陣は決算に伴うカンファレンスコールで、展開するマーケットにおけるシェア拡大や価格設定の改善などによる利益への貢献を指摘しました。市場では先々の業績拡大が見込まれているほか、自社株買いを期待する向きもあります。また、環境やインフラなどに関連するコンサルティングを手掛けるテトラ・テック[TTEK]もリスト入りしました。同社は水分野に注力していますが、水力発電、データセンター、鉱業といった分野で新たな機会が生じているとの認識を示しています。こうした点を踏まえ、通年の業績見通しを上方修正しています(2026年7月29日の決算発表時)。他方、急性期後の医療サービス会社のエンコンパス・ヘルス・コーポレーション[EHC]も名を連ねています。運営する施設における入居率は2026年第2四半期時点で77.4%と前年同期の76.6%を上回る高水準で推移するなど良好な事業環境となっており、市場では売上高とEPSのさらなる成長が予想されています。
中型株は大型株と比較して値動きが大きくなり得る点などに留意が必要と考えられますが、調べてみると魅力的な銘柄に出会える可能性がありますので、銘柄選びの参考にしていただければと思います。
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