【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,380.66 ▼405.41 (9/9)
NASDAQ: 26,253.34 ▼168.07 (9/9)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。米財務省は長期国債買い戻しプログラムについて当初計画の3倍に引き上げることを表明しました。しかし、これが市場の期待に届かず金利が上昇する展開となりました。また、原油相場も中東情勢悪化の懸念から上昇しました。
ダウ平均は78ドル安の52,707ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きがこの日の高値となり、その後は下落幅を拡大し日本時間0時23分に471ドル安の52,314ドルでこの日の安値をつけました。以降は下落幅を縮小する場面もあったものの概ね横ばい圏で推移し、最終的に405ドル安の52,380ドルでこの日の取引を終え3日続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は168ポイント安の26,253ポイント、S&P500株価指数は37ポイント安の7,636ポイントでいずれも3日続落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち1業種が上昇、10業種が下落となりました。エネルギーが1.1%高となりました。一方で、資本財・サービスが1.5%安、一般消費財・サービスが1.4%安、公益事業が1.2%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中5銘柄が上昇しました。アイビーエム[IBM]が3.4%高、シェブロン[CVX]が1.9%高、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が0.3%高となりました。一方で25銘柄が下落し、アルファベット[GOOGL]が2.3%安、ボーイング[BA]が2.1%安、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]、セールスフォース[CRM]、ナイキ[NKE]が2.0%安となりました。また、アップル[AAPL]はターナス最高経営責任者(CEO)が初めての新製品発表イベントで折り畳み式のiPhone Duoを発表しましたがほぼ事前の想定通りとなったことで0.3%安となりました。日本では364,800円からの発売となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]はユーザーに代わりメール送信などを自律的に行う新たな人工知能(AI)エージェントの「ミューズ」を発表したことが好感され6.6%高となりました。米国では既に提供開始し、日本を含む各国に順次拡大し、基本料金は無料となります。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.05%高い4.84%となりました。10日朝のドル円相場は153円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
金利上昇や原油相場上昇を背景に米国の主要3指数は揃って3日続落となりました。本日夜には、米国での生産者物価指数(PPI)の発表があります。市場では今月のFOMCでの利上げの見極めがされる中で、大きな注目を集める11日夜に発表される消費者物価指数(CPI)の発表を前にPPIがその足掛かりとして注目されそうです。また、欧州中央銀行(ECB)の政策金利の発表やラガルド総裁の会見があります。
夜間の日経平均先物は900円安の64,360円で取引を終えました。米国市場の下落の流れを引き継ぎ、本日の日本市場は売りが優勢でのスタートとなりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
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