IPO株の銘柄分析&予想

「安江工務店」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の住宅関連企業との比較や予想まで解説![2017年2月15日 情報更新]

2017年1月6日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 安江工務店
市場・コード/業種 JASDAQスタンダード、名証2部・1439/建設業
上場日 2月10日
申込期間(BB期間) 1月25日~1月31日
おすすめ証券会社 東海東京証券、SBI証券SMBC日興証券安藤証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 1300円(+4.00%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

安江工務店のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 1月23日
ブックビルディング(抽選申込)期間 1月25日~1月31日
公開価格決定 2月1日
購入申込期間 2月2日~2月7日
払込日 2月9日
上場日 2月10日

安江工務店のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2017年1月25日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
東海東京証券(主幹事証券) 90.4
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SBI証券
[最短2日で取引可能]
2.6
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SMBC日興証券
[最短4日で取引可能]
1.7
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安藤証券 0.9
 
みずほ証券 1.7  
藍澤證券 1.7  
エース証券 0.9  

安江工務店のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 1130
仮条件
[予想PER(※2)
1130~1250円
7.0倍~7.8倍]
公募価格 1250円
初値 1300円
初値騰落率 +4.00%
予想トレーディングレンジ(※3) 1100円~2000円
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2017年1月20日前場の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 15.7倍
エムビーエス<1401> 17.2倍(連)
ミサワホーム<1722> 13.3倍(連)
三井ホーム<1868> 16.6倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

安江工務店の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 122万2800株(予定)
公開株式数 公募28万株  売出21万200株
(オーバーアロットメントによる売出7万3500株)
想定公開規模(※1) 6.4億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

安江工務店は名古屋地盤の住宅リフォーム会社

 住宅リフォーム事業、新築住宅事業、不動産流通事業を展開する。OB顧客数は2015年12月期に2万6531世帯まで増え、受注件数の50%以上がOB顧客のリピート注文となっている。同社オリジナルの「無添加厚塗りしっくい」や健康建材として人気の「コーラルストーン」といった自然素材をふんだんに使った「無添加リフォーム」が特長として挙げられる。

 公開規模が小さく、需給面は良好と言える。住宅リフォームは政策の追い風が期待される面もあるが、IPOでは人気が高まりづらく、初値の大きな伸びは期待しにくい。2市場同時上場による資金分散の影響も考えられよう。

 公開規模については6億円強となる見込み。創業家が発行済株式の大半を保有しており、ベンチャーキャピタル株主は確認されない。IPOスケジュール上も需給環境は良好だろう。

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安江工務店の業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2013/3 3,019
(―)
83
(―)
44
(―)
2014/3 3,895
(29.0%)
132
(59.5%
73
(65.3%)
2014/12 2,419
▲ 278
▲ 191
2015/12 4,134
(70.9%)
205
120
2016/12見 3,879
(-6.2%)
300
(46.6%)
196
(63.9%)
2016/9 3Q 2,614
(―)
125
(―)
82
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:160.93円/31.00円
※予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

安江工務店の業績コメント

 2016年12月期の業績は、売上高が前期比6.2%減の38.7億円、経常利益が同46.6%増の3.0億円と減収増益の見通しとなっている。

 足元の住宅業界においては、住宅ローン金利が低水準に推移したほか、消費税率引き上げの先延ばしもあり、活況が継続している。しかし、一方で資材価格の高止まりや労務費の上昇傾向が続いており、引き続き厳しい経営環境にあった。

 これらの環境の中、同社は住宅リフォーム事業を中核としながら新築住宅事業と不動産流通事業の拡大に取り組んできた。住宅リフォーム事業においては、既存の顧客のリピートに支えられたほか、相談会や現場見学会の開催で市場ニーズに訴求する拡販に努めることで、新規の顧客からの受注にも注力した。

 新築住宅事業においては、「CASTELLO DIPACE」の販売促進を広く推し進めるため、毎月完成現場見学会や構造現場見学会を開催することで市場ニーズに訴求する拡販に努めたが、昨年の受注減により引渡し件数が減少した。

安江工務店の詳細情報

■基本情報
所在地 愛知県名古屋市天白区島田一丁目1413番地 (最寄りの連絡場所)愛知県名古屋市中区栄二丁目3番1号
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 安江 博幸(昭和40年9月7日生)
設立 昭和50年6月2日
資本金 3840万円(平成29年1月6日現在)
従業員数 104人(平成28年11月30日現在)
事業内容 住宅リフォーム事業、新築住宅事業、不動産流通事業
■売上高構成比率(2015/12期 実績)
品目 金額 比率
住宅リフォーム事業 3,095 百万円 74.9%
新築住宅事業 886 百万円 21.4%
不動産流通事業 151 百万円 3.7%
合計 4,134 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 安江博幸 49万2800 52.27%
2 安江行彦 16万800 17.06%
3 安江久樹 10万6400 11.29%
4 安江将寛 5万6000 5.94%
5 安江かおり 4万6400 4.92
6 安江工務店従業員持株会 3万5600 3.78%
7 安江紀江 1万2000株 1.27%
8 山本賢治 9600株 1.02%
9 印田昭彦 6800株 0.72%
10 奥田勇 6000株 0.64%
合計   93万2400 98.91%
■その他情報
手取金の使途 新店舗の開設に伴う設備資金、及び運転資金として充当する予定
関係会社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 2015年11月20日
割当先 安江工務店従業員持株会、山本賢治、印田昭彦、他2名
発行価格 300円※株式分割を考慮済
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安江工務店の銘柄紹介

 同社は、愛知県内での住宅リフォーム事業(住宅リフォーム請負)、新築住宅事業(新築注文住宅請負)、不動産流通事業(不動産仲介、買取再販)の3事業を展開する。

(A)住宅リフォーム事業

 同事業は、戸建住宅やマンション等へ、網戸の張り替えやその他の顧客の要望に対応するためのメンテナンスから、自然素材を使用したデザイン性の高いリフォーム・リノベーションや増改築に至るまで幅広い価格帯や客層に対応した総合的なリフォーム事業を展開している。

 特長は以下のとおり。(1)創業47年の社歴で培われてきた多くのOB顧客との関係、(2)名古屋市及びその近郊でドミナントによる身近な店舗配置、(3)食べられる素材のみで作られた省施工で厚塗りできる漆喰「無添加厚塗りしっくい」を自社開発することでコストを抑え、自然素材をふんだんに使った「無添加リフォーム」を実現、(4)資材の海外直輸入やメーカー直販流通等による適正価格でのサービス提供、(5)資格を有する女性デザイナーによるデザイン性の高い住空間の提案、(6)一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)によるリフォームデザインコンテスト8年連続受賞に裏付けされた高い技術力と、工事品質、(7)ホームインスペクション(住宅検査)+耐震診断に基づき一級建築士による耐震リフォーム計画・施工の実施、(8)職人への直接分離発注による適正価格・品質の確保の追求、(9)安心の保証制度の完備(最高10年の保証書発行及び最高1億円の請負賠償責任契約の加入)、等である。

 加えて、リフォームのデザインや施工においては、特に健康に配慮した住まいづくりに注力し、自然素材の使用を心がけ、耐震性、断熱性等は確保しつつ、安心できる住まいを提供することで、顧客満足の向上に努めている。

(B)新築住宅事業

 同事業は、新築注文住宅の建築請負を行っている。坪単価50万円台の高級家具付き住宅「CASTELLODIPACE(カステロ ディパーチェ)」と、坪単価40万円台で豊富なプランの中から間取りを選ぶキューブ型住宅「Storia(ストーリア)」の2種類の商品を取り扱う。

 特長は以下のとおり。(1)同社独自の「無添加厚塗りしっくい」をすべての天井・壁に標準仕様で提供、(2)直輸入建材「コーラルストーン」等の自然素材を標準仕様で提供、(3)自然素材の高性能断熱材セルロースファイバー及び断熱樹脂サッシを標準仕様で提供、(4)すべての構造柱において無垢ヒノキ材を標準仕様とし、筋交いとパネル工法を合わせて採用することで耐震等級2を実現、(5)原材料の直接仕入れにより流通コストを削減したサービスの実現、(6)資格を有する設計士とともに創る自由設計の住まいの提案、等である。

(C)不動産流通事業

 同事業は、中古住宅・土地等の不動産売買仲介業及び、不動産の買取再販をする事業を行っている。中古住宅や土地を取得する一次取得者層をターゲットとしており、同社の住宅リフォーム事業・新築住宅事業の受注獲得のため、より川上での顧客接点を担う位置づけとなる。集客はインターネット・ホームページ等で行い、顧客のニーズに合った不動産を不動産売買仲介や同社自ら不動産を取得し付加価値を付けて販売している。

安江工務店の投資のポイント

 公開規模が小さく、需給面は良好と言える。政府・地方自治体が空き家対策や中古住宅の流通促進に力を入れていることから、住宅リフォームは政策の追い風が期待される面もある。しかし、住宅関連や地方企業のIPOは人気が高まりづらく、初値の大きな伸びは期待しにくい。

 住宅関連のIPOでは、昨年12/22に上場したフォーライフ<3477>(公開規模6.2億円)が公開価格比+31.6%の初値を付けた。ただ、フォーライフはIPO人気の高まりなどが追い風となっていたため、同社に同程度の初値上昇を期待するのは難しいだろう。

 なお、今回と同様に東海東京証券の主幹事で昨年3月にマザーズ及び名証セントレックスに上場したブラス<2424>(公開規模10.1億円)は公開価格比+ 6.4%の初値だった。2市場同時上場による資金分散の影響も考えられよう。

 同社は、愛知県内で住宅リフォーム事業、新築住宅事業、不動産流通事業の3事業を展開する。住まいに関することのうち生涯で最も接触機会が多い住宅リフォーム事業を窓口に、小工事から大規模増改築まで幅広くサービスを展開する。

 OB顧客(過去に契約した顧客)数は2015年12月期に26,531世帯まで増え、受注件数の50%以上がOB顧客のリピート注文となっている。売上高の74.9%(前期実績)を占める住宅リフォーム事業では、同社オリジナルの「無添加厚塗りしっくい」や健康建材として人気の「コーラルストーン」といった自然素材をふんだんに使った「無添加リフォーム」が特長として挙げられる。

 業績面について、2016年12月期は売上高が前期比6.2%減の38.7億円、経常利益が同46.6%増の3.0億円と減収増益の見通しとなっている。中期的にリフォーム市場は拡大基調にあるものの、消費税増税が再延期されたほか、株安の影響もあって40~70代の住宅資産を持つ世帯の消費意欲が低下し、需要に影響が出てきているという。

 なお、第3四半期までの進捗率は経常利益で約42%と低調だが、9~10月に実施した販促キャンペーンにより12月に売上高(完工引渡し)が集中しているもよう。想定仮条件水準の今期予想PERは7倍前後で、リフォーム会社や住宅メーカーと比較しても比較的割安な水準と言える。

 公開規模については6億円強となる見込み。創業家が発行済株式の大半を保有しており、ベンチャーキャピタル株主は確認されない。また、2017年最初のIPOであるシャノン<3976>(1/27)から2週間ほど間を置いての上場となるため、需給環境も良好だろう。

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
345万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。
※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
60%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分
10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分
1245万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2023年は全96社中91社と約95%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。
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