iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2026年]

SBI証券のiDeCo口座は、超低コストの投信が揃う「セレクトプラン」がおすすめ!「セレクトプラン」と「オリジナルプラン」の品揃えと信託報酬を比較!

2026年4月1日公開(2026年8月13日更新)
ザイ・オンライン編集部
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 SBI証券で「iDeCo」口座を作る人は、「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2つのコースから、どちらか1つを選択する形だったが、2021年1月から、「オリジナルプラン」の新規申し込みを停止。新規に入る場合は「セレクトプラン」のみとなった。

 運営管理手数料は「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」のどちらも無料で、2つのコースの違いは積み立てられる投資信託のラインナップのみ。すでに「オリジナルプラン」で運用している人は「セレクトプラン」に乗り換えるべきなのか。2つのコースを徹底的に比較してみよう!

どちらのコースも運営管理手数料は無料!
口座を選ぶ決め手は投資信託の品揃えのみ!

  SBI証券には、「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」という2つの「iDeCo」のコースがあるが、現在は「セレクトプラン」のみ新規加入を受け付けている。「オリジナルプラン」の人は「セレクトプラン」に変更する場合、乗り換えの手数料はかからず、積み立てていた資産も移管されるが、現在運用中の商品はいったんすべて売却して現金化しなければならない。資産の移管に2~3カ月という時間もかかる。

 運営管理手数料は「オリジナルプラン」も「セレクトプラン」もどちらも同じ0円だ。したがって、比較のポイントは投資信託のラインナップとなる。「セレクトプラン」の投資信託は37本で、「オリジナルプラン」の37本と同等だ(バランス型投資信託を1シリーズ1商品としてカウントすると、「セレクトプラン」34本、「オリジナルプラン」34本)。

 そこで、用意されている投資信託を「インデックス型」「アクティブ型」「バランス型」に分け、投資対象ごとに詳しく比較してみよう(「バランス型」の投資信託は性質上、インデックス型とアクティブ型の区分が曖昧で、金融機関や評価機関によっても扱いが違うため、インデックス型とアクティブ型に分けずに比較する)。

「セレクトプラン」は2026年10月に一部商品の入れ替えを予定!

 なお、2026年10月に「セレクトプラン」の一部の商品の入れ替えが予定されている。除外対象の商品は保有を続けることはできるが、10月16日以降、新規買付はできなくなる。入れ替わりに採用される商品についてはこちらを参照してほしい。以下の表では除外予定の商品には、ファンド名の後ろに※マークをつけた。

インデックス型投資信託は信託報酬が最も安い
商品を揃えた「セレクトプラン」が明らかに優位!

 まず、インデックス型から見よう。インデックス型投資信託の比較で最も重要なポイントは、運用コスト(信託報酬)だ。「セレクトプラン」は、「eMAXIS Slim」シリーズとニッセイの「購入・換金手数料なし」シリーズを中心にして、ほぼ全カテゴリーで見事に信託報酬が“最安”水準の商品が揃っている。

 さらに、1本で世界全体の株式に投資できる「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」や、1本で米国株式全体に投資できる「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、「オリジナルプラン」にない種類の商品もある。まさに“いいとこ取り”のラインナップと言える。

 特に「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」は、超低コストで世界の株式に簡単に分散投資ができる魅力的な商品だ(両投信の主な違いは投資対象に“日本を含む”か“日本を除く”か)。逆に「オリジナルプラン」にしかないものとしては、TOPIX100連動型やJPX日経400連動型の投資信託があるが、それらをどうしても買いたいという人は多くはないだろう。

 というわけで、インデックス型投資信託を中心に運用するなら、「セレクトプラン」のほうが明らかにおすすめだ。

◆インデックス型投資信託の比較 ※は除外予定の商品
投資
対象
オリジナルプラン セレクトプラン
ファンド名 信託報酬 ファンド名 信託報酬
国内
株式
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.176% eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.143%
以内
DCニッセイ日経225インデックスファンドA 0.154%以内 ニッセイ日経平均インデックスファンド<購入・換金手数料なし> 0.143%
以内
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC年金> 0.264% ー
野村DC・JPX日経400ファンド 0.275% ー
全世界
株式
EXE-i 全世界中小型株式ファンド 0.245%
程度
SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)] 0.1022%
ー eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.05775%
以内
ー EXE-i 全世界中小型株式ファンド ※ 0.245%
程度
先進国
株式
DCニッセイ外国株式インデックス 0.1023% eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本) 0.09889%
EXE-i 先進国株式ファンド 0.286%
程度 
ニッセイ外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし> 0.09889%
DC外国株式インデックスファンド 0.275% アモーヴァ-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) 0.176%
米国
株式
iFree NYダウ・インデックス 0.2475% eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0814%
以内
ー iFree NYダウ・インデックス ※ 0.2475%
新興国
株式
EXE-i 新興国株式ファンド 0.1646%
程度
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.1518%
以内
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.275% ー
国内
債券
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) 0.132% eMAXIS Slim 国内債券インデックス ※ 0.132%
以内
先進国
債券
野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け) 0.154% eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本) 0.154%
以内
ー アモーヴァ-インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) ※ 0.176%
新興国
債券
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 0.374% iFree 新興国債券インデックス 0.242%
国内
リート
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA 0.187%
以内
ニッセイJリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし> 0.275%
以内
先進国
リート
三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%
以内
三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%
以内

アクティブ型投資信託は個性的な商品がズラリ!
どちらのプランにもあるものも

 アクティブ型は、両プランで共通する商品が多く、それほど大きな優劣はない。ただし、「セレクトプラン」は2026年10月に一部商品の入れ替えを予定しており、特にアクティブ型の商品は入れ替わりが目立つ。

◆アクティブ型投資信託の比較 ※は除外予定の商品
投資
対象
オリジナルプラン セレクトプラン
ファンド名 信託報酬 ファンド名 信託報酬
国内
株式
ひふみ年金 0.836% ひふみ年金 ※ 0.836%
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> 1.65% SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金> 1.65%
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.6834% つみたて椿 ※ 0.99%
みのりの投信(確定拠出年金専用) 1.705%
以下
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け) ※ 0.935%
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド[対話の力] 1.87%+
実績報酬
ー
全世界
株式
ー ひふみワールド年金 ※ 1.1%
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) 1.085%
程度
セゾン資産形成の達人ファンド 1.54%
ハリス グローバル バリュー株ファンド(年1回決算型) 1.98% ハリス グローバル バリュー株ファンド(年1回決算型)※ 1.98%
先進国
株式
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.463% ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.463%
米国
株式
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99% 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99%
新興国
株式
ー ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド ※ 2.124%
程度
世界
債券
ー SBI‐PIMCO 世界債券アクティブファンド(DC) 0.8294%
コモディティ 三菱UFJ 純金ファンド[ファインゴールド] 0.99%
程度 
三菱UFJ 純金ファンド[ファインゴールド] 0.99%
程度 

バランス型では「オリジナルプラン」のラインナップが一歩リード
「セレクトプラン」のバランス型は内容を確認して理解する必要あり

 続いてバランス型投資信託だが、実はこれが少々悩ましい。

 信託報酬で見れば、コストが“最安”なのは「セレクトプラン」の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と「iFree 年金バランス」。ただし、バランス型投資信託の比較ポイントはコストだけではない。資産の組み合わせ比率によってリスク・リターンの水準が違うため、自分に合ったタイプを選ぶのが重要だ。

 「セレクトプラン」のバランス型投資信託のうち、超低コストの「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と「iFree 年金バランス」は、資産配分から言うとそれぞれ、高リスク高リターン型、中リスク中リターン型にあたる。「SBIグローバル・バランス・ファンド」と「セゾン・グローバルバランスファンド」も中リスク中リターン型だが、海外資産比率が9割と高いのが特徴だ。

 低リスク低リターン型のバランス型投資信託は、「セレクトプラン」にはない。もっとも、運用益非課税の節税効果を考えると「iDeCo」で低リスク低リターンのバランス型投資信託を買う意味は薄いので、これはさほど問題ではない。しかし、高リスク高リターン型が「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のみというのは考えどころだ。専門家のあいだでは、均等配分は合理的ではない、という意見も少なくないためだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒iDeCoでは「バランス型投信」に任せて“ほったらかし投資”が正解! メンテ不要&低コストの「バランス型投信」を賢く選ぶ4つの条件とおすすめの商品を紹介!

 「セレクトプラン」のバランス型投資信託も悪い内容ではないが、前述のように高リスク高リターン型が8資産への均等配分しかない、というのは「iDeCo」のラインナップとしては物足りない。「バランス型」1本で運用をしたい場合には、「オリジナルプラン」の「DCインデックスバランス」シリーズの中から株式に投資する割合で選ぶほうが、シンプルでわかりやすく、かつ信託報酬も十分に安い。

バランス型投資信託の比較 
投資
対象
オリジナルプラン セレクトプラン
ファンド名 信託報酬 ファンド名 信託報酬
バランス型 アモーヴァ-DCインデックスバランス(株式20) 0.154% eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.143%
以内
アモーヴァ-DCインデックスバランス(株式40) 0.154% iFree 年金バランス 0.1749%
アモーヴァ-DCインデックスバランス(株式60) 0.154% SBIグローバル・バランス・ファンド 0.2575%
程度
アモーヴァ-DCインデックスバランス(株式80) 0.154% セゾン・グローバルバランスファンド 0.58%
iFree 8資産バランス 0.242% ー
SBI資産設計オープン(資産成長型)[スゴ6] 0.748% ー
野村DC運用戦略ファンド[ネクスト10] 0.88% ー
ターゲットイヤー型 セレブライフ・ストーリー2025 0.6437%
程度
セレブライフ・ストーリー2025 0.6437%
程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6463%
程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6463%
程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.6373%
程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.6373%
程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6297%
程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6297%
程度

基本は超低コストで世界に投資できる「セレクトプラン」でOK!
ただしバランス型を買いたい人は「オリジナルプラン」もいい

 さて、ここまでSBI証券の「iDeCo」口座の「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2つのコースを、「インデックス型」「アクティブ型」「バランス型」の投資信託のラインナップで比較してきた。

 資産形成のためには、世界の株式へ分散投資するのが基本。投資経験の少ない人でも、「セレクトプラン」で「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」1本を買えば、超低コストでそれが実現できる。他に個別株や投資信託などを保有していない投資初心者なら、「iDeCo」で全額を世界株に配分してもリスクの取り過ぎにはならないだろう。

 日本株や先進国株のみなどに絞って低コストで投資したい、あるいは投資比率を自分で決めたいという中上級者も、「セレクトプラン」でいい。アクティブ型投資信託を中心に運用したい人は、買いたい商品があるほうのコースを選べばいいが、アクティブ型投信とインデックス型投信を組み合わせての運用を考えるなら、やはり「セレクトプラン」がおすすめとなる。

 一方で、株式や債券、国内外への分散投資を1本のバランス型投資信託で行い、ある程度リスクを抑えた運用をしたいと考えている人には、「オリジナルプラン」のまま運用して、低コストでわかりやすい「DCインデックスバランス」シリーズを選択するのもありかもしれない。

 いずれにしても、現在すでに「オリジナルプラン」で運用している人は、あわてて「セレクトプラン」乗り換えなくてもいいだろう。「セレクトプラン」のインデックス型投資信託は確かに魅力的なラインナップだが、「オリジナルプラン」の信託報酬も十分に安い。各カテゴリーの最も低コストの投資信託で比較すれば、新興国株式型や新興国債券型を除き、両プランの信託報酬の差は0.1ポイント以下で、誤差の範囲程度だ。

 徹底的にコストにこだわりたい人、あるいは全世界株型など「セレクトプラン」にしかない商品で運用したいという人はコース変更も選択肢になる。ただし、その場合はこれまでに積み立てた商品をすべて売却して現金化する必要があるので、積立投資の継続性がいったん途切れてしまうというデメリットも考えて判断しよう。
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NISAの年末駆け込み"ToDoやることリスト"

●保有株と投信は必要に応じて売却・乗換えを
●余剰資金があるなら株を購入&積立を増額

●金融機関の変更手続きは12月中旬まで
●旧NISAで買った株や投信を整理
●ザイ読者のリアルなNISA年末戦略

◎別冊付録
iDeCo入門第4回
「どこで始める?ネット証券&銀行のサービス比較」

●マンガで理解
口座選びで差がつく!3つのポイントを比較

●iDeCo口座の選び方 ネット証券5社/銀行6行
●口座開設の実践編
マイナカードを手元に総合口座を解説
審査完了後に手続きを開始

◎短期集中連載
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル最終回
トレード振り返り!勝敗のターニングポイントは?

◎いつもの連載も充実!​
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.27
「大雨被害にどう備える?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.22
「細かく積上げるのがスキャル流」
●おカネの本音!VOL.52 西野亮廣さん
「お笑いも映画も舞台も!大きな夢をかなえる“稼ぐ力”のつくり方」
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年9月編
「半導体株が失速する中で中小型株に注目が!」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.120
「国債は満期まで?恋はどこまで!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「地価と物価高騰で大打撃!老人ホーム費用が高騰!入居先の選び方と落とし穴」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!
「100本中10本が減配し利回りもダウントレンド!」
●ザイクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「9月後半はAI・半導体株の復調機運が追い風に!」


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