超成長株投資で資産10倍計画!

マブチモーター(6592)の株価は今後上昇へ!?
主力を車載用モーターに転換し、世界シェア獲得!
見事な復活を遂げた経営力を評価!山本潤の超成長株投資の真髄 第7回

2018年12月19日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
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 外資系投資顧問でファンドマネジャー歴20年の山本潤氏による、10年で10倍を目指す成長株探しの第7弾。今回は、マブチモーター株式会社(6592) を取り上げます。

ITバブル時をピークに時価総額は8分の一まで下落も

★★★★☆ (5段階中4   5が最高評価)

 マブチモーターですが、かつてウォークマンやCDプレイヤー向けのモーターで圧倒的なシェアを誇りました。NOPAT(税引後営業利益)は2000年に185億円と最高益を記録します。ITバブル時のことです。当時の時価総額は8000億円まで拡大しました。そのときが業績のピークでした。

その後、同社の業績は暗転します。高い利益率を誇ったオーディオビジュアル向けモーターが、半導体メモリーの普及iPodなどの登場によって壊滅してしまったからです。

 収益源を一気に失ったマブチモーターを投資家は見放しました。リーマンショック、そして、東日本大震災等に伴う超円高を経験。2011年には時価総額はピークの6分の1の1300億円まで沈みます。同年のNOPAT(税引後営業利益)は22億円とピークの8分の1の利益水準となってしまいます。

 主力事業の壊滅を受けて、マブチモーターは手を拱いていたわけではありません。開発の主力を車載用途に振り向けます。パワーウインドウ向け等の車載は長期的に電動化が進み、モーターの搭載個数は右肩上がりになると考えたからです。しかしながら、車載向けは提案しても、すぐに採用とはなりません。次期モデルはすでにデザインが決まっています。次期の次期のモデルの採用は5年先となるからです。マブチモーターが車載向けにフォーカスをしてから、その成果が現れるまでに実に10年以上を要したのです。

現在は車載モーターが主力に


 現在のマブチモーターは車載モーターの会社といってよく、利益の大半を車載モーターが占めています。モーターの搭載個数は小型車で40個、高級大型車では100個以上にのぼります。マブチモーターが高いグローバルシェアを握るのは、たとえば、以下の分野です。

パワーウインドウ(4個/台) 
ドアロック(4個/台)
ミラー(6個/台)
ドアクローザー(高級車中心 4個/台)
シート:高級車運転席6-7個/台とハンドル2個/台 
    後部座席や補助席向け含む。
    シートベルト プリテンショナー含む
エアコンダンバー(高級車20個/台)
ヘッドランプ(2個/台)
パーキングブレーキ(2個/台)

 企業努力により、マブチモーターは今期も過去最高の売上を記録する計画です。見事な復活をとげたのです。

 NOPATは2011年をボトムに右肩上がりで回復し、2017年には170億円となりました。時価総額は2015年に4700億円台を回復します。

 ただ、現在は時価総額は2500億円で低迷しています。理由は、前期からパワーウインドウ向けが一服しているためです。

 来期以降、新規採用の拡大もあり、業績は再び、右肩上がりになるとわたしは期待しています。自動車の電動化は長期的なトレンドであり、今後も同社の活躍が期待できるからです。

 

厳しい環境を乗り越えてきた高い経営力

 わたしはマブチモーターの経営に関しては、ピカイチであると最高級の評価をしています。たとえば、過去の業績です。前述の通り、マブチモーターは圧倒的に競争力の高かったかつてのオーディオ向け主力製品が壊滅するという凄まじい経験をしました。それだけではありません。ITバブルの崩壊も、リーマンショックも、大震災も、超円高も経験しました。にも関わらず、同社は過去、無配に転落したことがないのです。どんなに厳しい環境であっても配当を守り続けてきたのです。

 それを可能にしたのが財務内容の良さです。自己資本比率90%以上、保有現金1100億円以上という数字が示す通りです。

 通常、このように高い自己資本比率は、 ROEの劇的な低下を導きます。ですが、マブチモーターは高い配当性向で資本の増加率を抑えています。予想ROEは10%程度です。

 優れた経営と評価できるポイントはまだあります。それは製品の標準化への努力です。もともと、顧客というものは、カスタムメイド志向が強いのです。顧客に標準品で満足するように説得する経営の努力をマブチモーターはしてきました。

 同社は戦後まもないころ世界で流行ったブリキ製のおもちゃ向けのモーターの製造販売から社業が始まりました。世界中からくる大量の要求に対して、顧客がカスタムを諦め、標準品で我慢すれば、量産効果から原価が低減できますね。

 標準品の確立。

 それが、顧客とのwin-winの関係を築く重要な経営戦略なのだと創業者が考えたのです。創業者が顧客をひとりひとり説得したことから同社の世界企業への飛躍が始まったのです。標準化志向の考えは、その後のカセットテープレコーダーやCDプレイヤー向けの高シェアの確立を導きました。いま、車載用モーターの分野にも標準品の考えを持ち込もうと悪戦苦闘しているのがマブチモーターという会社です。これが同社のDNAなのです。

 

この連載は、10年で10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、会員専用ページでは今回のマブチモーター(6592)のさらに詳しい分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。

マブチモーター(6592)/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)

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