「株」初心者向け!株式投資のはじめ方

株初心者はいくらから株式投資を始めればいいのか?1株単位で株が買えて「1株=数百円」から始められる便利なサービス(S株・プチ株など)を解説

2021年5月22日公開(2024年9月30日更新)
ザイ別冊担当(第1編集部)
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株初心者におすすめの「株を“1株=数百円”の少額の投資資金で始められる「5つのサービス(S株、ワン株、プチ株)」を比較! 株初心者が少額の資金で株式投資を始める「3つのメリット」と、株初心者が「1株単位」で株式投資を始められる「5つのサービス」の手数料や注文方法などを比較!
【※関連記事はこちら!】
1株(単元未満株)から株が買える証券会社を比較! 株初心者でも“少額で株式投資を始められる”証券会社の売買手数料や取扱商品、おすすめポイントを解説!

ダイヤモンド・ザイは、株主優待名人の桐谷広人さんに加え、連載「AKB48 株ガチバトル」でおなじみのAKB48メンバー(武藤十夢・中西智代梨・武藤小麟)も登場する特集「月3000円からできる『投資デビュー』大作戦」を掲載! 株初心者が少額資金で株を始めるメリットや、少額で株式投資をする方法、「1株単位」で投資できるサービスなどを解説している。

今回はその中から、優待名人・桐谷さんが「少額資金で投資するメリット」を教えてくれるほか、「S株」「プチ株」など、「1株単位」で株が買える、株初心者におすすめの「4つのサービス」を徹底比較!

資金が3000円あれば、日本株の8割が投資対象になる!
株を1株で買ったり、金額指定で買ったりするサービスが便利!

桐谷広人さん

 株式投資に興味はあるけど、持っているお金が少ないし、損をするのが怖くてなかなか手を出せない……。そんな人におすすめなのが、少額から株を買えるサービスだ。

 日本株の売買単位(単元)は100株なので、株価1000円の株を買う場合、1000円×100株で、最低でも10万円が必要になる。しかし、“単元未満(100株未満)で株が買えるサービス”を活用すれば、数百円の元手でも株式投資ができる。

 単元未満で株を買う「少額投資」の方法には主に2種類ある。

 一つ目は、“1株から買う方法”だ。例えば、2019年9月5日時点の三菱商事(8058)の株価は2644円なので、通常なら1単元(100株)買うために約26万円が必要だ。しかし、1株から買えるサービスを使えば、株価そのままの2644円で買えてしまう。

 現在、日本の株式市場に上場している約3700銘柄のうち、株価が3000円以下の銘柄は8割を超える。3000円あれば、日本株の8割以上を投資対象にできてしまうのだ。

 単元未満で株を買うもう一つの方法が、”金額を指定して株を買う方法”。こちらだと、最低500円から買うことができる。先に登場した三菱商事(株価2644円)を500円分買うとすると、1株よりもさらに小さい、約0.2株分を買うことになる。

桐谷さんも初心者は「少額投資」から始めることを推奨!
投資の中上級者にも、手軽に「値がさ株」を買えるメリットあり

 単元未満で株を買う「少額投資」には、さまざまな魅力がある。まずは何といっても手軽に株を楽しめること。10万円以上の投資資金が必要となれば気安く手を出しにくいが、数百円から買えるならお試し感覚でトライしやすい。

 「株主優待の達人」として有名な桐谷広人さんも、「まずは数千円から株をやってみましょう。株への投資を始めると、経済問題への興味が湧いたり、知識が増えたりします。最初は失敗しても、勉強代だと思ってまずは投資の経験を積むこと。そして余裕が出てきたら買い増していくといいでしょう」とアドバイスしてくれた。

 中上級者にとってもメリットは大きい。ユニクロを展開するファーストリテイリング(9983)キーエンス(6861)のように、成長性も知名度も高く、株価も高い銘柄が稀にある。「値がさ株」と呼ばれるが、この2社などは典型で、どちらも株価は6万円台。通常の100株単位で買うと600万円以上の資金が必要になる。こうした“高嶺の花”の銘柄も、1株なら6万円台で買うことができるし、金額指定なら500円から買うことができる。

ダイヤモンド・ザイの人気連載「AKB48 株ガチバトル」で株式投資に挑戦中の武藤十夢も、少額投資に興味アリ!ダイヤモンド・ザイの人気連載「AKB48 株ガチバトル」にて株式投資に挑戦し、好成績を収めているAKB48の武藤十夢も、少額投資に興味アリ!
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 一方で、単元(100株)未満の株の売買には、注意すべき点も。まず、「配当」は保有株数に応じて受け取ることができるが、「株主優待」はもらえないことがほとんど。議決権もないため、株主総会には出席できない

 ただし、徐々に株を買い増していって購入株数の合計が100株になれば、単元株を保有していることになり、株主優待や議決権を受け取ることもできる。

 例えば、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド(4661)は株価が1万6000円弱なので、100株を取得するには約160万円が必要だ。100株をいっぺんに買うのは無理だとしても、毎月3万円強で2株ずつ買い増していけば、4年後には100株になる。そうすれば株主優待で、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーで利用できる「1デーパスポート」が手に入る。

 株を1株から買い付けられるサービスを提供している主要な会社は限られており、大手ネット証券ではマネックス証券SBI証券auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)。それに、新興勢力の大和コネクト証券(旧:CONNECT)が挙げられる。ここからは、これらの4つのサービスを詳しく紹介していこう!

“1株単位”で株が買える6つの証券会社のサービス内容を比較!
大手に加えて、大和コネクト証券などのスマホ証券も登場!

 前述のとおり、「1株投資」のサービスを提供しているマネックス証券SBI証券auカブコム証券、の各社の主なサービス内容は以下のとおり。

 ■「1株投資」ができる証券会社のスペックを比較!

買付時の手数料が0円!
■ワン株(マネックス証券)
注文可能
数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 買付時は無料
売却時は1回ごとに
9600円まで:52円
9601円以上:料率0.55%
東証名証 成行のみ 前日17:00~当日11:30
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日17:00~11:30/約定価格:後場の始値
【「ワン株」のおすすめポイント】
2021年7月5日から買付時の手数料が完全無料に! 売買手数料競争では、他の証券会社を一歩リードした形だが、最低手数料が52円(税込)に設定されているので、少額の取引の場合は割高になることもあるので注意。東証・名証に上場しているすべての株式を買えるのもメリット。発注時間は11時半までと17時以降で、昼休みと後場の時間帯は発注できない。1株単位で買っても、少しずつ買い増して100株になれば、単元株にできる。
ワン株(マネックス証券)の公式サイトはこちら
24時間いつでも発注できる!
■S株(SBI証券)
注文可能
数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 買付時は無料
売却時は1回ごとに
1万円まで:55円
1万円以上:料率0.55%
東証 ETF 成行のみ 24時間
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日13:30~7:00/約定価格:前場の始値
注文時間:7:00~10:30/約定価格:後場の始値
注文時間:10:30~13:30/約定価格:後場の終値
【「S株」のおすすめポイント】
1株単位で自由に銘柄を選んで買うことも可能だが、自分で銘柄を選んで分散投資をするのが難しい株初心者向けに、簡単テーマ投資「テーマキラー!」を提供。「自動運転」や「人工知能」など、投資テーマに沿った10銘柄のポートフォリオを5万円から購入できる。
S株(SBI証券)の公式サイトはこちら
毎月1株単位で積立購入が可能!
■プチ株(auカブコム証券<旧:カブドットコム証券>)
注文可能
数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 1回ごとに
9600円まで:52円
9601円以上:料率0.55%
東証名証 ETF 成行のみ 24時間前
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日23:01~10:00/約定価格:後場の始値
注文時間:10:01~23:00/約定価格:翌日前場の始値
【「プチ株」のおすすめポイント】
東証に上場する日本株のほか名証の銘柄やETFも買付できる。24時間いつでも発注が可能。姉妹版のサービスに、株を1株単位で自動積立が設定できる「プレミアム積立」もある。
プチ株(auカブコム証券<旧:カブドットコム証券>)の公式サイトはこちら
※2022年7月11日時点。証券会社各社の手数料はネット注文の場合、税込価格。東証は1部・2部・マザーズ・ジャスダック、名証は1部・2部・セントレックス

スマホ証券の登場で「1株投資」は新時代に突入!
売買手数料の安さで口座数も急速に増加中!

 マネックス証券SBI証券auカブコム証券の「1株投資」売買手数料はほぼ横並びだったが、マネックス証券SBI証券が買付時の手数料を無料に引き下げたことで、単元未満株の売買手数料としては一歩リードする形となった。

 ただし、この3社は最低手数料が52〜55円(税込)と決まっているのがネック。例えば「株価500円の銘柄を1株だけ買い、後日売る」という場合、auカブコム証券なら110円、マネックス証券SBI証券でも52〜55円の手数料がかかってしまう(すべて税込)。このように、あまりにも少額の売買だと手数料負けする可能性が大きいので、よく考えて使うようにしたい。

 一方、大和コネクト証券は最低手数料が設定されていないので、少額の売買に向いている。例えば「株価500円の銘柄を1株だけ買い、後日売る」という場合、料率0.5%なら買付時と売却時の2回分のコストを合わせても5〜6円しかかからない(すべて税込。1円未満の扱いによって売買コストは変動する)。

 また、新興勢は「スマホ証券」とも呼ばれるようにスマホユーザーをターゲットにしており、サービスや機能をシンプルなものに絞り込んでいる。

 例えば、大和コネクト証券は、1株単位で売買できる銘柄数が東証に上場している約390銘柄のみなので要注意だ。ちなみに、100株単位で売買する現物取引はすべての上場銘柄が売買可能で、売買手数料も業界最安値水準! 「株なんてよくわからないけど、始めてみたい!」という初心者はもちろん、株の中上級者でも満足できるネット証券と言えるだろう。

 なお、大和コネクト証券は独自路線を行っており、「1株単位」ではなく「500円以上、100円単位」で日本株や米国株を売買できる。つまり、1株5000円の株であれば、0.1株(手数料コストを除く)から買える仕組みだ。なお、売買できる銘柄数は、人気銘柄を中心とした約100銘柄だけだ。

 なお、「1株投資」の売買は証券会社との「相対取引」のため、注文がリアルタイムで成立しない点にも留意しておきたい。注文から約定まで半日程度のタイムラグが生じることがほとんどだ。例外として大和コネクト証券は即時に取引成立するのが、どちらも手数料が上乗せされた提示価格でしか買えない。

 とはいえ、最大のネックだった売買手数料が下がってきたことで、今後は1株単位での株の売買は広がりそうだ。株の初心者はもちろん、中上級者でも、手を出しづらかった値がさ株を狙うなどの使い方ができるので、活用してみるといいだろう。
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1株(単元未満株)から株が買える証券会社を比較! 株初心者でも“少額で株式投資を始められる”証券会社の売買手数料や取扱商品、おすすめポイントを解説!

 ■「1株投資」ができる証券会社のスペックを比較!

買付時の手数料が0円!
■ワン株(マネックス証券)
注文可能
数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 買付時は無料
売却時は1回ごとに
9600円まで:52円
9601円以上:料率0.55%
東証名証 成行のみ 前日17:00~当日11:30
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日17:00~11:30/約定価格:後場の始値
【「ワン株」のおすすめポイント】
2021年7月5日から買付時の手数料が完全無料に! 売買手数料競争では、他の証券会社を一歩リードした形だが、最低手数料が52円(税込)に設定されているので、少額の取引の場合は割高になることもあるので注意。東証・名証に上場しているすべての株式を買えるのもメリット。発注時間は11時半までと17時以降で、昼休みと後場の時間帯は発注できない。1株単位で買っても、少しずつ買い増して100株になれば、単元株にできる。
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24時間いつでも発注できる!
■S株(SBI証券)
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数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 買付時は無料
売却時は1回ごとに
1万円まで:55円
1万円以上:料率0.55%
東証 ETF 成行のみ 24時間
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日13:30~7:00/約定価格:前場の始値
注文時間:7:00~10:30/約定価格:後場の始値
注文時間:10:30~13:30/約定価格:後場の終値
【「S株」のおすすめポイント】
1株単位で自由に銘柄を選んで買うことも可能だが、自分で銘柄を選んで分散投資をするのが難しい株初心者向けに、簡単テーマ投資「テーマキラー!」を提供。「自動運転」や「人工知能」など、投資テーマに沿った10銘柄のポートフォリオを5万円から購入できる。
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毎月1株単位で積立購入が可能!
■プチ株(auカブコム証券<旧:カブドットコム証券>)
注文可能
数量
売買手数料(税込)
約定代金:手数料
取扱銘柄 注文形態 注文可能時間
株が買える市場 株以外
1~99株 1回ごとに
9600円まで:52円
9601円以上:料率0.55%
東証名証 ETF 成行のみ 24時間前
注文時間と約定のタイミング NISA口座
注文時間:前日23:01~10:00/約定価格:後場の始値
注文時間:10:01~23:00/約定価格:翌日前場の始値
【「プチ株」のおすすめポイント】
東証に上場する日本株のほか名証の銘柄やETFも買付できる。24時間いつでも発注が可能。姉妹版のサービスに、株を1株単位で自動積立が設定できる「プレミアム積立」もある。
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※2022年7月11日時点。証券会社各社の手数料はネット注文の場合、税込価格。東証は1部・2部・マザーズ・ジャスダック、名証は1部・2部・セントレックス
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