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「日本株」に投資を始める千載一遇のチャンスが到来!日本の株式市場は「米国株高」や「香港情勢の改善」「円安」「大型補正予算」などの追い風で上昇する!

2019年11月26日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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 米国株式市場は相変わらず強い動きを続けています。

 11月25日のNYダウは続伸し、前週末比190.85ドル高の2万8066.47ドルと5営業日ぶりに過去最高値を更新しました。また、ナスダック総合株価指数も続伸し、同112.604ポイント高の8632.489ポイントと4営業日ぶりに最高値で終えました。さらに、S&P500種株価指数も、同23.35ポイント高の3133.64ポイントと過去最高値を更新しました。このように主要な3株価指数が揃って絶好調です

■NYダウチャート/日足・3カ月
NYダウチャート/日足・3カ月NYダウチャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 11月25日は、中国政府が24日、「知的財産権の侵害に対する罰則を強化する」と発表したことや、週末にオブライエン米大統領補佐官が年内の貿易合意について「まだ可能」と述べたと伝わったことが買い材料になりました。

 ところで、大規模デモの混乱が続く香港では、11月24日の香港の区議会選挙で、民主派が全452議席の8割超を獲得し、全18選挙区のうち17区で民主派が過半数を得る圧勝となりました。

 これを受け、香港政府は短期的にはデモ隊などへの一段の強硬策を取りにくくなるとの見方が浮上し、11月25日の香港株式相場は大幅続伸し、ハンセン指数の終値は前週末比397.96ポイント高の2万6993.04ポイントでした。

■香港ハンセン指数/日足・3カ月
香港ハンセン指数/日足・3カ月香港ハンセン指数/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 このような米国株高や、香港の地政学リスクの低下を受け、投資家のリスク選好姿勢が強まり、外国為替市場では円売り・ドル買いが出易くなっています。このため、11月26日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=109円00銭近辺まで円が下落する場面がありました。

■米ドル/円チャート/日足・3カ月
米ドル/円チャート/日足・3カ月米ドル/円チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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「10兆円」の大型補正予算は、
株式市場にとってはポジティブサプライズな材料!

 一方、国内では、自民、公明両党の幹部が、11月20日に2019年度の補正予算案の規模として、国による直接の財政支出である「真水」で10兆円を求めると一致しました。災害復旧や日米貿易協定の発効をにらんだ国内の農業対策などが軸になるそうです。

 各年度の補正予算が10兆円を超えたのは過去に4回しかなく、第2次安倍政権発足直後の2012年度を除く3回はいずれも大型の危機があり、景気の先行きに強い不安感が広がっていたときだそうです。今回はそれほどの景気後退懸念がない中での大型補正のため、株式市場にとってはポジティブサプライズな材料になったと考えてよいでしょう。

 世界的な金融緩和が続き、米国株が絶好調で、香港情勢が落ち着き、円安基調になっていることに加え、大型補正の話も出てきました。外部要因、内部要因ともに、日本株に追い風が吹いています。日本株に投資するのは良好なタイミングになったと考えます

海外投資家の旺盛な日本株買いが継続する限り、
日本株の上昇トレンドは崩れない!

 このような状況下、やはり海外投資家は、しっかりと日本株を買い越し続けています。

 11月第2週(11~15日)、海外投資家は日本株の現物を2045億円買い越しました。買い越しは、実に7週連続です。また、日経平均先物とTOPIX先物を合算した買い越し額は3892億円でした。買い越しは5週連続です。現物株と先物の合算では5938億円の大幅買い越しとなりました。この旺盛な海外勢の日本株買いが継続する限り、日本株の上昇トレンドが崩れることはないでしょう

新興市場にもようやく短期資金流入の兆しが!
マザーズ指数の日経平均株価に対する「出遅れ修正」に期待

 ところで、私の友人の市場関係者やデイトレーダーへのヒアリングベースでは、「先週あたりから、新興市場中心に小型株で儲けやすくなってきた」との声が増加し始めています。どうやら、ようやく新興市場にも短期資金流入の兆しが見え始めたようです

 テクニカル的にも、11月25日の東証マザーズ指数の終値は前週末比5.37ポイント(0.60%)高の894.36ポイントと、ようやく200日移動平均線(25日現在891.91ポイント)を上回ってきました。

■東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月
マザーズ指数チャート/日足・3カ月東証マザーズ指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 今後、200日移動平均線を割り込まない限り、東証マザーズ指数に関しては日経平均株価に対する出遅れ修正が期待できる局面になったとみるべきだと思います。

 正直、ここ最近まで、日経平均株価は半導体中心に値嵩株の上昇で押し上げられてきました。大口の個人はその流れにうまく乗れたと思いますが、大多数の小口の個人(特に短期筋)は蚊帳の外だったはずです。このため、日経平均株価が2万3500円まで回復しても、相場全体の体感温度は低いままでした。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 しかしながら、今後、期待通り新興市場にも短期資金の流入が加速するようなら、年末に向け、個人投資家の体感温度が急上昇することでしょう。

 なお、東証マザーズ指数に関しては、昨年12月に大幅安となって以降、ザックリ750ポイント~960ポイントのボックス相場になっています。本格的に上昇するには、ボックス上限の960ポイントを明確に上抜けないとなりません。その一方で、25日移動平均線(11月25日現在867.70ポイント)を割り込まない限り、現在の自律反発は継続するでしょう

今は株式投資をする千載一遇のチャンス!
逆張りではなく、素直に上昇トレンドに乗って儲けよう!

 ところで、海外勢が日本株を継続して買っている一方で、個人はせっせと売り越しています。11月第2週(11~15日)まで、個人は6週連続の売り越しです。相変わらず、個人は逆張りがお好きなようです。

 しかしながら、現在のように良好な投資環境では、儲けたいなら上昇トレンドに可能な限り長く乗ることを心掛けましょう。トレンドに向かって、ショートするなんてことは御法度です。また、利食い売りもできるだけ我慢して、利を伸ばしましょう。

 ただし、損切りに関しては、従来通り躊躇なく行いましょう。上昇相場の中でも、良好なパフォーマンスを実現するためには、あなたのポートフォリオは「生きのいい銘柄」だけで構成されるようにしないとなりません。

 重要なことなので繰り返しますが、足元の景気は決して悪くはないのに、超絶金融緩和状況が続き、おまけに大型補正による財政出動も見込めるなんて恵まれた投資環境は、滅多に実現するものではありません。今は株式投資するには千載一遇のチャンスと考えましょう。

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