年初来パフォーマンスは32%と好調!TOPIXを約15%上回る
ダイヤモンド社の100%出資子会社、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ(以下、DFRと略)が提供する『山本潤 10年で10倍を目指す! 超成長株投資の真髄』で助言する日本株ポートフォリオのパフォーマンスが好調だ。
外資系投資顧問などで日本株のファンドマネージャーを約20年間務めた山本氏が個人の資産を10年で10倍にすることを目指してメルマガや掲示板で銘柄分析や売買助言を行ない、年率20%以上のパフォーマンスを目指す銘柄の組み合わせ(ポートフォリオ)を提示するこれまでなかったものだ。
山本氏が助言するポートフォリオ(以下、DFRポートフォリオと略)の配当込みリターンは年初来32.0%(2019年12月6日時点)と、TOPIXの17.2%を大きく上回る。しかもリターンをリスクで割ったシャープ・レシオはDFRは0.79と、TOPIXの0.25を上回り、低リスクの運用にも成功している。
今回は、書籍『DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法』や投資開始から約5年で資産を10億円にした"レバレッジバリュー投資"で有名なDAIBOUCHOU氏(以下、D氏と略・サービス開始当初からの会員)と、山本潤氏による特別対談を実施。2019年の投資環境を振り返りながら、好調なポートフォリオの根源となっている考え方(前編)や銘柄選びのポイント(後編)を語ってもらった。
――2019年の日本株相場は米トランプ大統領の発言に右往左往した1年間でした。しかし、10月以降、海外投資家の買いなどで日経平均は2万4000円前後(12月中旬時点)を推移するなど好調です。Dさん自身の資産運用の年初来パフォーマンスも32%と好調とのことですが、その要因をどう分析しますか。
今上がっている株ではなく、これから上がる株を仕込む
D氏 私と山本さんの投資手法はともに成長株投資ですが、投資期間は山本さんは長期で、私は比較的短期と異なります。ただ、共通して言える好調の要因は、10月以降の上昇相場の波に乗る「準備」ができていたことが大きいと思います。
残念ながら、成長株が市場で評価されて株価が勢いよく上昇してから、その波に乗って大きな利益を上げることは簡単ではありません。評価が低くて株価が安いうちに仕込んでおくのが鉄則です。上昇相場が来るまでに仕込み、初動に乗れたかが、2019年のパフォーマンスの成否を分けたと思います。
山本 同感です。投資初心者が犯しがちな過ちが、今勢い良く上昇している銘柄に集中投資することです。例えば、DFRポートフォリオの組み入れ銘柄の中から例を挙げると、中央自動車工業(8117)やプレミアグループ(7199)などに集中投資することです。確かに、高い成長が続けば、2020年も株価上昇が続くかもしれません。しかし、さすがにこれだけ上昇すれば、来年は勢いが鈍化したり、悪いニュースが出れば急落する可能性もあります。重要なのは、今上がっている株ではなく、これから上がりそうな銘柄を発掘し、上昇の波が来る前に仕込むことです。
D氏 今後上がりそうな銘柄発掘は個人投資家には難しい面もあります。自分は確立した投資手法があるため、ポートフォリオをそのまま買うということはしていませんが、銘柄の発掘やリサーチは参考にしています。プロの銘柄リサーチを知るだけでも価値は十分にあると思います。
山本さんがすごいのはビジネスモデルの分析力と、分析をベースに「明日」を読む力です。企業分析は、ポートフォリオの組み入れ銘柄や新規組み入れ候補を中心に、株価や配当などの定量データと、決算説明会、経営陣やIR担当者への取材を通じた定性情報を合わせて行われます。
すべての見立てが当たるわけではありませんが、未来を占う上で示唆に富んでいます。一般的にマスメディアの情報は事後的なものが多く、株価に織り込まれています。つまり、マスメディアの情報は現状理解には役立っても、未来を占うには力不足。その点、山本さんの分析は「明日」を読む視座を与えてくれる点で価値が高いですね。
――DFRポートフォリオの組み入れ銘柄の中で、山本さんの予想が的中した例を教えてください。
D氏 例えばアルヒ(7198)です。5月初旬に住宅ローン「フラット35」を賃貸住宅用途に悪用した事件が報道されたことを受け、フラット35を扱う同社の株価は急落。しかし、山本さんは連休明け直後、IR担当者に不正の可能性を電話取材で確認し、「100%断言できないものの大丈夫だ」と判断し、ポートフォリオから外さなかった。その後、不正がないことが確認され、株価は上昇。その後も大きく上昇してDFRポートフォリオのパフォーマンスに貢献。このように企業分析のプロが現場と対峙して得られる「生きた情報」に触れられることは、個人投資家にとって大きな魅力です。
――他にも売買の参考にした銘柄はありますか?
5Gなど半導体関連銘柄も事前に仕込み、株価は大きく上昇
D氏 金属表面などを改質する溶射技術で名をはせるトーカロ(3433)でしょうか。秋頃に来期の半導体市況回復を見込み、5G銘柄を中心として半導体関連銘柄が一斉に上昇しました。
自身のポートフォリオに何を組み入れるかを考えましたが、半導体業界はそう詳しくありません。そんな中、ファンドマネジャー時代に半導体業界を担当し、技術に詳しい山本さんのメルマガで知ったのがトーカロです。汎用的な金属の表面を改質して付加価値を高める技術は潜在成長力が高いと考え、市況が悪化しても業績向上が期待できると考えて組み入れました。
――DAIBOUCHOUさんをはじめ、本サービスには著名な個人投資家の方が多く入会しています。その理由を聞いたところ、山本さんの銘柄発掘力やリサーチ力を評価する声が多かったです。
山本 ありがとうございます。DAIBOUCHOUさんをはじめ、投資手法を確立した著名な個人投資家の方々は、私の助言銘柄を自由に売買頂いて構いません。しかし、投資経験が浅い方は、くれぐれも助言通りに売買頂きたいですね。ポートフォリオで運用することの重要性を理解してほしいからです。
個人投資家向けの投資サービスは、上昇銘柄を単発で紹介することが多い。個人投資家はそれを見て、自分も上がると思った銘柄は購入し、そうでないと思ったものは購入しない。その繰り返しです。ただ、私に言わせると「当たり外れ」の売買を繰り返すだけでは、いつまでたっても資産は増えません。
ポートフォリオの運用メリットは多々あります。例えば、内需株や外需株など値動きが逆に動きやすい銘柄を組み合わせることでリスクを低減できること。先ほども説明したパフォーマンスが好調な銘柄と、今後上昇が期待できる銘柄の分散もあります。
ポートフォリオはスポーツで例えると団体競技ですね。各々が競う個人競技ではなく、ラグビーのようにチームでの勝利を目指す。長期的に強いチームを作るには、第一線の選手だけが頑張っても難しい。ベテラン活用や育成目的の新人起用も必要です。試合時も攻撃や守備の比重を変える必要がある。
投資も同じです。長期で勝てるチームがポートフォリオです。得意や不得意を補う銘柄を組み合わせたり、今は業績不調で株価はさえないけど、来年は回復が期待できる銘柄を入れる。一方、今年は調子が良すぎたため、来年は控えに回す銘柄もある。ポートフォリオ運用を通じて、個人投資家の長期の資産形成を応援することが、このサービスで実現したい私の想いです。
D氏 ポートフォリオ運用の助言に加え、ビジネスモデル分析やリスク管理手法なども学べるので、成長株投資を通じて資産を増やしたい人はもちろん、投資スキルをアップしたい方にも最適だと思います。
掲示板では山本さんや会員を交えた情報交換や熱い議論が行われています。中身が濃すぎて活用しきれていないぐらいです(笑)。最初の10日間は無料なので、まずは山本さんの投資哲学や銘柄分析が書かれたメルマガを読んではいかがでしょうか。
対談の後半では、成長株の銘柄選びのポイントを語ってもらった。→後編の記事はこちら
※将来の利益を保証するものではありません。
(構成/冨丸幸太 撮影/和田佳久)
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