超成長株投資で資産10倍計画!

株価が長期で「大化け」期待の情報企画(3712)。地銀再編や銀行法改正で、都銀や地銀に食い込む好機!流動性低いが、着実な成長と高配当で長期投資に最適山本潤の超成長株投資の真髄 第87回

2020年11月18日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

株価が長期で10~20倍が期待できる情報企画(3712)

 情報企画(3712)は、金融機関向けの担保や決算関連の情報システムを手がけるベンダーです。信用金庫向けで85%という驚異的なシェアを誇ります。業績も好調で、コロナ禍でも2020年9月期は増収増益を達成し、来期も増収増益の予定です。株価は3月の安値1783円から上昇を続け、9月28日に高値3435円をつけました。11月18日の終値は3120円と、現在も高値水準をキープしています。

 私は、同社の株価は長期で10~20倍になる可能性を秘めていると考えます。理由は、これまで同社は長期に及ぶマイナス金利政策の悪影響に苦しむ銀行業界に特化してシステムを提供する会社というニッチな評価に甘んじていましたが、今後は地銀再編や銀行法改正などのテーマに乗って「大化け」する可能性が高いと考えているからです。

地銀再編と銀行法の改正でさらなる飛躍が期待

 政府は来夏にも地銀再編を促進するため、1行あたり最大30億円程度のシステム統合補助金を検討しています。銀行法も改正される見通しで、これまで銀行ができなかったM&A斡旋や売掛金保証、人材紹介などの様々な事業を行うことが解禁される予定です。

 近年、同社は信金のみならず、地銀や都銀にも顧客開拓を広げています。同社の強みはコスト競争力です。同社によると、場合によっては、大手都銀向けのベンダーが提案するシステムの数分の1のコストで提供できると言います。業況が厳しい銀行にとってシステム費用の負担は苦しく、救世主と言えるでしょう。実際、昨年、大手都銀や政府系の銀行が顧客になりました。同社の松岡勇佑社長も「事業拡大のチャンス到来」と明言し、さらなる飛躍が期待できるでしょう。

銀行には膨大なシステム化の余地が残されており、勝機が大きい

 紙とハンコの文化が色濃く残る銀行ですが、足元では急速にペーパレスやハンコレスが進んでおり、コストパフォーマンスに優れる同社のシステム需要は大きいでしょう。例えば、同社が提供する稟議書作成システムを導入すると、大量の書類作成や捺印作業から解放され、業務効率を高めることができます。さらに担当者や上司、本部役員などが稟議書の情報を共有することで、本来の目的であるスピーディな融資やノウハウの蓄積につながります。

 銀行法の改正によって、銀行は事務職を削減し、営業やコンサルティングなどの付加価値が高い業務に注力するでしょう。同社はそれを見越し、渉外支援システムなどの提案を強化しています。同社の渉外支援システムでは、顧客の場所、案件の内容、アポの日時、面談記録、担保や相続の状況などの情報を融資担当者や上司はもちろん、本部役員まで共有することができます。

 同社の株価が長期で10~20倍になる可能性を秘めている理由は、銀行のみならず、取引先に対してもシステム導入を視野に入れており、将来的にビジネスマッチングプラットフォームへと拡張することを目指しているからです。 

流動性が低いのは難点だが、長期保有に申し分ない成長株

 同社の特徴は、松岡社長自身が公認会計士の資格を保有しているように、システムベンダーでありながら、従業員に公認会計士などの資格保有者が多いことです。つまり、システムに強いだけではなく、会計や決算業務などに精通したコンサル企業ともいえるのです。

 業績拡大のボトルネックになるのは人材不足でしょうか。ダイレクトリクルーティングが奏功し、システムや会計などに強い優秀な若手人材は確保できているものの、新規案件が多く、それを回せるプロジェクトマネジャークラスの人材が不足しているのが難点です。足元の受注が好調にもかかわらず、納期の心配から、今期は微増益の想定にとどまっています。

 もう1つの懸念は株式の流動性が低いことでしょう。そのため機関投資家に敬遠されていると思われます。また同社は人材をじっくり育て、着実に事業拡大を目指す企業のため、短期間で爆発的な成長を望む投資家には物足りないかもしれません。しかし、10年スパンで投資を行う長期投資家にとっては配当も含めて恩恵を受けられるはずです。DFRでも当初から組み入れている銘柄であり、末長く保有できると思います。

(DFR投資助言者 山本潤)

 この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤 10年で10倍を目指す! 超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます

情報企画(3712)/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)


ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

攻めと守りの高配当株
NISAの攻略法
高配当株トップ300

9月号7月20日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[攻めと守りの高配当株]
◎巻頭企画
誌上初対談!
優待株で5億円超!桐谷広人さん×累計利益100億円!テスタさん

「どんな相場でも勝てる戦略で年後半に挑む」

◎第1特集
インフレに強い!NISAにもピッタリ!
攻めと守りの高配当株
●守り:持ちっぱなしOK!ド安定高配当株63

・過去最高に稼ぐ高配当株
・減配しない10年配当株

●攻め:配当と値上がり益を両取り!

欲バリ高配当株29
・さらに増配する高配当株
・稼ぐチカラがある高配当株
・中小型の増配株

●高配当株の達人 かんちさんの投資術
●隠れ高配当株に注目!
●武藤十夢のアガる高配当株教えて!


◎第2特集
勝ち組8人のリアルバイ!
8人8色の攻略法を大公開!NISAで何買ってる?
●成長投資枠は投信・ETFメイン
米高配当ETFをスポット購入/高配当株投信を積立など
●成長投資枠は株メイン
割安&高成長の配当株を長期保有/優良IPO株の当選待ち!など


◎第3特集
つみたて投資枠投信の6カ月の通信簿
●積立てた時の成績上位50本ランキング
●好成績で発進した8本を分析!

 

◎第4特集
株主総会2024-37社の突撃レポート!
●桐谷さんも参戦!要注目のお騒がせ株
ダイドーリミテッド/日産自動車/ニデック
●みんなが持ってる人気株
東京エレクトロン/ソフトバンクG/ソニーグループほか
●気になる高配当&金融株
三井住友FG/三菱HCキャピタル/オリックス
●ザイの新人記者がNTTの総会に初参加!
●2024年株主総会の4つの特徴


【別冊付録】
買いか売りかをズバリ判定!
利回り4.1%以上ぜんぶ載せ!
高配当株トップ300大診断

 

◎連載も充実!

◆おカネの本音!VOL.25ジャスティンさん
「働き方の常識を更新 エジプトで暮らせば月収5万円で悠々自適」
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年6月編
「新興株市場の底打ちでIPO株も取引が活発化」
◆株入門マンガ恋する株式相場!VOL.93
「サイバー攻撃でヤりたい放題!?」
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「困った場合の救済策も!奨学金を人生の重しにしない方法」
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報