「勝者のゲーム」と資産運用入門

東京きらぼしFG(7173)は、不人気・銀行セクターの中で
屈指の利益成長率。不人気・銀行セクターで株価は割安放置。
成長が続けば、目標株価は3000円を目指すだろう太田忠の勝者のポートフォリオ 第9回

2021年12月8日公開(2022年3月29日更新)
太田 忠
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銀行セクターの中で、東京きらぼしFG(7173)が買いの理由とは?

 日本の銀行株といえば「つまらない」「成長しない」「株価が上がらない」「万年割安」のイメージがつきまとうが、そのイメージを覆してくれそうな銘柄が、東京きらぼしフィナンシャルグループ(7173)である。

 同社は2018年に東京都民銀行と八千代銀行、新銀行東京が合併して発足。合併効果を生かしつつ積極的な融資活動をおこなっており、業績は急拡大中である。経常利益は2020年3月期が23億円、2021年3月期が82億円、2022年3月期予想が150億円(!)という驚くべき推移をしているのだ。

 2022年3月期予想ベースのPERは4.5倍、実績ベースのPBRは0.17倍、しかも配当利回りは4.2%ある。銀行セクターの株価は全般的に非常に割安に放置されているが、このセクターにおいて、これほどの高成長銘柄は珍しい。かつ、トップクラスの割安感である。

2022年3月期の当期純利益は対前年140%増を計画。再上方修正も?

 2021年3月期の期初時点における業績予想は経常利益57億円、当期純利益40億円であったが、着地は経常利益82.2億円(対前年比+250.3%)、当期純利益41.6億円(同-45.6%)となった。同グループメインのきらぼし銀行において、新型コロナウイルス感染症による影響を受けた顧客に対する資金繰り支援を積極的に行った結果、貸出金利息を中心とした資金利益が大幅に増加した。

 それにより経常利益の実績が通期業績予想を上回る形となったが、2020年3月期に新宿オフィスの売却等により繰越欠損金の解消が進んだことから、2021年3月期において繰延税金資産が減少したため法人税等が増加。親会社に帰属する当期純利益については大幅減少となった。

 同社が発表している2022年3月期の通期予想は経常利益150億円(同+82.3%)、当期純利益100億円(同+140.2%)と大幅な増益を見込んでいる。営業店の効率化、個人ネット利用の促進、融資の拡大、生産性向上により大幅増益となる見込みだ。

 今年11月10日に発表された2Qの業績では経常利益が計画の55億円(同+55.3%)に対して74億円(同+109.0%)、当期純利益は35億円(同+70.1%)に対して47.6億円(同+131.6%)と大幅に上回った。通期予想は据え置かれたものの、前期同様に上方修正含みとなっている。

中期経営計画通りに進めば、今後も高い利益成長が見込める

 同社の業績は中期経営計画で公表している公約を果たしつつ進捗中だ。今後の純利益は、2023年3月期が160億円(同+60.0%)、2024年3月期は200億円(同+25.0%)を計画。この通りに推移すると、2022年3月期の純利益予想100億円(同+140.2%)と併せて成長率では銀行セクターにおいてトップだろう。強力な営業地盤を生かして、システム化、効率化を進めつつ収益力の大幅向上を図っていく方針であり、最有望の地銀として注目したい。

 株価動向は今年初から+29.5%となっているが、9月14日に付けた高値1705円からは下落トレンドになっている。11月11日は前日の好決算発表を受けて上昇が予想されたが、2.9%安とマイナスに沈んだ。上昇修正がされなかったというのが失望要因として考えられるが、そうしたことはあまり重要ではない。銀行セクターにおいて屈指の成長力と株価指標の割安感を誇る同社の今後に期待したい。

当面の目標株価は3000円。中計の進捗が順調なら上振れも期待

 このところの株式市場は、米国のインフレ懸念や長期金利上昇懸念により、これまで急騰してきた成長株や高PER株が売られる展開になってきているが、このような局面になれば銀行セクターは強い。この点も同社を推奨する理由だ。

 過去につけた株価の高値は2016年12月の4455円だが、目標株価はとりあえず前回の銀行セクターが買われていたときにつけた2018年1月の3000円としたい、すなわち現状の株価の2倍まで水準訂正されることを期待している。

 目標株価3000円に仮に到達しても、中期経営計画に掲げる2023年3月期の計画である当期純利益160億円を基準にすると、PER5.6倍のレベルとなり、株価はそれでも割安と言える。中期経営計画に対する進捗が順調であれば、株価のさらなる上振れが期待できそうだ。

(DFR投資助言者 太田忠)

東京きらぼしフィナンシャルグループ(7173)/月足・10年(出典:SBI証券公式サイト)

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