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なぜ個人投資家はアベノミクス相場で利益を伸ばせず、すぐに売ってしまうのか?満足のいく利益を得るための2つのポイントとは?資産運用に通じた公認会計士が投資家の行動を読み解く(第1回)

2015年7月14日公開(2022年3月29日更新)
足立武志
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このたび、ダイヤモンド社より発売された『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』の著者、足立武志さんは自身でも投資をする公認会計士。以前にも『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』を発売しており、今回はその姉妹版にあたります。足立さんは常々「個人投資家がプロと同じ土俵で戦うためには株価チャートを用いた分析が必要」と説いています。そこで今回は、個人投資家がアベノミクス相場で満足のいく投資成果をあげるためにはどうすればよいのか、そのヒントを4回にわたってお伝えします。

「株価チャート」について、基礎から実践法、特殊なケースまでを一気に学べる『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』(ダイヤモンド社)。クイズも付いている。

多くの個人投資家が儲かったのははじめの半年間だけ

 2012年11月中旬のスタートから2年8カ月が過ぎようとしているアベノミクス相場。この間、9000円割れだった日経平均株価は2万円を突破、個別銘柄に目を向ければ安値から5倍、10倍に上昇したものもたくさんあります。

 こうした状況から、さぞ個人投資家もアベノミクス相場の恩恵を受けているのかといえば、決してそうではないのが現実です。

 確かに、アベノミクス相場が始まってからの半年間は全面高の相場となり、株さえ持っていれば誰でも大きく利益を得ることができました。しかし、その後はいわゆる二極化相場となり、銘柄によって株価の動きが大きく異なっています。

ファンダメンタルが株価に素直に反映される相場

 今の日本株は、企業のファンダメンタルが株価に素直に反映される相場になっています。その中でも特に、増収増益が毎年続いているようないわゆる「成長株」が高い人気を集めていて、株価も大きく上昇しています。

足立武志(あだち たけし)公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)。足立公認会計士事務所代表。株式会社マーケットチェッカー取締役。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情報の提供に努めている。著書に『株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書』『株式投資 悩んだときの解決帳』(ダイヤモンド社)など。

 そのため、しっかりとファンダメンタル分析を行って銘柄選びをしている「プロ投資家」はよい運用成績を残すことができています。

 一方、個人投資家に人気の中低位株や新興市場銘柄の株価は冴えない動きが続いています。そのため、日経平均株価の2万円超えをよそに、個人投資家の投資成績は伸び悩んでいるのです。

 現に、個人投資家の信用取引の含み損益を示す信用評価損益率は、今年に入ってからマイナス6%~マイナス10%で推移しています。2013年5月にはプラス4%近くまで上昇した(プラスになることはめったにありません)ことを考えると、今は個人投資家にとってあまり儲からない相場であるといえます。

 信用評価損益率は個人投資家の好不調の実態を表します。日経平均株価が年初から20%も上昇しているのに個人投資家の損益はパッとしない、これが現在の実態なのです。

利益を伸ばすことが苦手な個人投資家

 個人投資家がアベノミクス相場にうまく乗れていない大きな理由がもう1つあります。それは、利益が出ている保有株を持ち続けることができないという点です。

 多くの個人投資家は、持っている株が買値より10%~20%ほど上昇すると、売って利益を確定してしまう傾向にあるようです。特に損切りができない個人投資家にこの傾向が強いように感じます。そのまま持ち続けた結果、買値さえも下回って塩漬け株になってしまうという恐怖心から、利益のあるうちに早目に売っておこうという心理状態になるのでしょう。 

 確かに、アベノミクス相場が始まる前の長期下落相場であれば、株価が少し上がってもすぐにもとに戻ってしまうことが多かったため、こうした手法も有効ではありました。

 しかし、アベノミクス相場が始まり、相場の質がそれまでとは一変していることに個人投資家は早く気づかなければなりません。そうでなければ、せっかく安く買えた株を、10%~20%の利益で満足して売ってしまうことになります。そして、売った後に株価が5倍、10倍に上昇するのを唇をかんで眺めるだけになってしまいかねません。

アベノミクス相場で利益を得るための2つのポイント

 このように、アベノミクス相場で満足のいく利益を得るためには「増収増益が続いているような、ファンダメンタルが良好な銘柄を選ぶ」「株価の上昇トレンドが続いている限り売らずに保有を続けて利益を伸ばす」という2つが必要となります。

今回の拙著『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』では株価トレンドを4つのパターンに分けて、各種投資戦略について説明している。図はタチエス(7239)の日足チャートを4つのトレンドに分けたもの。

 簡単に説明すると、前者は例えば会社四季報をみて過去3年間毎年10%以上増収増益を続けていて、来期予想も同様である銘柄を投資候補として選ぶなどです。後者は、日足チャートで25日移動平均線が上向きかつ株価が25日移動平均線より上にある間は持ち株の保有を続けるというものです。そして、この2つを組み合わせることで、より利益を大きく伸ばすことができます。

 前者について詳しくは拙著『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』を、後者について詳しくは『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』をご覧ください。それぞれ具体的な銘柄をあげて解説しています。また、上にあげたのは基本的な方法ですが、書籍ではさらに応用的な戦略も紹介しています。

 次回は、個人投資家が行うファンダメンタル分析の実態とその問題点について、プロ投資家と比較する形でお話したいと思います。
 

 >>>コラムの第2回はこちらから

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初心者からセミプロまで、幅広い層の個人投資家に高く評価されている『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』シリーズ第2弾。今回は、投資家からのニーズの高い「株価チャート」について、基礎から実践法、特殊なケースまでを一気に学べる。特にユニークなのは、クイズのページ。株価チャートについてサクサク進むクイズ形式のページがついており、楽しみながらチャート分析を復習できる。また、ソフトバンクなど人気銘柄については、著者が「自分ならこうする」という投資法を紹介。後講釈になりがちな株価チャートの使いこなし方をホンネで紹介する決定版。 公認会計士かつ、個人投資家の著者だからわかる、四季報、決算短信、有価証券報告書で株に勝つ方法。どん底からの「復活株」、業績好調の「成長株」、忘れられたひヒーロー「割安株」の探し方から、粉飾、倒産銘柄の回避法までがこの1冊でわかる。著者自身が本当に使っている方法を余すことなく公開。 業績・財務の知識なしに株では勝てない。会社四季報、決算書をフル活用した銘柄の選び方。銘柄選びにとどまらず、買いタイミング・売りタイミングについても詳細に解説。「銘柄を選ぶ→買う→売る」のすべてをサポート。

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還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
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カード
フェイス

 ◆三井住友カード(NL)

0.5~7.0% 永年無料 VISA
Master
iD
三井住友カード(NL)のカードフェイス
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円分」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力!
※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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 ◆三菱UFJカード

0.5~5.5%
(※1)
永年無料 VISA
JCB
Master
AMEX
三菱UFJカードのカードフェイス
【三菱UFJカードのおすすめポイント】
通常還元率は0.5%だが、セブン‐イレブンなどのコンビニのほか、オーケー、松屋、ピザハットオンライン、スシロー、くら寿司などでの利用分は還元率5.5%の高還元に!(※1)カード利用で貯まる「グローバルポイントは、スマートフォンアプリ「MUFGカードアプリ」を利用することで「Amazonギフトカード」「Apple Gift Card」「Google Play ギフトカード」などのギフトカードに“即時交換”できるのもメリット! また、2024年8月から年会費が“永年無料”になって、さらにお得なクレジットカードになった。
※1「1ポイント=5円相当」の商品に交換した場合の還元率。還元率5.5%はセブン‐イレブンなどの対象店舗で利用した場合(AMEXブランドのみ一部加盟店が5.5%還元特典の対象外)。各社の利用金額は合算されず、各社単位の1カ月の利用金額合計1000円ごとにポイントを付与。なお、Apple PayはQUICPayでの利用が対象(Apple PayとQUICPayはMastercardまたはVisaのみ利用可能)。
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 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

0.3~1.5%
(※1)
3万9600円 AMEX
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのカードフェイス
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】
日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。
※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。
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還元率 年会費
(税込)
ブランド 電子マネー対応
(ポイント付与対象)
カード
フェイス

 ◆三井住友カード ゴールド(NL)

0.5~7.0%

5500円
(ただし、年100万円以上の
利用で次年度から永年無料
VISA
Master
iD
三井住友カード ゴールド(NL)のカードフェイス
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】
券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得!
※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトで要確認。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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1.0~10.5%
(※)
永年無料 JCB QUICPay
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 ◆楽天カード

1.0~3.0% 永年無料 VISA
JCB
Master
AMEX
楽天Edy
(楽天Edyへの
チャージ分は
還元率0.5%)
楽天カードのカードフェイス
【楽天カードのおすすめポイント】
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