中国経済に変調の兆しが見えたので投資戦略を変更
世界経済のけん引車の役割を果たしている中国経済に変調の兆しが見えます。そこで次のように投資戦略を変更したいと思います。
1.株式の比重を下げ、キャッシュを増やす
2.日本株は特にリスクが高いのでアンダーウエイトする
3.アップル、ゼネラル・モーターズ、スターバックスなど中国で人気のブランドを避ける
4.成長株を処分すること
次に私がそう考える根拠を説明します。
中国は世界経済のけん引車。中国発の世界経済減速も
中国経済は世界で二番目に大きな経済です。

経済成長率を見ると、中国は他の先進国を引き離しています。

このことは世界全体の成長に対する寄与度という点では、中国が最も重要な役割を果たしていることを示唆しています。

今回、中国本土株式市場が急落したことは、中国の都市部に住む、裕福な消費者のマインドに悪影響を及ぼすと考えられます。
それは中国発の世界経済の減速が起きてしまう可能性が高まったことを意味します。
米国連邦準備制度理事会は利上げを保留する
いま米国連邦準備鮮度理事会(FRB)が政策金利であるフェデラルファンズ・レートを利上げすると、それは中国に対しても好ましくないメッセージを送ってしまうことになります。
なぜならば中国は人民元を緩やかに米ドルとリンクしているからです。
通貨をリンクするということは、金利政策面でも、リンク先の国の方針に引き摺られることを意味します。
いま中国は景気が減速しているので慌てて利下げしているのに、この場面でアメリカが利上げすると両国の金利政策がハチャメチャになってしまうのです。
だから中国の株式市場が落ち着くまでは、FRBは相手に意地悪するような真似はしないでしょう。
ドルは売られ、同時に日本株も売られる
するとドル高を想定していた投資家たちにとって、これは想定外のシナリオになります。普通、政策金利を引き上げると、その国の通貨は強くなります。このところのドル高も、年内の利上げを織り込む動きだったと説明できます。
今後、「中国経済がさらに減速している」というニュースが出れば、それはFRBの模様眺め期間が長引くことを意味し、それはドル売りが出ることを意味します。
ドルが売られる局面では、日本株も売られます。
中国は日本企業にとって大事な貿易のパートナーです。だから中国経済の鈍化は日本企業の業績にも響きます。
アメリカの中国関連株、アップルやスターバックスなどに赤信号
中国株の下落で中国の消費者のマインドが冷え込むと、中国での販売好調を頼りに買われてきたアメリカの中国関連株にも赤信号が灯ると思います。
具体的にはアップル(ティッカーシンボル:AAPL)、ゼネラル・モーターズ(GM)、スターバックス(SBUX)、ナイキ(NKE)、ヤムブランズ(YUM)などの銘柄は要注意です。
さらにiPhoneに部品を提供しているスカイワークス(SWKS)などの半導体株、ラグジャリー・ブランドの株も警戒が必要です。
米国の投資家が米企業の中国事業を特に高く評価してきたわけ
米国の投資家は米企業の中国事業を特に高く評価してきました。その理由は、為替を心配しなくて良いからです。
これまでのようなドル高の局面では、アメリカの輸出企業の海外利益は目減りしてきました。その唯一の例外が中国です。なぜなら中国は上で述べたように人民元を米ドルと緩やかに連動させてきたため、為替リスクが無いと考えられてきたからです。
このため米国企業の人民元で発生する売上高は、しかるべきヘッジがされてない場合も多いです。
もし今後、人民元が米ドルに対して切り下げられるようなことが起きれば、米国企業の財務部長は大慌てするでしょうし、投資家もパニックすると思います。
見通しが不透明な局面では成長株を処分すること
このように見通しが不透明な局面では、投資家は株式投資全般に対して尻込みします。
それは株価評価が全般的に下がるということです。そのような投資環境では成長株がいちばん叩き売られます。
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