クレジットカードで家計管理をする方法については、以前に下記の記事で紹介した。
(関連記事⇒クレジットカードで上手に家計管理をする5つの方法。固定費のみをクレジットカード払いにすると、使い過ぎを防ぎながら1年間に9600円もの節約に?)
上手に使えばお得なクレジットカードだが、それでもクレジットカードを使うのが怖いという人もいるだろう。今回は、クレジットカードを使うのが怖い人向けに、クレジットカードと同様に使えながら、より安心して利用できる国際ブランド付きデビットカードと国際ブランド付きプリペイドカードを紹介したい。
デビットカードは、J-Debitと
国際ブランド付きデビットカードの2種類がある!
家計管理の記事を読んでいると、デビットカードをすすめるファイナンシャルプランナー(FP)は少なくない。デビットカードは、利用金額が銀行口座から直接引き落とされるため、口座残高以上を利用することはできない。そのため、使いすぎの心配がなく、安心ということだろう。
実は、一口にデビットカードと言っても、2種類存在する。「J-Debit」と「国際ブランド付きデビットカード」だ。
J-Debitは、通常の銀行キャッシュカードをクレジットカードのように使って支払うことができるサービスだが、店舗にJ-Debitのロゴがなければ利用できない。J-Debitは、日本デビットカード推進協議会が提供するサービスとなっており、日本国内でしか利用できない。また、加盟店も少ないため、利用できる店舗は限られている。
一方、国際ブランド付きデビットカードは、VisaやJCBなどの国際ブランドが付いているキャッシュカードとなり、それぞれVisaのロゴがある店舗、JCBのロゴがある店舗で利用できるため、クレジットカードを受け付けているお店であれば、ほぼ利用できると考えていいだろう。つまり、使い勝手がいいのは、国際ブランド付きデビットカードとなる。
(関連記事⇒「デビットカード」のメリット増加で普及なるか?スーパーなどのレジがATM代わりに使える「キャッシュアウト(預金引き出し)」解禁の意味)
国際ブランド付きデビットカードは、
還元率が低いというデメリットも
クレジットカードが使える店舗で利用でき、銀行から直接引き落としになる国際ブランド付きデビットカードは最強にも思えるが、欠点もある。一番大きな欠点がポイント還元率だろう。
クレジットカードには、還元率1%を超えるものがたくさんあるが、デビットカードの場合は、還元率0.5%以下の場合がほとんどだ。1%を超えるデビットカードとして、「楽天銀行デビットカード(JCB)」があるが、それ以外で1%を超えるものは聞いたことがない。それどころか、デビットカードによっては、ポイントが付かないものもある。
また、国際ブランドのロゴがあっても、ガソリンスタンドや高速道路など、デビットカードを利用できない場所もあるので注意が必要だ。
デビットカードを上手に利用するには、
使いすぎを防ぐために限度額を設定しよう
デビットカードで家計管理するには注意点がある。
まずは、利用できる限度額を設定しよう。使いすぎの心配をなくせるデビットカードだが、設定によっては、銀行口座の残高いっぱいまで使うことができてしまう。限度額を設定することが可能なデビットカードの場合、1日の限度額を適切に設定しておこう。
ただし、月間の限度額を設定できないデビットカードも多い。その場合は、デビットカードの引き落とし専用の銀行口座を作り、毎月1回、口座残高を調整しておくといいだろう。
プリペイドカードは、チャージ金額が限度額なので
使いすぎが防げて、家計管理がしやすい!
もう一つ、国際ブランドの付いたクレジットカード以外のカードが存在する。それは、国際ブランドのプリペイドカードだ。「au WALLETプリペイドカード」がこのタイプとなる。
(関連記事⇒新登場した「au WALLETプリペイドカード」にチャージしてもっとも得するクレジットカードはどれだ!?誕生月ポイント5倍の「ライフカード」に注目!)
「au WALLETプリペイドカード」は、MasterCardブランドのプリペイドカードだ。チャージした金額まで利用できる仕組みのため、チャージ金額が利用限度額となる。アプリやWebサイト、店頭などでチャージすることができる。
国際ブランド付きプリペイドカードのデメリットは、
デビットカード同様に還元率が低いこと
プリペイドカードもデビットカードと同様に、ほとんどが還元率0.5%以下だ。例えば、「au WALLETプリペイドカード」の場合は、支払い時に、200円につき1 WALLETポイントを獲得でき、1 WALLETポイントは1円の価値があるため、還元率は0.5%となる。
その他の国際ブランド付きプリペイドカードである「ココカラクラブカード」、「テイツーカード」、「ソフトバンクカード」なども、ポイント還元率は0.5%以下となる。
また、デビットカードと同様、国際ブランドのロゴがある店舗なのに使えない場合もある。ガソリンスタンドなどで使う場合は要注意だ。
国際ブランド付きプリペイドカードを上手に使うには、
クレジットカードでチャージするのがおすすめ
プリペイドカードのメリットは、チャージした金額までしか利用できない点だろう。例えば、「au WALLETプリペイドカード」のチャージ上限は10万円。10万円を生活費としてチャージし、その範囲内で利用すると、銀行口座の残高を気にする必要がなくなる。
また、「au WALLETプリペイドカード」限定になるが、クレジットカードと組み合わせて使うことも可能だ。MasterCardブランドのクレジットカードであれば、「au WALLETプリペイドカード」にチャージ可能で、ほとんどの場合は、クレジットカードのポイントも獲得できる。つまり、ポイントの2重取りが可能ということだ。
例えば、「Orico Card THE POINT(MasterCard)」や「楽天カード(MasterCard)」、「Amazon MasterCardクラシック」などで、「au WALLETカード」にチャージすれば、クレジットカードのポイントを1%分獲得でき、さらに「au WALLETプリペイドカード」のポイント0.5%分も獲得できる。
■楽天カード | ||
還元率 | 1.0~3.0% (通常時は還元率1.0%、楽天市場や楽天ブックス利用時は還元率3.0%に。なお、楽天市場・楽天ブックス利用時に獲得できる+1.0%分はポイント付与の翌月末までの期間限定ポイント) |
|
発行元 | 楽天カード | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB、AMEX | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
楽天Edy(還元率0.5%) | |
関連記事 | ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(メインカード部門) ◆「楽天カード」の4券種の中で、もっとも得するカードを選ぶ方法をカード専門家が解説! ゴールド、プレミアム、ブラックの特典を比較して最適な券種を選ぼう |
|
楽天カードへの新規入会&利用でポイントがもらえるキャンペーン中! |
(関連記事⇒「楽天カード」にメリット追加で還元率もアップ!さらに「楽天カード」と「楽天モバイル」の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる!)
チャージにしかクレジットカードを使わなければ、クレジットカードを使いすぎてしまうことはない。また、Webからプリペイドカードにチャージすれば、クレジットカードを持ち歩く必要もないので、「クレジットカードは怖い」というイメージを持っている人も、少しは安心できるだろう。
以上、今回は、国際ブランド付きデビットカードと国際ブランド付きプリペイドカード、それぞれのメリット・デメリットを解説した。家計管理がしやすく、かつ、少しでもお得になる方法としてデビットカードとプリペイドカードを紹介したが、やはり、クレジットカードの方が圧倒的にポイントを貯めることができる。まずは、クレジットカードでの家計管理方法をマスターするようにした方がいいだろう。
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年11月1日時点・最新情報】
|
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
||||
0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
||||
◆楽天カード |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
|
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」が改悪続きでも“最強のポイント”である理由を専門家が解説!「楽天カード」などだけでなく、無料でポイントを獲得できるサービスが魅力! ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! |
||||
◆イオンカードセレクト |
||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
|
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、「イオン銀行Myステージ」が無条件で「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
||||
【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!普通預金金利などがアップしてさらにお得に使える! |
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
||||
0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
||||
◆JCB CARD W(ダブル) |
||||
1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
||||
【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
||||
◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
||||
0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
||||
【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
||||