インデックス型の投資信託の信託報酬引き下げ競争が白熱! インデックス型投資信託保有者は低コストの銘柄に乗り換えよう!
ダイヤモンド・ザイでは、投資信託の特集「人気の商品で本当に実力があるのは? 3大トレンドで選ぶ 今こそ買いの投信」を掲載。この特集では、タイトルにある3大トレンドとして、「超低コストな投資信託」「テーマ型の投資信託」「バランス型の投資信託」を挙げている。
今回はその中から、「超低コストの投資信託」について抜粋して紹介しよう。低コストといえばインデックス型の投資信託ということになるが、実際どれだけ安いのか――インデックス型の投資信託の最新コスト事情に迫る!
インデックス型の信託報酬は相次いで引き下げへ
各投資信託の最新の信託報酬をチェックしよう!
最近アツいのが、インデックス型の投資信託の「信託報酬引き下げ競争」だ。「たわらノーロード」「iFree」など、超低コストの新シリーズが次々と登場。
一方、三井住友は確定拠出年金専用だった「DC」シリーズを2015年から一般にも販売し、ニッセイは2016年11月に「購入・換金手数料なし」シリーズの信託報酬を引き下げた。極めつけが、2017年2月27日に設定された「eMAXISスリム」。「これからも業界最低水準を目指し続ける」とぶち上げている。
以下は、インデックス型投資信託の種類別に、低コストなシリーズを比較したもの。まずはその信託報酬を見てみてほしい。
主な低コストのシリーズを比較したが、日本株や先進国株では、もはや信託報酬0.2%前後が最安の基準になった。従来は0.4%~0.6%だったことを考えると、投資家には嬉しい争いだ。

もっとも、「おそらくこのくらいで打ち止め」(楽天証券経済研究所・篠田尚子さん)というのが専門家の共通見解。「ここから0.01ポイントを競うより、投資家への情報提供などに資金を回したほうが有益」(篠田さん)、「むしろ、新興国株などで低コスト投資信託のラインナップを増やしてほしい」(ニッセイ基礎研究所・前山裕亮さん)という意見もある。
新たに買う場合は、当然なるべく信託報酬が低いものを選ぶべきだが、注意すべきは高コストの古いインデックス型の投資信託を持っている場合だ。そうした人は、低コストの投資信託に乗り換えよう。0.1ポイント程度の差なら運用成績にさほどの影響はないが、0.3~0.4ポイントともなれば、目に見えて違ってくる。
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2700本 | 2700本 | 2563本 | 100円 | |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
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1289本 | 1289本 | 1231本 | 100円 | |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |