AI&フィンテック関連銘柄で運用するテーマ型の投資信託は、いま「買い」なのか? 高成績の"フィンテック株"投資信託の中身をチェック!
近年、AI&フィンテック・ロボット関連の株に投資する投資信託や、ビッグデータを運用に活用する投資信託の人気が上昇中。
そこでダイヤモンド・ザイの特集「最新『技術株&運用の3タイプの投信』辛口診断」では、これらのテーマ型投資信託の中で、純資産総額が大きく、1年以上の実績がある商品の中身を厳しくチェック。その上で、本当に成績の良い投資信託を分析している。
今回はその中から、「AI&フィンテック株を組み入れた投資信託」の診断結果を抜粋するので、投資の参考にしてみてほしい。
今が旬の「AI&フィンテック株」関連の投資信託は「買い」か?
市場調査会社の富士キメラ総研によれば、AIビジネスは今後も拡大を続け、2030年度には国内市場だけでも2兆1200億円と、2015年度の14倍超以上になる。
なかでも、フィンテックが大幅に導入される金融関連は、市場全体の4分の1強の5860億円規模になると予測されている。
ダイヤモンド・ザイでは、代表的な"AI&フィンテック株"投資信託3本を掲載。今回はその中から、この1年間で最も高成績だった「グローバル・フィンテック株式ファンド」を紹介しよう。
「グローバル・フィンテック株式ファンド」は、米国株の比率は65%ほどで、日本や中国、韓国など幅広い国々の株に投資しており、国際的な分散は比較的取れている。
オンライン決済の「ペイパル(PYPL)」や「スクエア(SQ)」、オンライン金融の「レンディングツリー(TREE)」などフィンテックに直結する会社のほか、ネット小売の「アマゾン(AMZN)」や「JDドットコム(JD)」、ウェブサービスの「テンセント」、医療関連サービスの「アテナヘルス(ATHN)」など投資対象は幅広い。ただ、その分テーマ性が薄まる可能性もあると言えそうだ。
なお、「グローバル・フィンテック株式ファンド」を含む"AI&フィンテック株"投資信託が組み入れている銘柄は、すでに株価が十分に高く、かなりの成長を織り込んでいる場合も多い。たとえば「レンディングツリー」は、PERが162倍と高水準だ(※2018年2月19日時点の実績値)。
「今飛びつくと高値掴みのリスクがあるので、ブームや株価が落ち着くのを待ってから投資してもいいかもしれません」(ニッセイ基礎研究所金融研究部・前山裕亮さん)
(※関連記事はこちら!)
⇒理論株価が割高⇒割安に転換した割安株ランキング!割安度81%で、フィンテック関連銘柄としても注目の「カイカ(2315)」など割安度が高い27銘柄を紹介
【2019年12月3日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2655本 | 1345本 | 2537本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能。インターネットコースで積立をすると、すべての投資信託の買付手数料が0円に! また、投資信託の月間平均保有額に応じてSBIポイントが貯まる「投信マイレージサービス」もメリット。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になるので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。2019年7月から「Tポイント」で投信の買付が可能に。また、SBI証券の取引でもTポイントが貯められる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
2位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2637本 | 1362本 | 2493本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の保有残高10万円ごとに「楽天スーパーポイント」が4ポイント貯まる。積立なら、保有残高が増えるほど多くのポイントがもらえる。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。また、投信積立の際に「楽天カード」のクレジット払いにすると毎月の購入で1%の楽天スーパーポイントが付与される。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。2016年7月からは、ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる新サービス「楽ラップ」を開始。また、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」もある。個人型確定拠出年金は運営管理手数料が0円。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1183本 | 1183本※ | 956本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 2019年12月9日からすべての投資信託の販売手数料を無料に変更! 2019年6月から投信ページリニューアル。人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が向上した。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。投資信託の残高や購入時手数料に応じ、「松井証券ポイント」が貯まるのもメリット。また、クレジットカード「MATSUI SECURITIES CARD」の利用でもポイントがゲットできる。ポイントは投信積立に利用したり、Amazonギフト券などの商品と交換が可能だ。新規口座開設+期間中に合計5000円以上投資信託を積み立てると、最大10万名に現金1000円が当たるキャンペーンを実施中! 2020年の3月31日(火)まで。 ※2019年12月9日から、すべての投資信託の販売手数料を無料に変更 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
3位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1183本 | 798本 | 1105本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 積立購入では「ゼロ投信つみたて」プログラムにより、買付手数料が全額キャッシュバックされ、実質ノーロードに! ファンド探しは、「ファンド検索」に加え、3つの質問に答えるだけ探す方法もある。ファンド選びに迷ったらマネックス証券おすすめ「セレクトファンド」あり。ポートフォリオの分析・リターン予測・アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION β」が便利だ。また、自分の状況に合った投信選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」もある。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「MSV LIFE」と、5万円から始めて国内ETFのみで運用を行う低コストなアドバイス型「Monex Advisor」がある。なお、投資信託を買うと、申込手数料の1.5%分に加え、毎月「平均残高×0.08%×1/12」分のマネックスポイントをプレゼント! 現在、投信を合計20万円以上購入すると、抽選で3万円分のマネックスポイントが当たるキャンペーン中。2020年1月31日まで。 |
||||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1140本 | 702本 | 1092本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 手数料無料のノーロード投信が多いのもメリット。信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。「プレミアム積立」は100円から可能。ロボットによる投資信託のポートフォリオシミュレーションサービスアプリ「FUND ME™」(Androidアプリ、iPhoneアプリ)リリース。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。月間保有金額100万円で1ポイントがもらえる「毎月ポイント」は、100ポイントで1万円の現金プレゼント。保有額が3000万円以上ならポイントが2倍になる。 |
||||
6位 | ◆SMBC日興証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1029本 | 538本 | 682本 | 1000円 | |
【特徴・メリット】 上記の投資信託本数はネット取引「ダイレクトコース」の取扱商品。2018年10月には、61本の投資信託の購入手数料を引き下げ、うち40本を無料にしたことで、ノーロード投信が500本以上に増加した。「投信つみたてプラン」では、買付最低金額が1000円から。初回引落特典としてNTTドコモのdポイント500pt、また、引き落とし毎に3ptがもらえる。投資信託選びやポートフォリオの管理ができる「fund eye」が新登場。三井住友銀行と連携する「バンク&トレード」利用で毎月10万円まで申込手数料が無料に。投資信託選びは通常の「ファンド検索」と、質問に答えてファンドを探す「投資信託ナビゲーション」がサポート。分配金額を含めた損益を把握するには「投資信託等に係るトータルリターン通知制度」が便利だ。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |