鹿肉や猪肉など、なかなか食べる機会がない「ジビエ」を
お得にゲットしたいなら「ふるさと納税」を活用すべし!
「ジビエ」とは、狩猟によって捕獲された野生鳥獣の肉を意味するフランス語。近年は、鹿肉や猪肉などを取り扱う飲食店も増えていることもあり、少しずつ「ジビエ」という単語を耳にする機会も多くなってきた。とはいえ、ジビエを提供する飲食店はまだまだ少ないので、味わってみたくても、その機会に恵まれない人もいるだろう。
そんな人に活用してほしいのが「ふるさと納税」だ。「ふるさと納税」というと、「牛肉」や「米」などの王道の返礼品ばかり注目されるが、自治体によっては、「ジビエ」などのレアな食材の返礼品を用意している。つまり、「ふるさと納税」を活用すれば、特定の飲食店でしか味わえないようなジビエを自宅で楽しめるのだ。
ただ、そうは言っても、「ふるさと納税」を実施している1700以上の自治体の中から、ジビエの返礼品を用意している自治体を探して、どれがお得か見極めるのは骨が折れる作業だろう。
そこで、ザイ・オンライン編集部では、「ふるさと納税」の返礼品にジビエを用意している自治体を調査して、「寄付額に対してもらえるジビエの肉量」を基準に、コストパフォーマンスの高い自治体のランキングを作成した。
では、ランキング発表の前に、改めて「ふるさと納税」の仕組みについて解説しよう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介!
また、以前はサラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている(「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要)。
※「ワンストップ制度」と「確定申告」の詳細は下記の記事を参照!
⇒ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介!
それではいよいよ、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」を発表しよう!
【第1位】1万円の寄付で鹿肉1.65kg!
鹿肉をさまざまな味付けで味わえる
「北海道産エゾ鹿肉3種 」がもらえる「北海道新得町」!
2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」で第1位に輝いたのは「北海道新得町」。2015年と2016年の同ランキングでは惜しくも第2位だったが、今回、見事に第1位を獲得した。
北海道のちょうど中央に位置する「新得町」は、東京都の半分ほどの面積を有しながら、そのうち約90%は森林地帯と、大自然が広がる町。また、昼は温かく、夜は涼しい気候が「そば」の栽培に適しており、「新得町」は、全国有数のそばの産地としても知られている。
そんな「新得町」に1万円の寄付をすると、「北海道産エゾ鹿肉『上田のエゾ鹿肉セット』3種(合計1.65kg)」がもらえる。この特典は、「鹿ハンバーグ150g×3個+味付けカルビ500g+鹿ロースジンギスカン700g」の3種類のセットになっており、それぞれ食べやすいよう味付けされているため、焼くだけで簡単に鹿肉料理を体験できるとのこと。ちなみに、エゾ鹿の肉は、高タンパクかつ低カロリーなうえに、鉄分も豊富で、美容や健康にも良いと言われているそうだ。
ちなみに前述の通り、「新得町」は全国的に有名なそばの産地なので、「ふるさと納税」の特典にも、1万円の寄付でもらえる「新得町民そば食べ比べセット(そば合計2.95kg+そばつゆ500ml)」など、そばの特典を多数用意している。そばが好きな人は、ジビエだけではなく、そばの特典にも注目してみてはいかがだろうか。
なお、当記事の最後には、「新得町」の「ふるさと納税」担当者へのインタビューを掲載しているので、ぜひ、最後まで読んでいただきたい。
【第2位】1万円の寄付で鹿肉1.5kg!
ジビエながら汎用性が高い
「北見エゾシカ 挽肉」がもらえる「北海道北見市」!
続いて紹介するのは、「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第2位の「北海道北見市」。
「北見市」は、北海道の中ではナンバーワン、全国的にも4番目に面積が大きい自治体。主な特産品は「玉ねぎ」と「ホタテ」で、玉ねぎは生産量、出荷量ともに日本一だ。また、「北見市」は、「ホタテの増養殖発祥の地」とのことで、養殖したホタテの稚貝をオホーツク海に放流して、資源を守る取り組みも行なっているそうだ。
そんな「北見市」に1万円の寄付をすると、「北見エゾ鹿 挽肉1.5kg(100%エゾ鹿肉)」がもらえる。捕獲したエゾ鹿をすぐに食肉処理したうえで熟成させているため、臭みを抑えつつ、エゾ鹿本来の旨味を堪能できるそうだ。
さらに、「北見市」では、この特典以外にも、同じく1万円の寄付でもらえる「北見エゾ鹿 薄切りステーキ用500g」や「北見エゾ鹿 アバラ肉600g」など、さまざまなエゾ鹿肉の特典を用意している。エゾ鹿本来の食感を楽しみたい人は、これらの特典もおすすめだ。
もちろん、「北見市」には、2万の寄付でもらえる「ホタテ貝柱1kg(刺身用)」など、ホタテの特典も多数用意されているので、エゾ鹿肉と一緒に、「北見市」の特産品であるホタテも味わってみては?
【第3位】1万円の寄付で鹿肉1.4kg!
ジンギスカンとしゃぶしゃぶの両方で味わえる
「鹿肉」がもらえる「北海道豊富町」!
次は、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第3位にランクインした「北海道豊富町(とよとみちょう)」を紹介しよう。
北海道北部に位置する「豊富町」は、日本最北の温泉郷「豊富温泉」で知られる町。この温泉は、石油や天然ガスとともに湧き出ており、わずかに油分を含んでいる、世界的にも珍しい泉質なんだとか。油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮するとされており、アトピーや乾癖に効能があるそうだ。
また、「豊富町」は酪農も盛んで、全国に多くのファンを持つ「サロベツ牛乳」を製造している。ちなみに、「豊富町」は、人口よりも飼育している牛の数のほうが多いそうだ。
そんな自然豊かな「豊富町」に1万円の寄付をすると、「鹿肉ジンギスカン1.4kg」として、「鹿肉ジンギスカン500g×2袋+しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2袋」のセットがもらえる。ジンギスカン用の鹿肉は、独自のタレに漬け込まれており、食欲をそそる一品に仕上がっているとのこと。また、しゃぶしゃぶ用に薄切りにした鹿肉もセットになっているので、鹿肉本来の味も堪能できるのも嬉しいポイントだ。
なお、「豊富町」は、1万円の寄付でもらえる「鹿肉モモステーキ1.2kg」などの特典も用意している。こちらの特典もコストパフォーマンスは良いので、「鹿肉の風味や食感を楽しみたい!」という人は、「鹿肉モモステーキ1.2kg」に申し込むのもおすすめだ。
【第4位】6000円の寄付で鹿肉800g+α!(=1万円で約1.33kg)
ギョウジャニンニクが効いており、食欲をそそる
「鹿肉ジンギスカン」などがもらえる「北海道上士幌町」!
第4位にランクインしたのは、「北海道上士幌町(かみしほろちょう)」。
「上士幌町」は、北海道の中で最も歴史の古い国立公園「大雪山国立公園」がある自然豊かな町。さらに、「ぬかびら温泉郷」や「ナイタイ高原牧場」、「タウシュベツ川橋梁」など、多くの観光スポットを擁しているうえに、夏と冬には、空にたくさんの気球が上がる「バルーンフェスティバル」も開催しており、全国から多くの観光客が訪れるそうだ。
そんな「上士幌町」に6000円の寄付をすると、「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット」として、「鹿肉のジンギスカン800g(400g×2パック)+鹿肉の大和煮もしくは味噌煮の缶詰×2個」がもらえる。寄附金額1万円あたりで計算すると、「鹿肉ジンギスカン」だけで約1.33kgもらえる計算になる。
鹿肉ジンギスカンは、濃いめの味付けになっており、ギョウジャニンニクが入っているそうなので、ご飯のおかずはもちろん、お酒のつまみとしても最高のはず。ちなみに、「タジン鍋」で野菜と一緒に蒸し焼きにするのが、おすすめの食べ方とのことだ。
ただし残念ながら、現在、この特典は申し込み受付を終了してしまっている。今後復活する可能性もあるので、「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット」をゲットしたい人は、こまめに「上士幌町」のWebサイトをチェックするといいだろう。
【第5位】2万の寄附で猪肉2.5kg!(=1万円で1.25kg)
トップ5で唯一の北海道以外の自治体、かつ猪肉の返礼品
「のとししマルカッサンセット」がもらえる「石川県羽咋市」!
最後に紹介するのは、第5位の「石川県羽咋市(はくいし)」。2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」上位5自治体の中で、唯一の北海道以外の自治体、かつ鹿肉以外の特典でランクインした。
能登半島の口能登(根元部分)に位置する「羽咋市」は、日本で唯一、一般の自動車で砂浜の波打ち際を走行できる「千里浜なぎさドライブウェイ」があることで有名な町。また、「羽咋市」の西にある「柴垣海岸」で取れる天然岩牡蠣も有名で、大人の手の平よりも大きな岩牡蠣を一つ一つ素潜りで採取しているそうだ。
そんな「羽咋市」に2万円の寄付をすると、「のとしし(イノシシ)マルカッサンセット2.5kg(モモ肉とウデ肉)」がもらえる。つまり、寄附金額1万円あたり猪肉1.25㎏がもらえる計算だ。「マルカッサン」とは、子猪のことで、柔らかな食感とクセのない味わいが魅力のうえに、ビタミンB群とタンパク質が豊富で、新陳代謝の向上や疲労回復、貧血予防にも効果的とのこと。
しかも、この特典は、猪特有の臭みが少なく、煮物や焼肉など、さまざまな料理に使えるそうなので、猪肉の魅力を存分に味わいたい人は、「羽咋市」に寄付するのがおすすめだ。
改めて、今回紹介した自治体をまとめると以下の通り。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2017年度 「ふるさと納税」で「ジビエ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2017年10月30日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | ||
寄付金の使い道 | ||||
1位 | 北海道新得町 | |||
・1万円⇒北海道産エゾ鹿肉「上田のエゾ鹿肉セット」3種 1.65kg (鹿ハンバーグ150g×3枚、味付けカルビ500g、 鹿ロースジンギスカン700g) |
ほか、1万円で「北海道新得町『上田のラムジンギスカン』 2000g」などがある | |||
【寄付金の使い道】森林、水資源等に関する事業/街並みの美化に関する事業/公共施設に関する事業(保育園整備)/地域振興に関する事業(子育て、農林業、観光振興等に使わせていただきます。)など | ||||
2位 | 北海道北見市 | |||
・1万円⇒北見エゾシカ 挽肉(100%エゾシカ肉)1.5kg (鹿ひき肉500g×3パック) ・2万円⇒北見エゾシカ 熟成(ドライエイジング)1.08kg 仔鹿肉とハツ、ハバキ肉 薄切りステーキカット肉 (仔鹿カット270g、鹿カット540g、鹿ハツカット270g) ・1万円⇒北見エゾシカ 熟成肉 スライス 薄切りステーキ用500g (鹿スライス500g) |
ほか、1万円で「知床ジンギスカン 580g×2袋」などがある | |||
【寄付金の使い道】ふるさと振興・まちづくりに関する事業/子育て・地域福祉に関する事業/スポーツ・文化の振興に関する事業/その他 | ||||
3位 | 北海道豊富町 | |||
・1万円⇒鹿肉ジンギスカン1.4kg (鹿ジンギスカン500g×2パック、 しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2パック) ・1万円⇒鹿肉モモステーキ1.2kg (鹿モモステーキ400g×3パック) ・1万円⇒鹿肉ヒレブロックセット1.1kg (ヒレブロック600g、鹿ひき肉500g) ・1万2000円⇒鹿肉肩ローススライス900g (鹿肩ローススライス300g×3パック) |
ほか、1万円で「鹿肉ジャーキー」(鹿肉ジャーキー30g×3袋)などがある | |||
【寄付金の使い道】地場産業の振興に関する事業/福祉、介護及び医療に関する事業/教育及び少子化対策に関する事業/文化及びスポーツの振興に関する事業/自然環境及び地域景観の保全に関する事業など | ||||
4位 | 北海道上士幌町 | |||
・6000円⇒【上士幌町産】鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット800g+α (鹿ジンギスカン400g×2パック、鹿缶×2個) |
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【寄付金の使い道】子育て・教育/観光/農林業/医療・介護・福祉 /商工業/第三音更川橋梁補修事業 | ||||
5位 | 石川県羽咋市 | |||
・2万円⇒のとしし(イノシシ)マルカッサンセット2.5kg (仔猪のもも肉とうで肉合わせて2.5kg) ・1万円⇒のとしし(イノシシ)ウデ肉ブロック 1kg (猪うでブロック1kg) ・1万円⇒のとしし(イノシシ)肉スライス 500g (猪スライス500g) ・2万円⇒のとしし(イノシシ)肉スライス 1kg (猪スライス1kg) |
ほか、1万円で「のとしし(イノシシ)肉ソーセージ4パックセット」(のとししソーセージ4本入り×5パック)などがある | |||
【寄付金の使い道】地方創生分野/教育・スポーツ分野/市民憲章推進分野/福祉分野/おまかせ | ||||
■以降のランキングはこちら!⇒お得な「ふるさと納税」ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる「ジビエ」で得する自治体は? |
なお、猪肉の特典を用意している自治体は、第5位の「羽咋市」以外にも、第9位に、1万円の寄付で「ヘルシーな高級天然食材 ジビエ肉(猪肉)セット1kg」がもらえる「長崎県島原市」、第16位に、2万円の寄付で「猪肉メスの極上モモスライス1.8kg」がもらえる「長崎県対馬市」などがランクインしている。
第5位以降の自治体は、「お得な『ふるさと納税』ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる『ジビエ』で得する自治体は?」で発表しているので、ぜひ、こちらもチェックしてみてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1700以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いた
「北海道新得町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いたのは、1万円の寄付で「北海道産エゾ鹿肉3種 1.65kg」がもらえる「北海道新得町」。そこで今回は、「新得町」の「ふるさと納税」担当者に、鹿肉以外のおすすめの返礼品のほか、今後、「ふるさと納税」で解決したい自治体の問題点などについて伺ってみた。
まず、1万円の寄付でもらえる「北海道産エゾ鹿肉3種1.65kg」は、どのような経緯で返礼品に加えることになったのだろうか。
「この返礼品を提供していただいた『上田精肉店』は、特に鹿肉に力を入れており、臭みが出ないように、独自の血抜き方法を取り入れています。しかも、その血抜き方法をハンターに指導していて、その方法で処理した鹿肉だけを取り扱っているそうです。仕入れた鹿肉をすぐに捌ける工場も持っていますから、新鮮なうえに味も抜群。『北海道産エゾ鹿肉3種』は、『上田精肉店』の一押し商品で、ぜひ返礼品にしてほしいということで採用しました」
ジビエ特有の獣臭さは、血抜きなどの処理の仕方で大きく軽減できると言われている。「上田精肉店」の鹿肉は、特に処理方法にこだわっているそうなので、ジビエ初心者でもおいしく食べられそうだ。
ちなみに、今回の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」では、上位5自治体のうち4自治体が北海道の市町村のうえに、そのすべての自治体がエゾ鹿肉の返礼品となっている。なぜ、北海道では、エゾ鹿の返礼品を用意している自治体が多いのだろうか。
「実は、エゾ鹿は害獣指定されており、放置しておくと、農作物に影響を及ぼす可能性もある動物なんです。なので、エゾ鹿を獲っていただいた方には賞金を出すなど、鹿の駆除を奨励しているんですよ。また、エゾ鹿は体が大きいので肉量も多く、1万円の寄付でも多くの鹿肉をお送りすることができるんです」
農林水産省が発表している「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(平成27年度)」によると、鹿による全国の農作物被害額は、年間で約60億円にも上るという。さらに、北海道警察が発表している「平成28年中 エゾシカが関係する交通事故発生状況(道内)」によると、北海道内では、エゾ鹿による交通事故が年間2000件ほども発生しているそうだ。
また、エゾ鹿が増えすぎると、食害によって森林が破壊されるなど、北海道の生態系そのものが乱れてしまう懸念もある。つまり、エゾ鹿をおいしくいただくことが、間接的に、人々の生活や動植物を守ることにもつながるというわけだ。
では、「新得町」は、鹿肉のほかに、どのような返礼品を用意しているのだろうか。
「『新得町』の特産品である『そば』はもちろん、『味付きラムジンギスカン』や『チーズ』などの返礼品も人気です。特に、『新得町』にある『共働学舎新得農場』が作ったチーズは、世界のチーズコンテストで金賞を受賞するなど、味も折り紙付き。大量生産はしていないので、返礼品として用意できる数も限られており、申し込みを開始すると、いつも即座に申し込み上限に達してしまうほどです。競争率は高いですが、ぜひ、世界的にも認められた『新得町産チーズ』を味わってみてほしいですね」
「新得町」の鹿肉と一緒に、チーズの返礼品に申し込むのもいいだろう。
続いて、「新得町」の「ふるさと納税」の寄付状況について伺った。
「9月末時点ですと、寄付金額は約2600万円、寄付件数は2000件弱ぐらいです。昨年は、『新得町』が台風によって深刻な被害を受け、ニュースで取り上げられたこともあり、全国のみなさんに『ふるさと納税』で応援していただきました。そんな2016年度は、『ふるさと納税』の寄附金額は約5580万円、寄付件数は約3900件でしたが、おそらく、今年度は昨年度の結果を上回るのでは、と考えています」
「ふるさと納税」の寄付状況も順調とのことだが、「新得町」は、寄付金をどのように活用しているのだろうか。
「『新得町』では、年々人口が減少しているため、みなさまから寄付していただいたお金を商店街の活性化などに使って、地域振興につなげたいと思っています。また、現状は、『ふるさと納税』で特産品の魅力をアピールしていますが、今後は、寄付金をどのように使っているか、という部分でもPRが図れればと考えています」
最後に、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いた感想を伺った。
「『上田精肉店』の鹿肉は、本当に臭みがないですし、徹底した衛生管理もしているので安心安全です。ぜひ、『新得町』に寄付していただいて、鹿肉のおいしさを実感していただければ、と思います。また、これからは、さらに返礼品の数を増やしていこうと考えていますので、引き続き、『新得町』の応援をよろしくお願いいたします」
「ふるさと納税」を活用すれば、地域活性化に貢献できるだけでなく、普段あまり食べる機会がないジビエをお得に入手することができる。しかも、「ふるさと納税」でジビエを食べることが、農作物被害の抑止のほか、生態系の保全などにもつながるはずだ。
「ふるさと納税」で人気の返礼品の場合は、早々に申し込み受付を終了してしまうこともあるが、ジビエの場合は、競争率が低いため、比較的に手に入りやすい。しかし、これから年末にかけて、駆け込み需要で寄付者が急増することも考えられるため、確実にジビエを手に入れたいのなら、早めに「ふるさと納税」で寄付をするのがおすすめだ。
(取材・文/日下部貴士[A4studio])
【2016年度版】
ブームとなっている「ジビエ」を堪能するチャンス!
「ふるさと納税」で鹿肉や猪肉を手に入れよう!
近年、「ジビエ」という言葉を耳にする機会が多くなっている。ジビエとは、狩猟によって捕獲された野生鳥獣の肉を意味するフランス語だ。
ここ数年でジビエという言葉が一般的になり、都市部ではジビエ料理を専門とした飲食店が続々とオープンしている。ジビエがちょっとしたブームになっているのだ。
しかし、「一度はジビエを味わってみたいけど、そのためにジビエ専門店に足を運ぶのはちょっと……」という人もいるだろう。そんな人におすすめなのが「ふるさと納税」だ。実は、さまざまな自治体が「ふるさと納税」でジビエを特典として用意しているのだ。
そこで今回は、ザイ・オンライン編集部が「ふるさと納税」の特典にジビエを用意している自治体をリサーチ。さらに、2014年度、2015年度に引き続き、今年度も「寄付額に対して、どのくらいの量のジビエがもらえるか」という基準でランキング化した。
ちなみに、2014年度はトップ5のうち3自治体、2015年度はトップ5のうちの1位~4位までを北海道勢が占めており、北の大地が圧倒的な強さを見せつけた。2016年度の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」では、北海道勢以外が上位5位にランクインしているかどうかも注目だ。
さて、本題のランキングを発表する前に、まずは「ふるさと納税」の仕組みについて改めて説明しておこう。
「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
また、制度改正により、2015年からは控除額が約2倍にUP! つまり、2014年以前の控除額が3万円だった人は、今は6万円ほどになっている。さらに、制度改正前は、サラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている。
要するに、控除対象額以内におさえれば実質負担額は2000円のままで、よりお得に、よりお手軽になったのだ。ただし、2016年から、「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要になったので注意しよう。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
⇒4月1日からふるさと納税のお礼品を申し込もう! 寄附できる限度額やワンストップ特例の解説、都城市など5つの人気自治体とお礼の品も紹介!
それでは、いよいよ「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」を発表しよう! ザイ・オンライン編集部が、ジビエを特典として用意している自治体を調査して、コストパフォーマンスが優れた自治体をまとめたので、ぜひ、ジビエに興味があるかたは参考にしてほしい。
【第1位】3万円の寄付で鹿肉が5kg!
便利な小分けパックになっているのが嬉しい
ジンギスカン用鹿肉が10セットもらえる「北海道新ひだか町」

2016年度の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」を制したのは「北海道新ひだか町」だ。
北海道の南部に位置する「新ひだか町」は、2006年に「静内町」と「三石町」が合併したことによって生まれた町。同町の東部は日高山脈が広がっており、南西部は太平洋に面しているため、山と海の両方を満喫できる地域となっている。
また、「新ひだか町」はサラブレッドの生産地としても有名な町。実際に、競走馬の生産数では日本一に輝いており、トキノミノルやトウショウボーイ、オグリキャップ、ウォッカなど、数々の名馬を輩出している。競馬ファンにとっては、聖地のような町なのだ。
そんな「新ひだか町」に3万円の寄付をすると「エゾ鹿肉ジンギスカン5kg」がもらえる。つまり、寄付額1万円あたり約1.67kgのジンギスカン用エゾ鹿肉をゲットできるというわけだ。
さらに、そのボリュームもさることながら、品質も折り紙付き。「新ひだか町」が用意するエゾ鹿肉は、「新ひだか推奨品認定商品」として厳しい衛生管理のもとに処理加工しており、レストランなどに提供されているほど高品質な肉なのだ。その上質な鹿肉をジンギスカンで味わいたい人は、ぜひ「新ひだか町」に寄付しよう。
なお、当記事の最後には「新ひだか町」のふるさと納税担当者のインタビューを掲載しているので、ぜひ最後までお読みいただきたい。
【第2位】1万円の寄付で鹿肉が1.65kg!
ハンバーグ、カルビ、ロースと
3種の鹿肉を楽しめる「北海道新得町」!

第2位にランクインしたのは、2015年度のジビエランキングでも第2位だった「北海道新得町(しんとくちょう)」だ。
「新得町」に1万円の寄付をすると、「上田のエゾ鹿肉セット1.65kg」がもらえる。同特典は、「エゾ鹿肉ハンバーグ (150g×3枚)、味付けカルビ(500g)、ロースジンギスカン(700g)」のセットとなっている。
「新得町」は、面積が東京都の半分ほどもある上に、なんとその約90%が森林地帯。そんな大自然の中でたくましく育ったエゾ鹿を、同町にある「上田精肉店」が丁寧に加工したのが「上田のエゾ鹿肉セット」だ。
第1位の「新ひだか町」に約200gの差をつけられ、惜しくも第2位となってしまった「新得町」だが、ハンバーグ、カルビ、ロース、と3種のエゾ鹿肉を楽しめるのはメリットだろう。
ちなみに、「新得町」は「そば」の生産地としても有名で、「ふるさと納税」の特典にもそばを多数用意している。「新得そば」は、農林水産大臣賞を何度も受賞するほどの品質なので、ジビエだけではなく、おいしいそばを味わいたい人も「新得町」に寄付するといいだろう。
【第3位】5000円の寄付で鹿肉0.8kg+α!
店主自ら狩猟した鹿肉のジンギスカンと
鹿のみそ煮缶がもらえる「北海道上士幌町」!

第3位にランクインしたのは、2015年度は第1位だった「北海道上士幌町(かみしほろちょう)」。
北海道十勝地方の北部に位置する「上士幌町」は、南部には平野、北部には山岳が広がっており、町内の約76%が森林という自然が豊かな町だ。
そんな「上士幌町」に5000円の寄付をすると「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット(鹿肉400g×2パック、鹿缶160g×2個)」がもらえる。つまり、寄付額1万円あたりで計算すると、鹿肉1.6kgと鹿缶4個がもらえることになる。
今回のランキングでは缶詰の重量を換算していないため、「上士幌町」は第3位となってしまったが、5000円の寄付で鹿肉800gに加えて、鹿缶160gを2個もらえることを考慮すると、非常にお得な特典だ。
同特典の鹿肉は、「上士幌町」でジビエの加工販売をしている「鷹の巣農林」の店主が自らエゾ鹿を狩猟し、ジンギスカン風に味付けしたもの。タジン鍋に野菜をたっぷり入れ、その上からジンギスカンを乗せて20分ほど蒸し焼きにするのがおすすめの食べ方なんだとか。高タンパク低脂質の鹿肉とヘルシーな野菜のコンビなら、いくらでも食べられるはず!
【第4位】1万円の寄付で鹿肉(挽肉)1.5kg!
鹿肉100%のハンバーグを味わえる!
ホタテの産地としても名高い「北海道北見市」!

第4位にランクインしたのは、またまた北海道勢である「北海道北見市(きたみし)」。
北海道のオホーツク地方に位置する「北見市」は、農業と漁業の両方が盛んな市。実際に、玉ねぎの生産量とホタテの水揚げ量はそれぞれ日本一だ。
そんな「北見市」に1万円の寄付をすると「北見エゾ鹿 挽肉(100%エゾ鹿肉)1.5kg」がもらえる。
同特典は、一流ハンターが狩猟したオホーツク圏に生息するエゾ鹿の中でも、特に鮮度が高い鹿肉を厳選しているとのこと。さらに、製品加工後に急速凍結しているため、鹿肉の濃い味わいを楽しめる一方で、クセは少ないそうだ。鹿肉本来の風味を楽しむためにも、「鹿肉100%のハンバーグ」などにして、ワイルドに味わってみるのはいかがだろうか。
ちなみに、「北見市」は「ホタテ養殖発祥の地」でもあるため、ホタテの特典も数多く取り揃えている。例えば、1万円の寄付でもらえる特典には「オホーツク産 帆立貝柱 200g」や「オホーツクほたてステーキ5個入2袋」などがあるので、鹿肉だけでなく、ホタテも一緒に頼んでみるのもおすすめだ。
【第5位】1万円の寄付で鹿肉1.4kg!
「ジンギスカン」と「しゃぶしゃぶ」で鹿肉を味わえる!
日本最北の温泉郷「豊富温泉」を擁する「北海道豊富町」!

第5位にランクインしたのは「北海道豊富町(とよとみちょう)」だ。
北海道北部の日本海側にある「豊富町」は、かつて良質な石炭や天然ガスを産出するなど、鉱業が盛んな町だった。そのほかにも、石油や温泉などの天然資源に恵まれており、「資源が豊富(ほうふ)な町」であることから「豊富町(とよとみちょう)」の名が付いたそうだ。現在、「豊富町」の炭鉱は閉山しているが、アトピーや乾癬に効能があるとされる「豊富温泉」があるため、多くの観光客が訪れている。
そんな「豊富町」に1万円の寄付をすると、「鹿肉ジンギスカン1.4kg」がもらえる。同特典は、ジンギスカン用鹿肉1kgに加え、しゃぶしゃぶ用鹿肉400gがセットになっているので、「焼き」と「茹で」の両方で鹿肉を楽しめるのが嬉しい。
同特典の鹿肉は、「豊富町」を含む北海道北部の宗谷近郊で、日本海の潮風を受けたミネラル豊富な草を食べて育ったエゾ鹿のもの。鹿特有の臭みが少なく、ほどよい歯ごたえがあり、淡白な味わいのためタレが絶妙にマッチするんだとか。
ちなみに、「豊富町」は、1万円の寄付で「豊富温泉 濃縮温泉水3000ml」がもらえる特典などもラインナップされている。同特典は、温泉水をそのまま7倍に濃縮しているため、自宅のお風呂に入れるだけで豊富温泉での湯治を体験できるとのこと。「北海道まではなかなか行けないけど、豊富温泉に浸かってみたい」という人は、同特典に申し込むのもおすすめだ。
改めて、今回紹介した1位から5位までのランキングをまとめると以下のとおり。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2016年度 「ふるさと納税」で「ジビエ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2017年1月27日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | |||
寄付金の使い道 | |||||
1位 | 北海道新ひだか町 | ||||
・3万円⇒えぞ鹿肉 ジンギスカン10セット 5kg (エゾシカ肉500g×10パック) ・3万円⇒えぞ鹿肉 ジンギスカン 5kg (エゾシカモモ肉500g×5パック、エゾシカカルビ肉500g×5パック) ・1万円⇒えぞ鹿肉 ジンギスカン・もみじ丼セット 1.45kg (シカ肉ジンギスカン500g×2パック、もみじ丼150g×3パック) ・1万円⇒えぞ鹿肉 ユッカムソーセージ・もみじ丼セット 1.35kg (ユッカムソーセージ120g×5パック、もみじ丼150g×5パック) |
ほか、1万円で「日高産 浜ゆで毛ガニ 2杯(毛ガニ300~400g×2杯)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】自然環境の保全及び活用に関する事業/都市基盤及び生活環境の整備に関する事業/保健・医療・福祉の充実に関する事業/産業の振興に関する事業/観光の振興に関する事業/教育・文化・スポーツの振興に関する事業/使いみちは町に任せます | |||||
2位 | 北海道新得町 | ||||
・1万円⇒北海道産エゾ鹿肉「上田のエゾ鹿肉セット」3種 1.65kg (エゾシカ肉ハンバーグ150g×3枚、エゾシカ肉味付けカルビ500g、 エゾシカ肉ジンギスカン700g) |
ほか、1万円で「さほろ酒造 北の贈りもの(十勝無敗720ml、そばほろ720ml、ぱんぱか720ml)」 などがある | ||||
【寄付金の使い道】森林、水資源等に関する事業/街並みの美化に関する事業/公共施設に関する事業/地域振興に関する事業/町長にお任せ/歴史的な建物の保存 | |||||
3位 | 北海道上士幌町 | ||||
・5000円⇒鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット(800g+α) (シカ肉400g×2パック、シカ缶160g×2個) |
ほか、1万円で「【サッポロビール×上士幌町】バルーンフェスティバル応援セット(サッポロクラシック350ml×12缶、コンビーフ95g×2缶)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】町におまかせ/観光/農林業/医療・介護・福祉/商工業/第三音更川橋梁補修事業 | |||||
4位 | 北海道北見市 | ||||
・1万円⇒北見エゾシカ 挽肉(100%エゾシカ肉)1.5kg (エゾシカ肉500g以上×3パック) |
ほか、1万円で「オホーツクビール ビンビール4本セット(エール500ml、ピルスナー500ml、ヴァイツェン500ml、マイルドスタウト500ml、のしほたて20g)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】ふるさと振興・まちづくりに関する事業/子育て・地域福祉に関する事業/スポーツ・文化の振興に関する事業/その他 | |||||
5位 | 北海道豊富町 | ||||
・1万円⇒鹿肉ジンギスカン 1.4kg (シカ肉500g×2パック、しゃぶしゃぶ用シカ肉200g×2パック) ・1万円⇒鹿肉モモステーキ 1.2kg (シカ肉400g×3パック) |
ほか、1万円で「王様のジンギスカンセット(王様のジンギスカン500g、味付きホルモン500g、味付き軟骨500g)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】地場産業の振興に関する事業/福祉、介護及び医療に関する事業/教育及び少子化対策に関する事業/文化及びスポーツの振興に関する事業/自然環境及び地域景観の保全に関する事業/豊富町振興のために(特に指定はしない) | |||||
※以降のランキングはコチラ! ⇒【2016年度版】お得な「ふるさと納税」ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる「ジビエ」で得する自治体は? |
上記の通り、2016年度の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」では、トップ5を北海道勢が独占する結果となった。2014年度はトップ5のうち3自治体、2015年度はトップ5のうち4自治体が北海道勢だったわけだが、2016年度はとうとう第1位~第5位を北海道の自治体が独占する形となった。
ちなみに、第6位には、2万円の寄付で「のとしし(イノシシ)マルカッサンセット2.5kg」をもらえる「石川県羽咋市(はくいし)」、第7位には、1万円の寄付で「ぼたん鍋用猪肉450g+自家製ジビエハンバーグ600g」をもらえる「兵庫県宍粟市(しそうし)」がランクイン。北海道勢以外のジビエ特典が気になるかたは、ぜひ6位以下のランキングもチェックしていただきたい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)
2016年度「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」で第1位に輝いた
「北海道新ひだか町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
3万円の寄付で「エゾ鹿肉ジンギスカン5kg」がもらえるというコスパの良さで、2016年度の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位となった「北海道新ひだか町」。今回は、その「新ひだか町」の地方創生推進室・中村亮士さんに話を伺った。
「『新ひだか町』では、制度が開始された2008年から『ふるさと納税』に取り組んでいますが、正直、そこまでの反響はありません……。ただ、『新ひだか町』は、2006年にできた新しい町なので、今回のように取り上げていただくことで、自治体としての知名度がアップすれば、と思っています」
では、今回のランキングで第1位に輝いた「エゾ鹿肉ジンギスカン」は、どのような鹿肉を使っているだろうか。
「『エゾ鹿肉ジンギスカン』は、『ウタリ共同養鹿加工組合』から提供してもらっているのですが、同特典の鹿肉は、通常ならばレストランなどに卸す業務用のお肉なんです。下処理がしっかりできていないと業務用としては販売できませんので、味はもちろん安全面にも徹底的にこだわっており、その品質の良さから『新ひだか町』の推奨品となっているほどなんですよ」
「新ひだか町」に寄付すれば、レストランでしか味わえないような高品質の鹿肉を家庭でも食べられるというわけだ。いま現在、この「エゾ鹿肉ジンギスカン」への申し込みは多いのだろうか。
「実は、それほど多くの申し込みはいただいていないので、狙い目ですよ(笑)。ちなみに、カニやサケの特典もおすすめです。申し込みが殺到したため、現在は受付を停止させていただいていますが、1万円の寄付で提供している『日高産 時鮭(ときしらず)切身セット』などには自信があります!」
さすが北海道だけあって、海産物の特典も充実しているようだ。最後に、「ふるさと納税」における今後の目標を伺った。
「今回のランキングで第1位を獲得できたことは非常に光栄ですが、だからといって提供してくれる業者さんに負担がかかってしまう、もしくは業者さんが損をしてしまうような内容や量にはならないようにしています。ですから、こういったスタンスで提供した特典で1位が取れたことは嬉しいですね。北海道には、ジビエや海産物など何でもある『新ひだか町』という町があると知っていただければ幸いですので、今後も『新ひだか町』の知名度アップを目指して、『ふるさと納税』に取り組んでいきたいと思います」
昨今のジビエブームには、野生鳥獣による農作物への被害が拡大し、その被害を最小限に食い止めるべく狩猟した鹿や猪の肉が流通し始めたという背景がある。
農林水産省が発表している「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について」によると、2012年度の農作物被害額は約230億円、2013年度は約199億円、2014年度は約191億円と、年々、被害額が減少している。野生鳥獣を狩猟することで、農作物被害を抑制する効果が出ていると考えていいだろう。
農作物被害対策として狩猟された鹿や猪などを食べ、ジビエブームをさらに盛り上げていけば、農作物の被害減少の一助になるはずだ。そのために、とは言わないが「ふるさと納税」でジビエの特典を申し込めば、あまり食べる機会のない猪肉や鹿肉を味わえる上に、直接的ではないにしろ農家を助ける一因にはなるだろう。ぜひ、今回のランキングを参考に、「ふるさと納税」でジビエの特典に申し込むことを検討してほしい。
(取材・文/昌谷大介、盛竜也[A4studio])
【2015年度版】
北海道の自治体が上位を席巻!
「ふるさと納税」で貴重な「ジビエ」を味わおう!
フランス料理やイタリア料理では高級食材として重宝されている「ジビエ」。もともとは牧場などで畜産されている牛や豚などとは異なり、狩猟によって捕獲された鹿肉や猪肉などの野生鳥獣の食肉のことを指すフランス語だが、日本でもいまやすっかり定着し、専門の料理店も人気になっている。
しかし、もともと日本では「ジビエ」という言葉が広まる以前から、自然が豊かな一部の地域では猪肉を使った「ぼたん鍋」や鹿肉を使った「もみじ鍋」などが郷土料理として振る舞われてきた歴史がある。それゆえ、「ふるさと納税」の特産品として「ジビエ」を用意している自治体もある。
ただし、牧場で育てられている牛肉や豚肉のように一般的な流通に乗っていないこともあり、今回の調査でも「ジビエ」を提供している自治体はわずか40ほどと、「ふるさと納税」の特産品の中でもレアな存在となっている。
とはいえ、一般的には「獣臭い」と敬遠する人もいるため、珍しいとは言っても「牛肉」や「豚肉」のように人気が殺到してすぐに受付が終了してしまうということもないので、「ジビエ」好きな人にとっては、貴重な食材をお得にゲットできる穴場的な特産品と言えるだろう。
さて、「ジビエ編」のランキングを発表する前に、改めて「ふるさと納税」について簡単に説明しておこう。
「ふるさと納税」とは“納税”と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
さらに! 制度改正により2015年から控除額が約2倍にUP! つまり昨年までの控除額が3万円だった人なら、今年は6万円ほどを寄付しても、実質負担額は2000円で済むようになっている。
しかも! 昨年まではサラリーマンでも、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、今年からは寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている。
要するに、控除対象額以内におさえれば実質負担額は2000円のままで、よりお得に、よりお手軽な仕組みに進化しているのだ。もはや「ふるさと納税」は「やらなきゃ損する」お得な節税対策と言えるだろう。
そこで今回は、寄付額に対してもらえる「ジビエ」の量を調査して、コストパフォーマンスが高い「ふるさと納税ランキング~ジビエ編」を作成! 全国の自治体の中でも、特にコストパフォーマンスに優れた、おすすめの自治体を紹介していく!
【第1位】1万円の寄付で鹿肉1.6kg+鹿缶3つ!
他ランキングでも上位にランクインする人気の自治体、
「北海道上士幌町」は「ジビエ」の特産品も充実!
昨年の「ふるさと納税」の受入金額が9億5700万円と、全国で3番目に多かった「北海道上士幌町(かみしほろちょう)」が「ふるさと納税ランキング~ジビエ編」の第1位に輝いた。同町は特産品の充実に力を入れており、当サイトの他のジャンルでもランキングに顔を出している自治体なので、知っている人も多いだろう。
「上士幌町」に1万円の寄付をするともらえるのが、「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット」。このセットの内容は「鹿肉ジンギスカン400g×4パック、鹿缶(みそ煮または大和煮)160g×3ケ」となっている。ジンギスカンの下味がついているため、食べ方は限定されてしまうが、逆に言えば手軽に「ジビエ」を食べたい人にはもってこいの内容。鍋に野菜をたっぷり入れて、その上にジンギスカン肉を乗せ、20分ほど蒸し焼きにするのがおすすめの食べ方となっている。
この「鷹の巣農林の鹿肉」は、北海道の「ジビエ」として有名な「エゾ鹿」の肉で、多くの人にとってはあまり食べ慣れない食材だが、地元の人々にとっては慣れ親しんだ味だという。エゾ鹿の肉は鳥のササミと同じくらい高タンパクで低脂質と言われ、鉄分や銅・亜鉛などのミネラルも豚の約10倍も含まれており、不足しがちな栄養分を補える優れた食材とのこと。
当記事の最後には「上士幌町」の「ふるさと納税」担当者のインタビューを掲載しているので、詳しくは後ほど改めて紹介したい。
【第2位】1万円の寄付で鹿肉1.65kg!
ジンギスカン、味付けカルビ、ハンバーグと
バリエーション&ボリューム満点の「北海道新得町」
第2位にランクインしたのは北海道のほぼ中央に位置する「新得町(しんとくちょう)」。東京都の半分ほどの面積を有しながら、そのうち約90%が森林地帯となっている自然が豊かな町だ。「新得町」は国内有数の「そば」の生産地としても知られており、その品質は農林水産大臣賞を何度も受賞するほどレベルが高い。「新得町」自体は知らなくとも「新得そば」は聞いたことのある人も多いのではないだろうか。
そんな「新得町」に1万円を寄付するともらえるのが「エゾ鹿肉セット」。気になる中身は「、エゾ鹿肉ハンバーグ(150g×3枚)、味付けカルビ(500g)、ロースジンギスカン(700g)」の合計1.65kgという、豊富なバリエーションとボリューム満点の内容だ。
もちろん、「エゾ鹿肉セット」以外に、自慢の「そば」や「牛肉」「豚肉」「地鶏」なども特産品として用意されているので、一緒に申し込んで「新得町」の味覚を堪能してみてはどうだろうか?
【第3位】1万円の寄付で鹿肉1,4kg!
ジンギスカン、ステーキ、カレー、角煮、味噌煮のほか、
素材の味を楽しめる「しゃぶしゃぶ用」ももらえる「北海道豊富町」
第3位は「北海道豊富町(とよとみちょう)」。同町とJAが株主となっている第三セクター「豊富牛乳公社(とよとみぎゅうにゅうこうしゃ)」は北海道内でもっとも件数が多いコンビニチェーン「セイコーマート」のオリジナル牛乳を生産していることなどもあり、「酪農の町」として知られている。
そんな「豊富町」に1万円寄付するともらえる「鹿肉ジンギスカン」は、下味がついた「ジンギスカン用の鹿肉」1kg(500g×2袋)に加えて、素材の味がそのまま楽しめる「しゃぶしゃぶ用の鹿肉」400g(200g×2袋)がセットになっている特産品。
「豊富町」では「鹿肉ジンギスカン」以外にも、「鹿肉モモステーキ1.2kg (400g×3袋)」「鹿肉ロースステーキ600g(200g×3袋)」「鹿肉ヒレブロックセット(ヒレブロック肉600g前後と鹿肉100%の挽肉500gの合計1.1kg)」などの鹿肉のほか、「鹿肉カレー缶詰セット(鹿肉キーマカレー190g×3缶、濃厚中辛鹿カレー190g×3缶)」「鹿肉の角煮・味噌煮缶詰セット(エゾジカの角煮170g×3缶、エゾジカの味噌煮170g×3缶)」などの調理済みのジビエ商品を取り扱う。
さらには「焼肉ジンギスカンセット(オーストラリア産ラム肉の「王様のジンギスカン500g×1袋」と「ラムジンギスカン700g×2袋」のセット)」など、北海道以外では入手困難な珍しい肉がたくさん用意されている。「ジビエ」や「ラム肉」が好きな人は要チェックだ!
【第4位】1万円の寄付で鹿肉1kg!
他とは違った特別な鹿肉が食べられる!
熟成日髙エゾシカ肉がもらえる「北海道新冠町」
第4位にランクインしたのは「北海道新冠町(にいかっぷちょう)」。競走馬の育成が盛んで「ハイセイコー」や「トウカイテイオー」「ナリタブライアン」などの名馬を輩出した牧場があることで有名な町だ。
そんな「新冠町」に1万円の寄付をしてもらえるのは、エゾ鹿のもも肉を秘伝のタレに漬け込んだ「日高ん坊エゾシカン(500g)」と、2008年に開催された洞爺湖サミットで各国首脳にも供されたという「熟成日髙エゾシカ肉(もも肉、500g)」がセットになった「熟成日髙エゾシカ肉セット」。
特に、熟成されたエゾシカ肉はフレッシュな肉に比べて癖がなく、柔らかくなるそうで、洞爺湖サミットでは各国首脳が絶賛したという逸品だ。「新冠町」にある、全国で初めてのエゾジカ肉を専門に扱う「株式会社静内食美楽」の提供なので、「ジビエ」好きなら見逃せない特産品と言えそうだ。
【第5位】1万円の寄付で鹿肉300g&猪肉600gの合計900g!
北海道以外の自治体で唯一トップ5入り!
猪肉&鹿肉がセットでもらえる「大分県中津市」
北海道の自治体が上位に名を連ねる中、唯一、北海道以外の自治体として第5位にランクインしたのは「大分県中津市(なかつし)」。福沢諭吉が幼少年期を過ごした土地として知られるほか、最近ではご当地グルメとして「からあげ」でも有名になっている。
そんな「中津市」に1万円の寄付をするともらえるのが「耶馬溪ジビエセット」。「耶馬溪(やばけい)」とは中津市の南部にある渓谷で、日本新三景に選ばれている景勝地。この特産品には耶馬溪近郊で捕獲された猪肉の「ロース、バラ、モモ(いずれもスライス、各200g)」や鹿肉の「カレー用サイコロ肉(300g)」がセットで、合計900gの肉がもらえる。
ちなみに、昨年度は鹿肉も200gで合計800gのセットだったので、100g増量となっているのもうれしいポイント。上位5自治体の中では、唯一「猪肉」がもらえる自治体でもあるので、猪肉を食べたい人はもちろん、どうせなら両方味わいたいという人にもおすすめだ。
ほかにも、「耶馬のすっぽん鍋セット(すっぽん生肉300g、かぼすポン酢しょうゆ360ml、大葉ごしょう40g、柚子ごしょう60g)」や「中津からあげ3店お選びセット(下味つき鶏肉1.76~1.96kg)」など、珍しい特産品も多いので、ぜひ一度「中津市」のサイトをチェックしてみよう。
さて、改めて今回紹介した「2015年度版・お得な『ふるさと納税』ランキング~ジビエ編~」5位までのランキングをまとめると以下のとおりになる。
※ マークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。
◆2015年度 「ふるさと納税」で「ジビエ」がもらえる自治体のお得度ランキング! (※2015年11月10日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 備考 | |||
寄付金の使い道 | |||||
1位 | 北海道上士幌町 | ||||
・1万円⇒鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット (鹿肉ジンギスカン400g×4パック、 鹿缶(みそ煮または大和煮)160g×3個) |
ほか、1万円で「十勝ハーブ牛 サーロインステーキセット(サーロインステーキ360g)」「十勝ナイタイ和牛 焼肉用(肩・モモ・バラから300 g)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】上士幌町ふるさと納税・子育て少子化対策夢基金/観光/農林業/第三音更川橋梁補修事業 | |||||
2位 | 北海道新得町 | ||||
・1万円⇒エゾ鹿肉セット (エゾ鹿肉ハンバーグ150g×3枚、味付けカルビ500g、 ロースジンギスカン700g) |
ほか、1万円で「北海道産豚肉味付セット『上田の特性味付豚肉』(豚丼用ロース味付450g、豚ステーキ用ロース味付450g、特製豚ミソ漬け450g)」「新得地鶏 鍋セット(モモ切身150g×1、つみれ150g×1、鍋用ラーメン80g ×2、鍋つゆ180 g×4)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】森林、水資源等/街並みの美化/公共施設(保育園整備)/地域振興(子育て、農林業、観光振興等)/その他(町長にお任せ)/歴史的な建物の保存 | |||||
3位 | 北海道豊富町 | ||||
・1万円⇒鹿肉ジンギスカン (鹿肉ジンギスカン500g×2袋、しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2袋) ・1万円⇒鹿肉モモステーキ (鹿肉モモステーキ400g×3袋、1袋5枚入り) ・1万円⇒鹿肉ロースステーキ (鹿肉ロースステーキ200g×3袋、1袋5枚入り) ・1万円⇒鹿肉ヒレブロックセット (ヒレブロック約600g(300g前後×2袋または200g前後×3袋)、 挽肉500g) |
ほか、1万円で「鹿肉ソーセージセット」(行者ニンニク入り鹿肉ソーセージ200 g×2袋、ピリッとくる大人の味黒コショウ入りソーセージ200g×2袋)、「鹿肉の角煮・味噌煮缶詰セット(エゾシカの角煮170g×3缶、エゾシカの味噌煮170g×3缶)」などがある | ||||
【寄付金の使い道】地場産業の振興/福祉、介護及び医療/教育及び少子化対策/文化及びスポーツの振興/自然環境及び地域景観の保全/豊富町振興のために(特に指定はしない) | |||||
4位 | 北海道新冠町 | ||||
・1万円⇒熟成日高エゾシカ肉セット (日高ん坊エゾシカンもも肉500g、 熟成日高エゾシカ肉もも肉500g) |
ほか、1万円で「ジンギスカンセット(使い捨てジンギスカン鍋1枚、ラム肉1.5kg、ジンギスカンのタレ1本)」「海の幸詰め合わせセット(たこ足1500 g、つぶ400g、干しカレイ900g)」など | ||||
【寄付金の使い道】”音の遺伝子”アナログレコードの保存・活用と文化の継承/世界で活躍する速い競走馬づくりの支援/まちづくり事業のための支援 | |||||
5位 | 大分県中津市 | ||||
・1万円⇒耶馬溪ジビエセット (猪肉ローススライス200g、猪肉バラスライス200g、 猪肉モモスライス200g、鹿肉カレー用サイコロ肉300g) ・5万円⇒なかつ耶馬溪お肉三昧セット (豊後牛ロースステーキ200g×2、錦雲豚しゃぶ肉3点セット1kg、 鹿肉しゃぶ肉3点セット600g、聖地中津からあげ生肉1kg) |
ほか、1万円で「耶馬のすっぽん鍋セット(すっぽん生肉300g、かぼすポン酢しょうゆ360ml、大葉ごしょう40g、柚子ごしょう60g)」「中津からあげ・豊後牛セット(やばけい豊後牛500g、聖地中津からあげ生肉約600g)」など | ||||
【寄付金の使い道】福祉の里づくり/学びの里づくり/観光振興/旧町村振興/その他 | |||||
※第6位以降のランキングは後日公開予定!お楽しみに! |
今回紹介した5つの自治体以外にもまだまだコストパフォーマンスがいい自治体があるので、後日公開する6位以下のランキング記事もチェックしてほしい。
ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!
2015年度「ふるさと納税ランキング~ジビエ編」第1位の
北海道上士幌町の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!
2015年度の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編」では、北海道の自治体が1~4位までを独占した結果となった。そんな中、見事第1位の座を獲得した「北海道上士幌町」。ザイ・オンライン編集部では、同町の「ふるさと納税」担当者・梶達さんにインタビューを試みた!
「上士幌町」は2014年度の「ふるさと納税」による寄付額が全国3位だったとのことですが、本年度はどのような状況でしょうか?
「昨年度はテレビ番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系列)で取り上げていただいたこともあり、予想を大きく上回る9億7000万円もの寄付が集まりました。ただし、それはテレビで取り上げられたことが大きかったので、今年度はおそらく7億円くらいに減ってしまうだろうと想定していたのですが、9月末時点の申し込み件数が3万1742件、寄付金額は約6億2500万円もの寄付をいただいており、このまま行けば10億円を超えるだろうと考えています」
「上士幌町」は人口4800人程度の小さな町で、住民税は合計2億4千万円程度とのこと。それに対して昨年の「ふるさと納税」による寄付額は9億7000万円なので、住民から得る税収の約4倍の収入があり、今年度はそれを上回るペースで増えているというから驚きだ。
本年度に入って何か新たな取り組みをされたのでしょうか?
「今年1月に東京・品川プリンスホテルで『ふるさと納税』で寄付していただいた方を対象にイベントを開いたのですが、そこで『10万円以上の寄付でもらえる返礼品が欲しい』という声がありました。そこで5カ月間、毎月1回、上士幌町の特産品をお送りする『かみしほろ満喫便』という返礼品を加えました。また、実際に上士幌町に遊びに行きたいという声もありましたので、『特別町民証』というものも用意しました。こちらは寄付証明書を持って上士幌町に遊びに来ていただいた際に発行するもので、町内のレストランやカフェでスイーツが食べられる特典が受けられるようになっています」
「ふるさと納税」で関心を持った人たちが町を訪れて「町民証」がもらえるというのは、本当に新しく“ふるさと”ができたような感覚を味わえますね。
「そう言っていただけるとありがたい限りです。実は今年度も来年1月に東京と大阪の2カ所でのイベント開催が決定しています。昨年度のイベントは初めてということもあり、特産品の試食をしていただく程度でしたが、今年度はさらに上士幌町の魅力をPRできるような企画をたくさん用意しています。お子様向けにもリース作り体験や、上士幌町で取れる黒曜石を使ったキーホルダー作り体験も用意しているので、ぜひご家族で参加していただければと思います」
それでは最後に、今後の目標があればお願いします。
「せっかくふるさと納税を通じて『上士幌町』という名前を知っていただいたのですから、一度足を運んでもらい、ゆくゆくは住んでもらいたいというのが我々の最終的な目標です。そのために移住体験ができるような施設を整備しているところです。また、昨年たくさんの寄付をいただいたおかげで幼稚園や保育園を無償化することができました。静かな土地で子育てをしたいという方は、ぜひ当町を移住先の候補にお考えいただければ幸いです」
「上士幌町」は寄付額の半額程度の特産品を送っているため、昨年は5億円程度の特産品が寄付者へ送られたわけだが、特産品を提供する事業者にとっては全体で5億円の商品が売れたということになる。梶さん曰く「5000人未満の自治体で、これだけの金額の商品が売れるというのは『ふるさと納税』以外では考えられない」そうだ。
しかも、「上士幌町」はもともとそれほど多くの特産品があったわけではなく、「ふるさと納税」を始めたことで新たに特産品が生まれたのだというから、その経済効果は計り知れない。
さて、今回紹介した上位5自治体では主に鹿肉や猪肉の特産品だったが、6位以降の自治体の中には鴨肉やキジ肉を特産品として用意しているところもある。後日公開予定のランキングでは、それらの自治体も紹介していくので参考にしてほしい。
「ふるさと納税」で「ジビエ」を提供する自治体はそれほど多くはないが、それでも都会のスーパーではなかなか手に入らない貴重な食材を簡単に、お得にゲットできる。まだ今年分の「ふるさと納税」の寄付先を決めていない人は、ぜひ検討してみよう!
(取材・文/日下部貴士[A4studio])
【2014年度版】
最近、ブームの「ジビエ」を「ふるさと納税」で楽しもう!
「ふるさと納税」で「ジビエ」がもらえる自治体とは?
「ジビエ」とはフランス語で狩猟によって捕獲された野生鳥獣の食肉のこと。つまり、鹿肉や猪肉などのことだ。実は鹿や猪などの野生鳥獣による農作物被害は甚大で、その被害額は年200億円以上にも上っている。このような背景もあり、どうにか野生鳥獣を適正頭数に戻そうと、さまざまな団体が狩猟や「ジビエ」の推進に力を入れている。その影響か、徐々に「ジビエ料理」を扱う飲食店も増えており、「ジビエ」ブームが到来していると言われている。
とはいえ、ジビエ料理を扱う飲食店はまだまだ少なく、わざわざ自分で購入するほどでは……と、ジビエに触れる機会がない人も多いだろう。しかし、「ふるさと納税」の特典に「ジビエ」を用意している自治体が全国に20カ所ほどあるので、普通のスーパーや精肉店などでは入手困難なジビエが手軽に、しかもお得にゲットできるのだ!
改めて説明しておくと、「ふるさと納税」とは納税(寄付)した翌年に確定申告をすれば、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる制度。いくら控除されるかは納税者によって異なるが、例えば控除の対象となる寄付金の上限額が3万円の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち2万8000円が控除対象額となる。
つまり、1万円以上の寄付で猪肉500gをもらえる3自治体があるとすれば、各自治体に1万円ずつ寄付をして、計1.5kgの猪肉を手に入れたとしても、実質負担額は2000円で済む。
そこで今回は「ふるさと納税」で、地元の特産品として「ジビエ(加工品含む)」がもらえる自治体のお得度をザイ・オンライン編集部が調査して、おすすめランキングを作成! なお、今回は「寄付金額に対してもらえるジビエの種類と量」「ジビエの実勢価格を比較した際のコストパフォーマンスの高さ」「お得感の印象値」を選定基準にしている。
それでは「『ふるさと納税』の特典でジビエがもらえる自治体のコストパフォーマンスランキング」の上位を発表していこう!
【第1位】1万円の寄付で「猪肉1kg」!
猪の生肉が1kgも届くので好みの料理で
ジビエを楽しむことができる「島根県松江市」
「島根県松江市」では1万円以上の寄付で猪肉のロース、バラ、モモのスライスをミックスしたものを1kgももらうことができる。その量もさることながら、他の多くの自治体とは違い、加工品ではなく生肉をもらえるのが魅力的。
同特典にはレシピも同封されているので、「どう料理していいか、わからない」というジビエ料理の初心者でも気軽においしく猪肉を味わうことができるはずだ。詳しくは最後のページの「島根県松江市」ふるさと納税担当者への直撃インタビューを参照してほしい。
【第2位】1万円の寄付で「鹿肉ジンギスカン1.6kg」など!
1.6kgの圧倒的な量が魅力!
ジンギスカン用の鹿肉がもらえる「北海道上士幌町」
ザイ・オンラインでさまざま特産品の「ふるさと納税ランキング」の上位に入っている「北海道上士幌町」が「ジビエ」でも第2位にランクイン。1万円以上の寄付で「鹿肉ジンギスカン1.6kg」と「シカ缶480g(みそ煮または大和煮)」をもらうことができる。鹿肉ジンギスカンは1.6kgと大量だが、内容量に味付け用のタレの重量が含まれていることと、食べ方がジンギスカンに限定されてしまうので惜しくも2位に。しかし、かなりお得なことには変わらないので、北海道の大自然で育った鹿肉のジンギスカンを味わいたい方は「上士幌町」に寄付しよう!
【第3位】1万円の寄付で「エゾ鹿肉ロースジンギスカン700g」など!
ジンギスカン、ハンバーグなど、
さまざまな料理で鹿肉が楽しめる「北海道新得町」
第3位の「北海道新得町」では、1万円以上の寄付で「エゾ鹿肉のロースジンギスカン700g」「エゾ鹿肉ハンバーグ450g」「エゾ鹿肉味付けカルビ500g」と、3種類の味でエゾ鹿肉を楽しむことができるセットを用意。高タンパクで低脂肪、さらに鉄分も豊富に含まれているヘルシーな食材として知られる鹿肉を、さまざまな食べ方で楽しむことができる。しかも、すべての商品が焼くだけで調理完了というお手軽さもポイント!
【第4位】1万円の寄付で「鹿肉ジンギスカン1kg」など!
鹿肉をジンギスカンとしゃぶしゃぶで味わえる「北海道豊富町」
「北海道豊富町」では1万円以上の寄付で「鹿肉ジンギスカン1kg」と「しゃぶしゃぶ用鹿肉400g」をもらうことができる。もともとあっさりしている鹿肉をしゃぶしゃぶにすると、いくらでも食べられそうなほどの味わいだそうだ。牛肉や豚肉とはまた違った「鹿肉のしゃぶしゃぶ」を楽しみたい方には豊富町に寄付することをおすすめする。「北海道豊富町」では、この他にも鹿肉の角煮缶やカレー缶などの特典も用意されているので、鹿肉を味わいたいは注目だ。
【第5位】1万円の寄付で「耶馬渓ジビエセット800g」!
鮮度抜群の猪肉と鹿肉の両方を一度にもらえる「大分県中津市」
「大分県中津市」は、1万円以上の寄付で「猪肉600g(ロース、バラ、モモのスライス)」と「鹿肉ブロック200g」とセットでもらえるお得な自治体。「大分県中津市」にある「耶馬渓(やまけい)」という渓谷で猟師が仕留めた猪や鹿の肉を、これまた耶馬溪にある食肉工房で迅速に解体しているので、とても鮮度が優れているとのこと。猪肉と鹿肉の両方を一度にゲットしたい、欲張りな人におすすめだ。
以上のランキングを振り返ってみると、トップ5のうち3つが北海道の自治体。しかも、すべて鹿肉ジンギスカンを特典にしており、ジビエは北海道らしさが十分に味わえる特産品と言えそうだ。
また5位以下には、珍しいジビエ料理を特典に用意している自治体も。例えば、「島根県飯南市」では、1万円以上の寄付で飯南市の町おこしグループが開発した「いのっち中華まん」がもらえる。「いのっち中華まん」とは、猪肉を使用して、猪の子供「うり坊」をイメージしたデザインの中華まんで、食べるのがもったいないほどのかわいらしさ。ほか、「鳥取県鳥取市」では、5万円以上の寄付で「猪肉のスライス」や「鹿だんご」などがセットになった「ジビエ薬膳火鍋セット」がもらえる。自治体によって、ジビエのさまざまな味わい方を提案しているのもおもしろい。
ここで改めて、1位から5位までのランキングをまとめると以下のとおり。
◆2014年度 「ふるさと納税」で鹿肉や猪肉などの「ジビエ」がもらえるお得な自治体ランキング! (※2014年12月15日時点) |
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順位 | お得な特産品の商品と量 | 寄付金の使い道 | |||
1位 | 島根県松江市 | ||||
・1万円→やくも猪舞い (猪肉ロース、バラ、モモのミックス500g×2パック) |
宍道湖、中海などの自然環境、自然景観の保全とこれらを生かした観光、産業の振興に関する事業など | ||||
2位 | 北海道上士幌町 | ||||
・1万円→ 鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカン(400g×4パック) +鹿缶(みそ煮、または大和煮、160g×3個) |
一般寄付(町にお任せ) /指定寄付(福祉、教育、子育て、農林業、観光、第三音更川橋梁補修など) |
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3位 | 北海道新得町 | ||||
・1万円→エゾ鹿肉セット (エゾ鹿肉ハンバーグ150g×3枚、味付けカルビ500g、 ロースジンギスカン700g) |
森林、水資源等環境保全に係る事業/街並みの美化、景観形成等に係る事業/公共施設建設事業○○(○○に希望する施設名を指定)など | ||||
4位 | 北海道豊富町 | ||||
・1万円→鹿肉ジンギスカン (鹿肉ジンギスカン500g×2袋、しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2袋) |
地場産業の振興に関する事業/福祉、介護及び医療に関する事業/教育及び少子化対策に関する事業など | ||||
5位 | 大分県中津市 | ||||
・1万円→耶馬渓ジビエセット (猪肉ローススライス200g、猪肉バラスライス200g、 猪肉モモスライス200g、鹿肉ブロック200g) |
福祉の里づくり/学びの里づくり/観光振興/旧町村振興など | ||||
※第6位以降のランキングはコチラ!⇒【2014年度版】お得な「ふるさと納税」ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる「ジビエ」で得する自治体は? |
なお、「ふるさと納税」を実施している自治体は1500以上に上るため、今回のランキングはあくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。
もし、この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報をお持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!
第1位に輝いた「島根県松江市」のふるさと納税担当者を直撃!
「猪肉1kg」を特典にし、見事に第1位に輝いた「島根県松江市」。いったいなぜ「ジビエ」をふるさと納税の特典に用意したのだろうか。島根県松江市役所政策企画課で「ふるさと納税」を担当する柏木健志さんに聞いてみた。
「実は猪肉の特典は今年度から始めたんです。松江市ではもともと『海の幸』の特典が充実していたので、『山の幸』として猪肉を用意しました。松江市八雲町では昔から狩猟が盛んで、猪肉の生産組合もあるんですよ。松江市は鳥獣被害が結構深刻で、山から下りてきた猪が畑などを荒らしてしまっていて、農家さんも相当困っているんです」
やはり、松江市でも鳥獣被害が問題になっているようだ。しかし「ふるさと納税」で猪肉が注目されれば、鳥獣被害が少なくなるなんてことも!?
「おかげさまで猪肉は松江市の特典の中でも二番目くらいの人気商品となっていますが、そこまでの効果は期待していないんです。それよりも、なかなか猪肉を食べる機会はないと思うので、全国のいろいろな方に猪肉のおいしさを味わっていただきたいですね。猟師さんなどが素早く適切に処理しているので獣臭さがありませんし、私としては牡丹鍋にして食べるのがおすすめです。もちろん、猪肉以外にも松江市では1万円以上の寄付に対して5000円相当の特典をご用意しているので、ご興味があったらぜひ松江市のウェブサイトをご覧になっていただきたいです!」
確かに、「島根県松江市」では、1万円以上の寄付で「恵曇エテカレイ一夜干しセット12尾」や「サザエ約1kgとしじみ1.5kgのセット」など、コストパフォーマンス抜群のお得な特典が盛りだくさん! 一度チェックしてみても損はないはずだ!
まだまだ日本でのジビエブームは始まったばかり。今後も様々な自治体がジビエを特典として用意することも予想できる。「ふるさと納税」をきっかけに、奥が深い日本の食文化に触れてみよう!
(取材・文/千葉雄樹、昌谷大介[A4studio])
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【2025年4月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆三菱UFJカード |
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0.5~5.5% (※1) |
永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
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【三菱UFJカードのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、セブン‐イレブンなどのコンビニのほか、オーケー、松屋、ピザハットオンライン、スシロー、くら寿司などでの利用分は還元率5.5%の高還元に!(※1)カード利用で貯まる「グローバルポイントは、スマートフォンアプリ「MUFGカードアプリ」を利用することで「Amazonギフトカード」「Apple Gift Card」「Google Play ギフトカード」などのギフトカードに“即時交換”できるのもメリット! また、2024年8月から年会費が“永年無料”になって、さらにお得なクレジットカードになった。 ※1「1ポイント=5円相当」の商品に交換した場合の還元率。還元率5.5%はセブン‐イレブンやローソンなどの対象店舗で利用した場合(AMEXブランドのみ一部加盟店が5.5%還元特典の対象外)。各社の利用金額は合算されず、各社単位の1カ月の利用金額合計1000円ごとにポイントを付与。なお、Apple PayはQUICPayでの利用が対象(Apple PayとQUICPayはMastercardまたはVisaのみ利用可能)。 |
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【関連記事】 ◆「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」などのスーパーでも5.5%還元になる「三菱UFJカード」は主婦にもおすすめ! コンビニや飲食店だけでなくスーパーでもお得! ◆「三菱UFJカード」の年会費が“永年無料”になり、最大5.5%還元の対象加盟店も大幅に追加! スシロー、くら寿司、オーケーなどでもお得にポイントが貯まる! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - |
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」や、世界1300カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトで要確認。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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