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「Visa payWave」が日本に本格的に上陸か!?
海外で使えるポストペイ(後払い)型の電子マネーが
2020年の東京オリンピック開催を背景に普及の兆し

【第25回】 2016年3月5日公開(2020年2月3日更新)
岩田昭男 [消費生活評論家]
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 今回は、クレジットカードの国際ブランドとしてもおなじみの「VISA」が提供する電子マネー「Visa payWave(ビザ ペイウェーブ)」について解説していきたいと思います。

 この10数年の間に、日本では電子マネーが爆発的に普及しました。火付け役となったのは、2001年頃から知名度が高まっていった「楽天Edy(旧「Edy」)」や「Suica」です。この2枚の加速度的な普及に伴って電子マネーの種類は少しずつ増加し、今や大抵の人が、財布やスマートフォンの中に1~2種類は電子マネーを入れて、毎日のように持ち歩く時代になりました。

電子マネー「Visa payWave」。Wi-Fiのようなマークが目印。

 そんな電子マネーですが、今後数年の間に、さらに新しい動きが見られそうです。具体的に言うと、「Visa payWave」という、日本ではまだなじみのない電子マネーが、2020年の東京オリンピックの開催などを背景に急速に普及し始めると考えられるのです。

 そこで、今回は「Visa payWave」の特徴や、気になるメリット・デメリットを解説していきましょう。

「Visa payWave」は海外ではメジャーな電子マネー
ただし、規格が異なるので国内での利用は今のところ難あり

 「Visa payWave」は、国際カードブランドである「VISA」が提供する電子マネーです。「Visa payWave」対応のクレジットカードを作るか、スマホにアプリをダウンロードすることで利用できます(対応のクレジットカードは、記事の最後に紹介します)。

 利用時には、「Visa payWave」に対応するカードリーダーが置いてある店舗に行き、「Visa payWave」で決済する旨を伝えて、クレジットカード(もしくはスマホ)をカードリーダーにかざせば、ほんの数秒で決済できます。つまり、基本的な使い方は、「楽天Edy」や「Suica」などの他の電子マネーと同じです。

 電子マネーには、あらかじめ一定金額をチャージしておく「プリペイド式」と、クレジットカードのように、後で利用金額が銀行口座から引き落とされる「ポストペイ式」がありますが、「Visa payWave」は原則としてポストペイ式の電子マネーです。

ポストペイ式電子マネーの「Visa Touch」。

 日本では、すでにポストペイ式の電子マネーとして、「iD」「QUICPay」「Visa Touch」などがあります。このうち「Visa Touch」は、その名のとおり「VISA」が発行している電子マネーです。

 つまり、「VISA」は「Visa payWave」以外にも、以前から「Visa Touch」というポストペイ式電子マネーを発行しているわけです(※ただし「Visa Touch」は2015年でサービス停止となっています)。

「Visa payWave」と「Visa Touch」の大きな違いは、「Visa payWave」が海外で利用されている規格に則っているのに対し、「Visa Touch」は日本の規格に則っている電子マネーである、という点です。

 実は日本で使える主な電子マネーと、海外で普及している電子マネーは、基本的に搭載されている技術の規格が異なっています。そのため、普通に日本で使っている電子マネーの大部分は、海外で使うことができません。

「Visa Touch」も、「Visa payWave」と同じ「VISA」のポストペイ式電子マネーではありますが、海外で利用するのは不可能です。逆に、「Visa payWave」は海外の多くの国で使えますが、日本ではまだあまり多くの場所では使えない、というのが現状です。また、「Visa Touch」と「Visa payWave」には互換性もありません。

2020年の東京オリンピック開催までには
国際標準規格のNFC決済に対応する店舗が増える

 「Visa payWave」が海外の多くの国で使えるのは、搭載されている技術が「国際標準規格」だからです。電子マネーに搭載されている、かざすだけで決済できる技術(非接触ICカード技術)を「NFC」と呼びますが、「Visa payWave」のNFCは国際標準の「TypeA/B」と呼ばれるもの。

 これに対し、「Visa Touch」を含む日本の主な電子マネー(「楽天Edy」「Suica」「nanaco」「WAON」など)には、「FeliCa(フェリカ)」というNFCが採用されています。「FeliCa」はソニーの独自技術としてかなり話題になったので、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

 ソニーは「FeliCa」の国際的な普及に努めたものの、結果的に国際標準規格にはならず、海外では「FeliCa」の技術があまり利用されていません。そのため、日本の電子マネーを海外で使うことは、(一部地域を除いて)できないのです。技術を日本という狭いエリアだけで進化させたことから、「『FeliCa』はガラパゴス化している」と揶揄されています。

 今の日本では「FeliCa」が普及しているため、「TypeA/B」のNFCを採用している「Visa payWave」は、日本のほとんどの場所で利用できないのが現状です。

 それでは、なぜ日本で使えない「Visa payWave」をこのように紹介しているかと言えば、その理由は2つあります。

①海外旅行や出張の際は圧倒的に便利

「Visa payWave」は、米国、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど、日本人がよく旅行する国々を含めた世界の53カ国で利用可能です。

 しかも、日本のようにごく限られた場所でしか使えないというわけではなく、海外へ行けば至るところで「Visa payWave」を使って決済ができます。言葉が話せなくても、交通機関や飲食店などで、サインレスで電子マネー決済ができれば便利です。クレジットカードを相手に渡す必要もないので、クレジットカードより安心感もあります。

 そのため、海外によく出かける人にとっては、非常に便利な電子マネーと言えます。ポストペイ式のため、チャージできる場所を求めてさまようこともありません。

 次のページでは、「Visa payWave」をおすすめするもう一つの理由を解説します。

◆国際標準規格の電子マネー「Visa payWave」が使えるカードはコレ!

OricoCard Visa payWave
還元率  0.5~1.0%
OricoCard Visa payWaveフェイス
発行元 オリコカード
国際ブランド VISA
年会費(税抜) 初年度無料、2年目以降1250円
(ただし、年1回利用すれば次年度以降も年会費無料になる)
家族カード あり(年会費無料)
ポイント付与対象の
電子マネー
モバイルSuica、ICOCA
三井住友カード(旧・三井住友クラシックカード)
還元率 0.5~2.5%
(※セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドでは還元率2.5%)
「三井住友クラシックカード」のカードフェイス
発行元 三井住友カード
国際ブランド VISA、Master
年会費(税抜) 初年度無料、2年目以降1250円
(「マイ・ペイすリボ」に登録かつリボ払い手数料を年1回でも支払うと次年度以降も無料【※2021年2月の年会費支払い分から適用】。「Web明細書サービス」利用で500円引き)
家族カード(税抜) あり(年会費400円、1枚目は初年度無料)
ポイント付与対象の
電子マネー
iD
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(税抜)
ブランド 電子マネー対応
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カード
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 ◆楽天カード

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JCB
Master
楽天Edy
(楽天Edyへの
チャージ分は
還元率0.5%)
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【楽天カードのおすすめポイント】
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0.5~10%

永年無料 VISA Suica
楽天Edy
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