IPO株の銘柄分析&予想
2017年12月28日 ザイ・オンライン編集部

2017年の「IPO(新規上場)株」上昇率ランキング!
大幅に上昇した上位10銘柄の中から、業績が好調で、
2018年以降もさらに値上がりが狙える銘柄を紹介!

2017年に新規上場したIPO(新規上場)株から、「株価上昇率ベスト10」を発表!

ダイヤモンド・ザイの特集「2018年『株』全予測」では、今後の日本株の動きをプロ100人が大予測! 為替や注目業種、投資信託についても徹底分析し、2018年に「買い」の株&投資信託を大公開している。

今回はその中から、2017年に新規上場し、その後値上がりしたIPO株のランキングベスト10をピックアップ! IPO株も玉石混交ではあるが、その中で2018年も「買い」の銘柄を探してみよう!

初値上昇率はIT系が上位だが、
注目は「じっくり値上がりした」IPO株

 2017年にIPO(新規上場)を果たした企業は90社。前年の83社から1割近く増えた。

IPO株はIT系が上昇率が高い!

 「IPOは例年3月と12月に集中しますが、今年の3月も20社余りが上場。なかでも東証マザーズ市場に上場したIT系銘柄の初値が大きく跳ねました」と語るのは、IPO分析を専門とするフィスコの株式アナリストの小林大純さん。

 東証マザーズ指数が2016年11月の安値から3月にかけて大きく上昇したことも追い風となったが、「AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といったテクノロジー分野のキーワードが注目され、関連するIT銘柄のIPOが人気化した側面もあるようです」と小林さんは見る。

 実際、2017年のIPO株の初値上昇率が高かったのは、人材交流SNSの「ウォンテッドリー(3991)」、クラウド型業務システムの「ビーブレイクシステムズ(3986)」、ネット分析サービスの「ユーザーローカル(3984)」など、IT系銘柄が上位を占めている。

 しかし、より注目したいのは、初値上昇株よりも、地味にじっくり上がったIPO株だ。以下は2017年にIPOを果たした銘柄の安値からの上昇率ランキングなので、まずはその顔ぶれをチェックしてみてほしい。

2017年のIPO株「上昇率」ベスト10
  上昇率 株価(12/1) 年初来安値・日付 投資判断 最新の株価
1位 ◆ジャパンエレベーターサービスHD(6544・東M)
344% 1931円 435円・3/17 強気
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【分析コメント】独立系のエレベーター保守・保全。サービスへの評価が高く、口コミで顧客数が増加。
2位 ◆ユナイテッド&コレクティブ(3557・東M)
198% 9080円 3050円・8/15 強気
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【分析コメント】主力の居酒屋「てけてけ」など好調。株価には過熱感も、来期業績が視野に入れば再度上昇へ。
3位 ◆インターネットインフィニティー(6545・東M)
175% 2660円 966.3円・4/14 強気
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【分析コメント】リハビリ型デイサービスの開設需要強く高成長続く。指標面の過熱感は業績拡大で後退へ。
4位 ◆パークシャテクノロジー (3993・東M)
136% 1万1550円 4890円・9/22 強気
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【分析コメント】トヨタ出資の東大発AIベンチャー。前期売上高は倍増、今期も大幅増収増益見込み。
5位 ◆ズーム(6694・東J)
130% 3270円 1421円・4/17 買い
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【分析コメント】主力のハンディオーディオレコーダーやマルチエフェクターが好調。業績拡大期待が高まる。
  上昇率 株価(12/1) 年初来安値・日付 投資判断 最新の株価
6位 ◆力の源ホールディングス(3561・東M)
124% 2078円 929円・4/13 強気
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【分析コメント】ラーメン店「一風堂」を展開。海外展開が順調。好業績の高成長外食株として人気化。
7位 ◆ウェーブロックHD(7940・東2)
109% 1295円 619円・4/14 強気
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【分析コメント】筆頭株主で提携先のサンゲツ向け壁紙が伸長し業績上方修正。需給調整の一巡待ち。
8位 ◆エコモット(3987・札A)
106% 3000円 1457.5円・8/14 強気
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【分析コメント】IoTソリューションの好調で上期は想定より赤字縮小。業績は下期偏重で一段と期待が高まる。
9位 ◆ソレイジア・ファーマ(4597・東M)
92% 421円 219円・3/29 中立
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【分析コメント】がん分野における新薬開発品を導入。当面は先行投資が継続し、赤字継続の見通し。
10位 ◆テックポイント(6697・東M)
90% 2021円 1061円・9/29 買い
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【分析コメント】監視カメラ向け半導体で中韓台の主要メーカーに採用。車載カメラ向けも成長の原動力に。
 ※投資判断と分析コメントは、フィスコの小林大純さん。

 2017年のIPO株上昇率ランキングは、トップの「ジャパンエレベーターサービスホールディングス(以下、JES)(6544)」のほか、博多ラーメンチェーンの「一風堂」を展開する「力の源ホールディングス(3561)」など、IT系以外の顔ぶれも目立つ。

 「『JES』はエレベーターの保守・保全サービスを提供する一見地味な会社ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて都心の再開発が進めば、サービスの需要拡大が期待できます。同じように、明確な成長ストーリーを思い描けるIPO株は、たとえ地味でも株価が上がりやすいようです」(小林さん)

 また、IT系、非IT系にかかわらず、少子・高齢化対策や企業の生産性向上、働き方改革、物流の合理化といった社会問題にかかわる製品やサービスを提供しているIPO株は、世の中の関心の高さを反映して上昇しやすい傾向にあるので、銘柄選択のヒントにしてみてほしい。

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