ザイスポ!
【第17回】 2012年5月20日 橘玲

[橘玲の海外投資の歩き方]
“歴史的”なカンボジアのIPO第1号を体験してきた

橘玲の海外投資実践編

プノンペン水道公社の初値は約50%高だったが…

 4月11日の抽選発表で1000株のうち265株が当選していた。倍率3.77倍で、思ったほど高くはなかった。

 カンボジア市場の取引開始は4月18日で、前日の17日にアシレダ証券の担当者から投資家番号と口座番号がメールで通知された。

 株式取引は日本のようなザラ場ではなく、午前中2回(8:00~9:00と9:00~11:30)の板寄せで行なわれる。株式を売買する場合は、カンボジア証券取引所のホームページなどで価格を確認のうえ、証券会社の担当者にメールで発注することになる。

 プノンペン水道公社の初値は49%高の9400リエルで、20日には68%高の1万200リエルまで上昇したが、24日から下げに転じ、そこからはストップ安の連続で5月4日には6900リエルまで下落し、18日の株価は7200リエルで最高値の3分に2になってしまった。。

 株式市場で購入した投資家の大半は損をしたことになり、今後の印象が悪くなりそうでちょっと心配ではある。

 (執筆・作家 橘玲)

<Profile>
橘 玲(たちばな あきら)
作家。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編』『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券編』(以上ダイヤモンド社)などがある。最新刊『(日本人)かっこにっぽんじん』(幻冬舎)がが発売中。7月にザイ・オンラインとの共同サイト『橘玲の海外投資の歩き方』がオープン予定。