「お宝銘柄」発掘術!
2019年5月15日 村瀬 智一

参院選により注目を集める「農業分野のIT化」関連株を
解説! 自民党が公約にする予定で、米中貿易戦争の
影響を受けにくい内需株としても株価上昇の期待大!

自民党は夏の参院選に向けた公約に
「農業分野のIT化」を盛り込む

 自民党は5月13日、夏の参議院議員選挙に向けた公約作成委員会の会合を党本部で開き、公約の柱に据える主要テーマについて協議したと報じられています。委員長を務める岸田政調会長は、「国民の関心がどこにあるかを見定めた上で、分かりやすい公約をつくってほしい」と指示したそうです。

 その公約の主要テーマの一つとして挙げられているのが、「農業分野のIT(情報技術)化」です

 農業のIT化が実現すれば、人口減が深刻な地方の農業の生産性が向上し、経済の底上げにつながります。具体策としては、ドローン(小型無人機)や人工知能(AI)の活用拡大や、デジタル技術を使った実証農場を設置することなどが挙げられています。

 今年10月に予定されている消費税の引き上げを控え、夏の参院選では与党の苦戦が警戒されているため、自民党としては、地方活性化にデジタル技術を活用する施策を打ち出すことで、地方の票獲得を狙っているのでしょう

 そこで今回は、国策として中長期的に注目されそうな「農業IT関連銘柄」を取り上げます。

株式市場の不透明感が強まる中、
外部環境に影響されづらい銘柄としても「農業IT関連銘柄」は有力

 現在、米中貿易戦争を巡る経済リスクが高まる中、株式市場の不透明感が強まっています。そのため、外部環境に影響されづらい銘柄を探る動きが意識されています。

 外部環境に影響されづらい銘柄というと、従来は内需ディフェンシブ銘柄として、電力やガス、医薬品、鉄道などが挙げられていました。しかし、今後の成長期待を考えると、現在は内需のニューディフェンシブ銘柄としてIT関連企業が有力視されています。

 今週、決算発表が一巡しましたが、今期減益見通しやコンセンサスを下回る企業が目立つ中、IT関連企業の好調さが目立っています。中でも、「農業IT関連」の企業は、日本政府の国策による業績の後押しが期待されることから、しばらくは外部環境に左右され難いとみられ、投資資金が向かいやすいと考えられます

「農業IT関連銘柄」の中から
要注目の25銘柄を紹介!

 「農業IT関連」の注目銘柄というと、植物工場、ドローン、IoT・ICT・AI、自動走行トラクター、アシストスーツ、ロボット、ビッグデータ、センサー、遠隔監視、クラウドシステム、環境制御などを手掛けている企業になります。その中でも注目しておきたい銘柄を具体的にピックアップしてみたので、参考にしてください。

 なお、銘柄選定の際は、クボタ(6326)井関農機(6310)といった海外での売上も多い大手企業は外部環境の影響を受けやすいと考え、なるべく中小型株の「農業IT関連銘柄」を選びました。

■主な農業IT関連銘柄

(2019年5月15日時点)
銘柄名(コード) コメント 最新株価
セラク(6199) 自動的に圃場の環境を計測・記録し、確認することができる圃場モニタリングサービス
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農業総合研究所(3541) 農業IT化、農業IoT技術を交えたコーディネイト、コンサルティング
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オプティム(6694) ドローン、ネットワークカメラ、ウェアラブルデバイスなどを利用した農業IT
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ネポン(7985) 農業クラウドサービス「アグリネット」/施設園芸製品・システム
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伊藤忠テクノソリューションズ(4739) 農産物の輸出支援サービス/農作業記録をデータとしクラウドへ転送
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イーサポートリンク(2493) 生鮮品業界向け一元管理システムと関連業務支援サービス
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大和コンピューター(3812) 土を使わない「養液栽培」、「総合環境制御」を用いたトマトの収量向上技術
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IDEC(6652) 農業機械・運搬車向け産業用スイッチ、ジョイスティック
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FIG(4392) 農薬散布用ドローンやボート、運搬用ロボット
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コア(2359) 栽培ノウハウや育成環境をデータベース化し、農業技術の開発・販売
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キーウェアソリューションズ(3799) 農業ICTソリューション OGAL(オーガル)は熟練農業者の技能の可視化と技能継承を支援
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eBASE(3835) 農産物の生産履歴を管理するシステム/「取引情報の記録」、「産地情報の伝達」を完全電子化
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マミヤ・オーピー(7991) 自律走行システム「I-GINS(アイ・ジンズ)」
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トプコン(7732) GNSS(全球測位衛星システム)で走行路線上を自動運転する農機用オートステアリングシステム
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NTTデータ(9613) 農業協同組合、農事組合法人等のための営農支援プラットフォーム「あい作」を構築
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東京計器(7721) GPSやセンサーを使って農機を自動で運転する装置
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高圧ガス工業(4097) 植物の光合成にとって必要な二酸化炭素濃度を制御する炭酸ガス施用装置
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三相電機(6518) 植物工場システム・部材/マイクロバブル発生装置
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積水化学工業(4204) ITソリューション/水田水管理省力化システム多機能自動給水栓
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積水樹脂(4212) 商品の輸送から荷役、保管まで、物流に関わるさまざまな資材や機器
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大日本印刷(7912) 施設園芸製品・システム/DNP反射フィルム
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テイカ(4027) 機能性果実袋(遮熱タイプ)/果実に対する夏季の異常高温の対策新商品
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東レ(3402) 遮熱・遮光・UVカットを高次元で同時実現した特殊三層加工生地
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保土谷化学工業(4112) 肥料・土壌改良材・土/追加施用型酸素供給剤で「長雨・ゲリラ豪雨対策」
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エージーピー(9377) 「施設維持管理」や「作業工程管理」などのノウハウを活用した植物工場
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5月22日~24日開催の「第3回 農業Week 大阪」なら
最新の農業IT技術を見学できる!

 5月22日(水)~24日(金)にインテックス大阪において、「第3回 農業Week 大阪」が開催されます。
【※「第3回 農業Week 大阪」公式サイト】
⇒https://www.agriexpo-osaka.jp/

 「第3回 農業Week 大阪」は、スマート農業や植物工場など、最新の農業技術が展示される「関西 次世代農業EXPO」となり、西日本最大の農業総合展です。例えば、とある企業の製品は、ハウス内に設置する各種センサーにより気温・湿度といった各種環境データをモニタリングし、温湿度、CO2濃度などを制御します。また、それらのデータはすべてスマホでチェックできるので、生産者の負担はケタ違いに軽くなるでしょう。

 「第3回 農業Week 大阪」では、こうした作業の合理化による生産性の向上のほか、経営や業務運営の効率化、高度化向けたICTを利用するデバイスなどの専門技術が体感できると思います。お近くの方は、普段触れることのない最新技術を実際に見学し、銘柄選定に役立てるのもいいかと思います。

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