原宿投資研究所
【第30回】 2012年9月15日 西村 剛

再上場直後は見送りで! 中期的には・・・
日本航空(9201)の株価動向を大予測!

システムトレードの第一人者が中長期的な値動きをシュミレーション

上場後すぐは売りが優勢になる可能性が高い

 同社上場後すぐの同社株価は、売りが優勢となり下落する可能性が高いと考える。

 まずは、JALの株価水準をみてみよう。JALの公募価格は3790円であり、これを基にした株価水準はPER5.3倍と、ANAのPER13.3倍と比較すると割安に感じられる。

 しかし、JALは破綻時に大幅な赤字を計上しており、法人税を払っていない。法人税(40%と仮定)の課税を考慮すると、PERは8.8倍となった。

 また、同社PBRは1.7倍。ANAは、0.82倍である。PERとPBRを総合して判断すると、同社の公募価格3790円は特段割安とは言い切れないだろう。

 公募価格の株価水準は割安とは言えないため、上場後の株価は、公募価格を割って下落していく可能性が高いだろう。

 同社が上場に際し、国内で調達する資金は約5000億円である。東証の8月の平均売買代金が約8700億円であり、東証の一日の売買代金の約60%にあたる金額が、同社上場によって市場から調達される

 この規模の金額を、現状の冴えない相場環境で投資家の長期保有目的の資金で調達することは難しく、短期売買目的の資金も相当吸収しているだろう。

 また、破綻前に同社の株を保有していた投資家は、同社の株を再度買い付けることに抵抗感も強いなど、上場後新たに新規資金が入りにくいことから、売り優勢で売買が展開されるだろう。

 このように上場直後は、売買が活発に行われ値動きの激しい展開になることが予想されるが、売りが一巡した後の、中長期の株価推移はどのようになっていくだろうか。