賢く貯める節約術![2020年]
2013年3月12日 ザイ編集部

携帯電話の料金を安くしよう!
割高なLTEプランを徹底的にカット

iPhone5の発売や各携帯電話会社が打ち出した新プランによって、昨年よりよく耳にするになった新通信規格・LTE。しかし、便利そうだと従来の3G回線から乗り換えたはいいものの、月々に支払う携帯料金が以前より跳ね上がってしまった、という声も少なくない。実はLTEを導入した各キャリアのプランは、LTEの技術とは直接関係のない【通話料】が高くなっていた!

LTEは、高いプランばかり。その原因は【通話料】だった

 docomoが2010年に『Xi(クロッシィ)』という名称でサービスを開始し、au、SoftBankも昨年9月より相次いで導入した次世代通信規格・LTE。各社ともLTEをサービスに含むプランを積極的に売り出し、これからの通信スタンダードにしたい、という姿勢が見て取れる。

 そもそもLTEとは、従来の3G回線のデータ通信速度をさらに高速化した規格で、環境によっては回線速度に数十倍もの違いがでるという。要するにスマホでありながら、自宅で光回線を引いてるのに近い快適度で、ネットが楽しめるといった優れものだ。

 確かにこれだけ聞いたら、「スゴイ! 今すぐ私もLTEに!」となるのだが、LTEが一般に普及するにあたり、思わぬ落とし穴が露呈した。それが料金の高さだ。

 どうすればLTEプランでも携帯料金を節約できるのか、ITジャーナリスト・三上洋氏に話を伺った。

 「LTEプランは高い。一般的にはそういう認識でしょう。でも請求書をよく見てみるとわかると思いますけど、月々のパケット料金は3G回線のプランとそう変わらないんです。では何が高いのかと言うと、ずばり通話料金です」

 通話料を見てみるとdocomo、au、SoftBankの3社とも30秒21円。単純計算で30分の通話で1200円超。これはなかなかヘビーな数字だ。

 しかも意外と知られていないが、今まで比較的安かった固定電話への通話も料金は統一で同じ! “携帯→携帯”よりも“携帯→固定電話”の方が安いという認識の人も多いと思うが、実はLTEプランに関してはその常識は通じなくなっていたのだ。

 例えば「通話料を安くしたいから〇〇さんの携帯ではなくて、〇〇さんの会社に電話しよう」なんてちょっとした節約心が、LTEプラン利用者に関しては一切無意味だったということになる。

 LTEは便利だが、通話に関しては特別利便性が上がっているわけではない。それにも関わらず、一体なぜLTEプランはここまで通話料が高いのだろうか?

 「従来のサービスから基本使用料をさほど上げないことで、目くらましにしているという面はあるでしょうね。その分、通話料を上げることで補填したいという各キャリアの思惑があるんだと思います。従来の3G回線やFOMA、EZwebなどのガラケーはプランが複数あって、通話料などで自分に合ったプラン設定ができたんです。しかし、LTEが対応するプランはデータ転送量の制限がかかる上限の違いか、または使用したパケットに応じて料金が二段階で変化するくらい。通話料に関しては一律で30秒21円となっていて、ユーザーが選ぶことができないんですよ。しかも、従来なら基本使用料に応じて無料通話がついてきたんですが、LTEのプランにはそれがない。最初の30秒から料金が発生してしまっているんです。要するに、どう考えてもLTEプランでの通話は損なんですよ」

通話料を安くするには、WILLCOMとの2台持ち!

 SoftBankやauは同じキャリア同士での通話は、21時から深夜1時を除き無料となっているが、ビジネス相手がどのキャリアを使っているかなどわからないし、違うキャリアだからといって発信を渋るわけにもいかない。もちろん相手の会社の固定電話にかけても通話料は変わらないという状況だ。

ウィルコムのPHS『誰とでも定額』は、月額2430円。違うキャリアにかけても通話料は変わらないウィルコムのPHS『誰とでも定額』は、月額2430円。違うキャリアにかけても通話料は変わらない

 「そこで利用したいのがWILLCOM(ウィルコム)ですね。メインのスマホの他に2台目の端末として、PHSであるWILLCOM(ウィルコム)を持ち歩くという方法です。WILLCOM(ウィルコム)『新ウィルコム定額プランS』と『誰とでも定額』という組み合わせは月額2430円。これで携帯、固定電話への10分以内の通話が月で500回分無料になります」

 単純に計算すると、月に1時間ほど通話をする人なら簡単に元が取れるということになる。ビジネスで多く電話をかける人にとってはかなりお得だ。

固定電話への通話料なら15分の1になる『050 plus』!

 ただしWILLCOM(ウィルコム)は10分以上の通話を頻繁にかけたいという人や、2台持ちして使い分けるのが面倒くさいという人には向いていない。

月315円~高品質で通話可能な『050PLUS』月315円~高品質で通話可能な『050PLUS』

 「そんな人にオススメなのが『050 plus』。これはIP電話になるのですが、いわゆるスマホアプリの一種なので、スマホ一つで簡単に登録ができます。クレジットカードで基本使用料を少し負担する代わりに、サービスを提供するNTTコミュニケーションズより支給される050から始まる番号で、誰とでも安い通話料で電話ができるというものです。つまり、新しくもう1台端末を持つ必要がなく、今持っているスマホにもう1つ別の電話番号が付与される通話アプリ、ということです」

『050 PLUS』は月額基本料がたったの315円で、携帯に対しての通話料は1分16.8円、固定電話へは3分8.4円。

 LTEプランのスマホでそのまま通話することに比べると、対携帯電話への1分間の通話は半額以下。固定電話への3分間の通話にいたっては、15分の1と驚愕の安さとなっているのである。

長電話に最適な『LINE』などの無料通話アプリ!

 だがいくら『050 PLUS』が割安と言っても、仮に月に何十時間も通話するとなると、通話料の負担は少なくないはず。

 「それならばご存知『LINE』などの無料通話アプリを使えばいいと思いますよ。『LINE』は日本だけですでに4000万人以上が登録していますが、ビジネス関係の人と『LINE』で会話するというのは、まだ抵抗がある人が多いでしょう。ですが何十時間も通話するという人の長電話の相手は、ビジネス関係の人というより、きっと友達や恋人の場合の方が多いですよよね。ですから、そういうプライベートな長電話の相手とは、『LINE』、『comm』、

LINEなどの無料通話アプリなら、メッセージも通話も無料だLINEなどの無料通話アプリなら、メッセージも通話も無料だ

『SKYPE』などの無料通話アプリを使えばいいんです。そうすれば完全に無料になりますからね。もちろんビジネスの相手など、やはり番号が表示されないのは失礼と捉えかねない相手には、WILLCOMや『050 PLUS』での通話にすればOK。通話目的や相手によって通信手段を使い分けることが、LTEプランユーザーの賢い通話方法と言えるでしょうね」

 

 

 

 

発信通話比較表
図版作成/ザイオンライン編集部
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携帯電話会社の提供するサービスでの通話はもう古い!?

 最後に三上氏はこう提言してくれた。

 「料金の高いLTEプランでの通話は今後やめましょう、ということです。我々ユーザーの方から各キャリアに向けて、『携帯電話会社の通話料が高すぎる! ふざけるな!』という意思表示にもなりますからね」

 携帯電話会社の提供する通話サービスを利用すること自体が、もう古い時代なのかもしれない。スマホでの通話は高いものと割り切らずに、このように通話アプリや別の通信機器を利用して心おきなくに通話を楽しむ。

 そんな利用方法がユーザーのスタンダードになってくれば、携帯電話会社も慌てて通話料金の値下げに踏み切るかもしれない。

(取材・文/昌谷大介、武松佑季・A4studio)