株データブックWeb「記者が斬る!」
2013年12月11日 ザイ・オンライン編集部

最強の統計学 徹底活用術<入門編>
株価の値動きを先取りキャッチ

第1回 棒グラフの出っ張りで 転換点を見つけ出せ!

右に膨らみ始めたら
株価上昇のシグナル

 ここまで2000年以降、もしくは2013年以降という期間でグラフを作ってきた。が、これを直近の一定期間、たとえば30日に関して作成し、日々更新して、グラフの形状の変化をみたとする。

 このとき、左右対称だった形状が右に膨らみ始めたら、株価が上昇に転じたシグナルとなる。同様に左右対称が左に膨らみ始めたら下落のシグナルだ。

  すなわちデータを日々更新し、グラフの形状の変化をみることで、株価の上昇・下落の転換点をとらえることがきでる。

 また期間を30日以外にも数個設定し、複数のグラフで毎日形状を確認すれば、さらに詳細な値動きの変調をとらえることも可能となろう。

膨らみ度指数で
変化をタイムリーにキャッチ

 しかし、棒グラフの形状を目で確認するのではなく。もっと客観的に棒グラフの左右の膨らみ、すなわち形状の歪みを判断することはできないだろうか。

 そこで編集部では専門家のアドバイスのもと、データの平均値やばらつき程度などから、棒グラフの左右への膨らみ度を数値化し、算出してみた。これを仮に「膨らみ度指数」と呼ぶ。

 膨らみ度指数は、値がプラスだと左に膨らみ、すなわち下落。値がゼロ周辺では左右対称で横ばい、値がマイナスのときは右に膨らみ、上昇となる。

 結果からだが、2000年以降の膨らみ度指数の試算結果は以下のとおりだ。

 右に膨らみ度、すなわち膨らみ度指数のマイナスが最も大きいのは2013年。2000年以降の各年に比較して、2013年は株価が本格上昇軌道に入った年が確認できる。

 一方、2013年について規模別・株価指数別に、日経ジャスダック平均、東証大型株指数、小型株指数の棒グラフと膨らみ度指数を以下に示した。

 ジャスダックと小型株指数の上昇率が、大型株よりも大きいことがわかる。

 棒グラフ(ヒストグラム)を使った分析は、もちろん個別銘柄に関しても同様に可能だ。

 2014年相場に克つツールとして活用してみるのもおもしろい。