クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第4回】 2014年11月3日 岩田昭男 [消費生活評論家]

プラチナカードに付帯の「ダイニングサービス」で
超一流店で食事が無料になるサービスを体験!
年会費が割安に思えるプラチナカードの選び方!

 ちなみに、「ダイナース」とは「食事をする人」という意味です。「ダイナースクラブ」は当初、「食事を楽しむ人のクラブ」として、1950年に設立されました。設立者の一人である米国の実業家・マクナマラ氏が、食事の際に財布を忘れて難儀したことから、「カードさえあれば、自分の顔を知らない店でもツケで食事ができるクラブ」を作ろうと考えたことが、設立のきっかけだったといわれます。

 このように、「ダイナースクラブ」は「食」にルーツを持つので、「ダイニングサービス」ばかりでなく、食に関連するサービスには、他社以上に力を入れている傾向が見られます。

 ところで、今回初めて「ダイニングサービス」について知った方は、「ダイニングサービスって、どんなお店でどんな料理が1人分無料になるの?」「本当に通常のコースが無料になるの?」「実は、安いメニューに変更されているのでは?」「ダイニングサービスを使ったら、そのお店で冷遇されるようなことはないの?」などと、さまざまな疑問を抱いたのではないでしょうか?

 たしかに、一流店のコースメニューが1人分無料だなんて、おいしい話すぎて警戒したくなる気持ちもよくわかります。そこで、ここからは、実際に「ダイニングサービス」を利用した私自身の体験談をお話ししましょう。

「ダイナースクラブカード」の「ダイニングサービス」を実体験!
超一流レストランで食べる無料のコース料理のお味は?

 私は「ダイナースクラブ プレミアムカード」を所有しているので、ダイナースクラブの「ダイニングサービス」である「エグゼクティブ ダイニング」を利用しました。一般の「ダイナースクラブカード」に比べると、「ダイナースクラブ プレミアムカード」のほうが、使えるお店が多いですが、無料になるコースの内容が大幅に変わるわけではありません。

 まず、私は「エグゼクティブ ダイニング」で利用できる都内のレストランを探しました。都内だと、2014年10月末現在では84店舗が登録されており、エリアは銀座や青山、赤坂、日本橋、白金など、一等地に位置している店が中心です。料理のジャンルは和食、中華、フレンチなど多様で、「夜景が見える」「個室がある」「子連れOK」などの条件から絞って選ぶこともできます。

 店のラインアップを見てみると、ミシュランの星を獲得した名店もチラホラ。ダイナースクラブのホームページでは店を写真付きで紹介していますが、どこもラグジュアリーな雰囲気で、大切な接待やお祝い事などに活用してみたい――と、見ているだけでとてもワクワクさせられます。

 迷った末に選択したのは、南青山にある「BENOIT(ブノワ)」という店です。フランス料理界の巨匠、アラン・デュカスがプロデュースする超有名レストランなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。「エグゼクティブ ダイニング」では、この「BENOIT(ブノワ)」を2名以上で利用すると1人分のコースが無料になるので、友人を誘って2人で出かけました。

 店に入って通されたのは、夜景の見えるいい席です。洗練されたインテリアでありながら、温かみがあって居心地のよい店内、一流店ならではの高いホスピタリティにも満足しました。肝心のコース料理は、結論からいうと、どの皿も申し分のない美味しさで、もちろん「タダの客だからって、適当な安い料理が出されている」なんて様子は微塵もありません。逆に、「1人分無料だなんて、申し訳ない……」と思うほどでした。

 奮発した高級ワインが進んだせいもあり、1人分のコース料理が無料になったとはいえ、最終的には結構な金額になっていましたが、満足感はかなり高く、「エグゼクティブ ダイニング」の素晴らしさを強く実感しました。

 無料のコースを提供する店側は、「自分の店の味を知ってもらうきっかけとしてほしいから」という思いで、サービスを提供しているとのこと。たしかに、もう一度来たくなる味であることは間違いなく、店の狙いどおりに、たちまちファンになってしまいました。「エグゼクティブ ダイニング」の場合、利用に制限はありませんが、同一店舗での利用は半年に一度なので、半年後にまた来たい――強くそう思ったのでした。

おすすめのゴールドカード、プラチナカードは?
「ダイニングサービス」の内容で比較してみると……

 もちろん、人によって味の好みは多少なりともあるでしょうが、少なくとも「ダイニングサービス」で提供される料理が「一般のコース料理とは違う」ということはなく、「無料の客だからといって冷遇される」ということもないのは、おわかりいただけたと思います。

 そもそも「ダイニングサービス」を利用するのは、ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスの高いクレジットカードを利用している人ですから、店側にとっては「将来、常連客になる可能性がある客」なので、「ダイニングサービス」を利用して1人分が無料になるからといって、料理の質を落としてチャンスを逃すようなことはしないでしょう。

 そこで、ここからはそんな「ダイニングサービス」が充実した、注目のゴールド&プラチナカードをご紹介していきましょう。

 その前に、マメ知識として覚えていただきたいことがあります。それは、「ダイニングサービス」を提供するのはクレジットカード会社ですが、実際には、クレジットカード会社の社員が店の取捨選択を行っているわけではない――ということです。サービス自体が、丸ごと外部の会社(株式会社フィールドプランニングなど)に委託されています。

 国内の「ダイニングサービス」の提供会社は、それほど数があるわけではないので、大半のカード会社は、同じ会社のサービスを採用しています(例えば、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」が採用している「招待日和」などが代表的です)。

 同じ会社が提供する「ダイニングサービス」であれば、クレジットカード会社ごとにサービス名を変えていたとしても、フタを開けてみれば中身はほぼ同じ。店のラインアップは同一になります。そのため、ゴールドカードとプラチナカードを1枚ずつ持っていて、両方に「ダイニングサービス」がついていたとしても、使える店が2倍に増えるとは限らない――ということです。

 ただし、同じ会社に委託していても、「ダイニングサービス」を使える店舗の数はクレジットカード会社によって異なりますし、コースの内容なども、若干異なる場合があるようです。そのため、「ダイニングサービス」をフル活用したいならば、なるべく使える店の多いクレジットカードを選んだ方がベターかもしれません。

 その意味で、比較的使える店舗の多い「ダイナースクラブカード」と「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」はおすすめです。