クレジットカードの達人!ゴールド&プラチナカード比較
【第10回】 2015年3月6日 岩田昭男 [消費生活評論家]

ゴールドカードが20代でも簡単に保有できる!
審査基準も緩やかで、付帯サービスも充実している、
おすすめの若者限定「ヤングゴールドカード」を紹介!

20代限定の「ヤングゴールドカード」はコスパ抜群!
「若さの特権」を活かして、特典をフル活用しよう

 毎年、春になると、新社会人の方を中心として、新しくクレジットカードを作る人が増加します。雑誌などのメディアでもクレジットカード特集が目立つようになり、新社会人ならずとも「心機一転、保有しているクレジットカードを見直してみよう」という機運が、一年のうちで一番盛り上がる傾向にあるようです。

 そんなわけで、今回はこの連載でも、主に新社会人の方、あるいは20代の方に向けて、通称「ヤングゴールドカード」と呼ばれている、おすすめの「若者向けゴールドカード」を紹介していきたいと思います。

「ヤングゴールドカード」の代表的なものには、三井住友カードが発行する「三井住友カード プライムゴールド(旧・三井住友プライムゴールドカード)」やJCBが発行する「JCB GOLD EXTAGE(エクステージ)」などがあります。

JCB GOLD EXTAGE
還元率  0.5~1.5%
おすすめクレジットカード!JCB GOLD EXTAGE(エクステージ)
発行元 JCB
国際ブランド JCB
年会費(税抜) 初年度無料、2年目以降3000円
家族カード あり
(1人目は無料。2人目以降は1000円)
ポイント付与対象の
電子マネー
QUICPay
JCB GOLD EXTAGE(エクステージ)の公式サイトはこちら!


 これらの「ヤングゴールドカード」の主な特徴は次のとおりです。

①対象が20代に限定されている
②普通のゴールドカードよりも年会費が安い
③サービス内容、カードデザインは普通のゴールドカードに見劣りしない
④審査基準が普通のゴールドカードより低い水準で設定されている

⑤のちに通常のゴールドカードへの移行が簡単になる

 上記の「ヤングゴールドカード」の特徴について、順に説明していきましょう。

20代向けの「ヤングゴールドカード」なら半分以下のコストで
通常のゴールドカードと同レベルのサービスを享受できる!

 まず、「ヤングゴールドカード」の一番の特徴は、①にあるように、利用できる人が主に20代に限定されている点です(クレジットカードごとに利用可能年齢の条件に差があります)。普通のゴールドカードがメインターゲットを30歳以上の人をとしていることを考えると、これは大きな違いです。

 さらに、②の「年会費が安い」というのも大きな特徴です。「ヤングゴールドカード」の年会費は3000~5000円程度。安いところでは2000円前後のカードもあります。これに対し、普通のゴールドカードは安くても1万円はかかるので、「ヤングゴールドカード」の年会費はその半額以下ということになります。

 若者向けで年会費が安いというと、「ゴールドカードとは名ばかりなんじゃないの?」と疑いたくなるかもしれません。ですが、「ヤングゴールドカード」のサービスは、普通のゴールドカードと比べても決して見劣りはしません。

 例えば、ゴールドカードに欠かせない海外旅行傷害保険については、「ヤングゴールドカード」でも一般的なゴールドカードとほぼ同レベルの補償が付帯されている場合がほとんどです。また、ゴールドカード以上の会員向けの空港ラウンジも利用できることが多くなっています。20代でも頻繁に海外旅行をする人なら、これらのメリットは見逃せないでしょう。

 ただ、検討するにあたって気がかりなのは、やはり審査の問題でしょうか。通常、ゴールドカードの審査基準は、一般のクレジットカードよりもややハードルが高い設定となっています。「年収500万円以上」を最低ラインに設定しているクレジットカード会社が多いようです。

 では、「ヤングゴールドカード」はどうなのか? 結論からいうと「普通のゴールドカードよりは断然入りやすい」と考えていいでしょう。「ヤングゴールドカード」の審査基準は「満20歳以上30歳未満の安定継続収入のある方」というようなものがほとんどで、決してハードルは高くありません。

 たとえ大手企業に勤めていても、20代のうちから高年収の人はごくわずかです。「ヤングゴールドカード」を発行するクレジットカード会社は、必ずしもそのごくわずかな層だけに「ヤングゴールドカード」を持ってもらいたいわけではないので、門戸を広く開いているのです。付帯サービスの内容などに魅力を感じたら、「審査に通らないのでは?」と最初から諦めることなく、20代でも上質なサービスをお得に利用できる「ヤングゴールドカード」に気軽に申し込んでみることをおすすめします。

 ちなみに、「ヤングゴールドカード」の見た目ですが、大半はゴージャスな金色で、普通のゴールドカードとほとんど変わらないデザインのものが主流となっています。そのため、ゴールドカードのサービスを享受したいというより、持つこと自体がステータスと考える人でも満足できるはずです。

クレジットカード会社が「優良顧客」を囲い込むために発行する
お得な「ヤングゴールドカード」を利用し尽くそう!

 そもそも、クレジットカード会社が「ヤングゴールドカード」を発行するのは、「優良顧客」の囲い込みをするために他なりません。

 クレジットカード会社にしてみると、20代の人というのは、この先何十年にも渡って付き合っていける可能性のある顧客です。世の中には、最初にクレジットカードを何枚か持ったら、そこから乗り換えることなくずっと同じものを使い続ける人も多くいます。その場合、一人の人が同じクレジットカードを30~50年も使い続けていくことになります。

 クレジットカード会社としては、そのように長く付き合える「優良顧客」を少しでも多く確保するため、一種の“ドアノックツール(=顧客を獲得するきっかけとしてのツール)”として20代を優遇する「ヤングゴールドカード」を作っているわけです。

 そして「ヤングゴールドカード」を作った場合、大抵は30代に突入したとき、同じクレジットカード会社の普通のゴールドカードに無審査で移行されます。その時点で年会費は1万円以上に跳ね上がるので、それがイヤなら切り替えのタイミングで別のクレジットカードを検討するのも一つの方法です。

 ただ、前述のとおり、「ヤングゴールドカード」の審査基準のほうが一般的なゴールドカードの審査基準よりも緩やかなので、将来確実にゴールドカードを持ちたい人は、まず「ヤングゴールドカード」に入会しておくと、スムーズにゴールドカードを手に入れられます。年収が少なくても、あるいは途中で転職して勤続年数が5年以下であっても、「ヤングゴールドカード」で堅実な“クレジットヒストリー(=クレジットカードの利用履歴)”を築いていれば、問題にされることはありません。

「ヤングゴールドカード」を持たず、30代になってから新規でゴールドカードに申し込んでも、審査に通らないことはよくあるので、そのような事態を回避したければ、早いうちから「ヤングゴールドカード」を持っておくのが得策ということになります。

 なお、「ヤングゴールドカード」と似たゴールドカードに「格安ゴールドカード」と呼ばれるカード群もあります。「格安ゴールドカード」とは、年会費がゴールドカードとしては非常に安いものを指し、その料金水準は2000~3000円程度と、「ヤングゴールドカード」とあまり変わらないか、むしろ安いくらいです。

「ヤングゴールドカード」と「格安ゴールドカード」は、年会費が安いところに加え、入会審査の基準が比較的緩やかな点が共通しています。逆に違うところはというと、「格安ゴールドカード」は年代を問わずに持てる点が挙げられます。

 さらに、もう一つ大きな違いといえるのは、「格安ゴールドカード」の場合、付帯サービスの内容が通常のゴールドカードよりも薄くなる点です。年会費が安いので仕方ないところはありますが、例えば海外旅行傷害保険の補償が薄くなっており、クレジットカードの保険だけで旅行に行くのは心許ない……といった問題が発生する場合もあります。

 これに対し、「ヤングゴールドカード」の付帯サービスは、前述のとおり通常のゴールドカードとほぼ遜色ないので、この点では「ヤングゴールドカード」のほうが有利といってもいいでしょう。

 とはいえ、このようにご説明すると、「格安ゴールドカード」があまりよくないカードであるかのようですが、決してそういうわけではありません。2000円程度の年会費でありながら、海外旅行傷害保険がついていたり、ゴールドカード会員専用の24時間無休のコールセンターが利用できたりと、ワンランク上のサービスを享受できるのは、その他の一般カードにはない大きなメリットです。

「格安ゴールドカード」にも、注目すべきお得なカードはいくつもあるので、それについてはまた次回お話ししましょう。

ヤングゴールドカードの定番は大手カード会社が発行する
「JCB GOLD EXTAGE」と「三井住友カード プライムゴールド」

 それでは、ここからは具体的に注目すべき「ヤングゴールドカード」を紹介していきます。

 「ヤングゴールドカード」の定番としては、大手の三井住友カードが発行する「三井住友カード プライムゴールド(旧・三井住友プライムゴールドカード)」と、同じく大手のJCBが発行する「JCB GOLD EXTAGE」があります。