節約の達人が伝授!ゼロから貯める節約術
【第5回】 2015年8月18日 風呂内亜矢

家賃は「更新時期」に交渉すると意外と値切れる!
住宅ローンの借り換え、引っ越しを安くする方法まで
「家」にまつわる住居費の節約術を大公開!

 みなさんは、毎月いくらの家賃や住宅ローンを支払っていますか?

 よく言われることですが、適切な住居費には目安があります。まずは、手取りに占める適切な住居費の上限から紹介していきましょう。

 一カ月の住居費は、「世帯の手取り合計金額の30%が上限」です。それを超えると、家計のやりくりがきつくなり、貯金が増えづらくなります。

 たとえば、夫が25万円、妻が15万円で、月の手取り合計が40万円の夫婦(都心エリア在住)がいたとします。この場合、住居費の上限は「40万円×30%」で、12万円です。

 ただし、共働きでも「夫の手取りだけで月40万円以上」など、片方だけでそこそこ収入が多い場合、もう片方の手取りは合算せずに計算するのがおすすめです。仮に、夫が手取り40万円、妻が手取り20万円なら、本来家賃は「60万円×30%」で18万円までOKということになりますが、夫だけの手取りの30%で、「40万円×30%」の12万円を上限と考えてみてください。

 なお、地方で家賃の安いエリアに住んでいる人は「世帯の手取り合計金額の30%」だと多すぎるので、20~25%を上限と考えたほうがいいでしょう。

「うちの家賃、手取りの30%を超えているな」という方、あるいは「30%以内ではあるけれど、もうちょっと安くしたい」という方は、住居費を安くする方法を検討する必要があります。

 賃貸派と持ち家派で、やり方は大きく変わってくるので、まずは賃貸派の方の節約術をご紹介していきましょう。

今住んでいる家の「家賃の減額交渉」からスタート
空室の多い物件に住んでいるなら成功しやすい!

 賃貸物件で暮らしている人の場合、真っ先に取り組みたいのは「家賃交渉」です。現在の物件の管理会社、あるいは大家さんに「もう少し家賃を安くしてもらえませんか?」と頼むのです。

 交渉するタイミングは「契約更新」の時期を選ぶのが「交渉が成立しやすいコツ」です。

 交渉次第では、家賃を下げてもらえることもあります。もちろん、下げてもらえないこともあるでしょうが、交渉をして損をするわけではないので、ダメ元で挑戦する価値は十分あります。「家賃を下げて、と頼むなんて……」と躊躇してしまう人もいるかもしれませんが、世の中では普通に行われていることですから、堂々と挑戦してください。

 家賃交渉が成功しやすいのは、その物件に空室がいくつかあるような場合です。物件の貸し手は、空室が増えて家賃収入が激減することを一番恐れています。足元を見るようではありますが、「空室になるよりは、家賃を下げてでも今の住民に住み続けてもらったほうがいい」と貸し手は判断する可能性も高くなるでしょう。

 加えて、周辺にある同レベルの賃貸物件の家賃相場をインターネットなどで調べ、自分の住んでいる物件の家賃が相場より高いと思われる場合には、そのことも交渉時に言ってみるといいでしょう。
(※編集部注:ちなみにザイ・オンライン編集部のY部員は実際に契約更新時期に交渉して月額1000円、さらにオーナーチェンジのタイミングで振込手数料300円と、交渉前と比較すると合計1300円(家賃の約1%分) の値下げに成功。なお、「振込手数料」というのはあくまで名目で、振込には住信SBIネット銀行を利用しているので実際は振込手数料は無料。 また、同じくザイ・オンライン編集部のF部員は、常に近隣の家賃相場を調べておいたおかげで、約10%もの値下げに成功した実績あり!)

選択肢は一般の賃貸物件だけじゃない
URやJKKが提供している住宅はコストが安い!

 賃貸の物件に住んでいる場合、家賃交渉をしても安くならなかった場合は、引っ越しを検討することも可能でしょう。

 引っ越す場所選びですが、さすがに「家賃が安くなればどこでもいい」というわけにはいきませんよね。もともと「勤務先や学校などから近い」という理由で現在の家を選んでいるなら、「勤務先(学校)を中心として同心円状」に、今の家と同じ時間で通えるエリアを探してみましょう。

 たとえば、東京の新宿や池袋に勤務しているなら埼玉方面、新橋や神田に勤務しているなら千葉方面などに目を向けたほうが、家賃は少し安くなるはずです。このように、「同心円状」に探すことを意識すると、今まであまり考えたことのなかった家賃が安いエリアも候補として入ってくるので、物件選びの選択肢を増やせます。

UR賃貸住宅UR賃貸住宅は全国にあるので探してみよう!

 「引っ越したくても、初期費用を貯金でまかなえるかどうか不安」という人もいるかもしれません。たしかに、引っ越し時は引っ越し料金だけでなく、敷金、礼金、仲介手数料などが発生し、意外とコストがかさむもの。貯金が心許ない人には「UR賃貸住宅」もおすすめです。「UR賃貸住宅」とは「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」という公的機関の略称で、全国で約75万戸の物件を管理しています。

「UR賃貸住宅」の魅力は、「礼金」「仲介手数料」「更新料」「保証人」が一切不要な点です。それでいて立地条件がよかったり、広さや設備も申し分なかったりするので、独身の人にもファミリー層にも幅広く人気があります。抽選になる場合も多いですが、選択肢に入れる価値は十分あるでしょう。

 また、「UR賃貸住宅」以外にも、公的機関が提供するの賃貸住宅はあります。