今からはじめて資産1億円を目指すマネ活実践講座

年収500万円台のサラリーマンが不動産投資で狙うべき物件は?金額、利回り、エリアなどの目安を紹介!

2022年7月12日公開(2022年7月11日更新)
八木 エミリー
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

 不動産投資をはじめるにあたって、自分の職業や年収、保有資産といった属性からすると、どのような物件購入が望ましいのか? 初めてだとわからない人も多いと思います。

 不動産投資を考えている会社員は、おそらく年収400万~700万円くらいがボリュームゾーンでしょう。今回は、年収500万円クラスの会社員をモデルケースとして、おすすめの不動産投資を考えてみます。

Photo :years / PIXTA(ピクスタ)

サラリーマンの融資は年収の10倍を目安に

 会社員が購入できる物件価格は、年収の10倍までが目安となります。

 金融機関の融資上限が、年収のほぼ10倍だからです。年収500万円であれば、おおよそ5000万円が物件価格の上限の目安になります。私自身は年収460万円のときに自己資金250万円を元手に4800万円の1棟アパートを買いました。

 より小さくスタートしたいならば、比較的手を出しやすい1000万~2000万円くらいの中古区分マンションか、ファミリー向けの3LDKくらいの築古戸建てあたりが妥当でしょう。

 中古区分マンションの場合、築20年以内で、利回り10%以上はほしいところです。いざとなったら売却できるように、少しでも条件のいい優良物件を探しましょう。ところが実際は、「ボロ物件でもいいから利回りは20%ほしい」という“利回り至上主義”の人も少なくありません。

 古ければ古いほど管理に手間がかかりますし、リフォームに思わぬ出費がかさむことにもなりかねませんから要注意です。築30年以上の中古物件は、設備や見た目の古さからニーズが高くないため、空室が埋まりにくい傾向があります。一人暮らしやDINKS(夫婦共働き・子どもなし)向けの区分マンションは、転勤・転職で空室になりやすいので、古い物件だと稼働率が上がりにくいのも難点です。

 一方、ファミリー向けの3LDKくらいの築古の戸建て物件の場合、いくつかリスクヘッジしておく必要があります。しょっちゅう引っ越しする転勤族は別ですが、ファミリー世帯はいったん入居すると、そう簡単には出ていきません。

 それはありがたいことなのですが、空室になってしまったときが大変。古い一軒家は他の物件と競争できる材料が少ないので、空室を埋めるために手間暇がかかるケースが多いのです。さらに「木造」の築古戸建ての場合、よほど不便なエリアでなければ木造建築の法定耐用年数として定められている22年をオーバーしている物件しか、この価格帯だと買えないでしょう。つまり、その年数を超えている築古の戸建て物件の上物には資産価値がないので、土地だけの値段だと思って買うしかありません。

狙い目は「政令指定都市」周辺のベッドタウン

 区分マンションにしても築古戸建てにしても、このクラスの属性だと、物件を買えるエリアは必然的に不動産相場が安い地方(エリア)になるでしょう。だからといって、あまりに田舎過ぎても空室が出ては困るので、全国に20市ある「政令指定都市」の周辺にあるベッドタウンが狙い目です。

 戸建ての場合、場所は駅近でなくても駐車場があれば問題ありません。地方在住のファミリーはマイカー生活が一般的なので、むしろ駐車場がないと厳しいです。

 大人1人につき車1台で生活している世帯も珍しくないので、2台以上の駐車場がある物件は、他と差別化できます。

 ファミリー向けの物件は、周辺環境も重要です。保育園・学区・病院・スーパーなど、子育てに適した環境かどうかもよく確認してください。

 しかし条件がよくなればなるほど、当然、価格も高くなります。自己資金を貯めてよりよい条件の物件を買うべきか、それとも単身者向けに絞ったほうが買いやすいのか、よく考えましょう。

 年収500万円クラスでも属性が低く、自己資産(資金)が少ない場合、そもそも金融機関が融資してくれない可能性もあります。勤務先が上場企業で自己資金が300万円前後あれば、私のように年収460万円でも1棟買いするくらいの融資を受けることは可能です。

 また、既婚者の場合は会社員として働いている配偶者が連帯保証人になると、そのぶんの年収も資産として加算されます。夫が年収500万円で妻が年収300万円なら、夫婦合わせて800万円の世帯年収になるので、買える物件の幅が広がるのです。

 共働きの夫婦は、このように世帯年収で考えることもできます。どのくらいの規模の不動産投資をするのが現実的か、よく検討してから物件探しをしたほうがいいでしょう。

【年収500万円クラスの会社員へのおすすめ】

エリア:地方都市(政令指定都市)
利回り:8~15%
物件:中古区分アパート・築戸建て
物件価格:1000万~2000万円

 今回は、年収500万円クラスの会社員をモデルケースとして、おすすめの不動産投資を紹介しました。これから不動産投資を始めたい人で、年収500万円クラスの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

●八木エミリー  投資家&事業家。野村證券に入社後、新人で東海地区の営業成績ナンバーワンとなり、最年少講師に。26歳で辞めた後は、不動産投資を開始し、7棟の不動産を所有(購入額7.5億円)。不動産投資の自己資金は徹底した節約で貯めたもの。現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として中立の立場で金融商品のアドバイスなども手掛けている。20代30代を中心に経済的自立を目指すお金ビギナーを救う活動を「マネ活」としてメルマガ配信などを行なっている。著書に『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』(ダイヤモンド社)。最新刊は、『放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』(ビジネス社)

 

●メルマガ&サロン「八木エミリー 今からはじめて1億円を目指す マネ活部!」(月額2980円税込)募集中! 登録から10日間の解約は無料です。八木エミリーさんとポイ活や株式投資、不動産投資などのマネ活を始めてみませんか?

 


今日の注目株&相場見通し!!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強5万円株
毎月高配当
ふるさと納税

1月号11月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強5万円株/毎月高配当]
◎巻頭企画①
2年目NISA6つのチェックポイント
損が出ていたらどうする?
旧NISAの正しい仕分け方は?など

◎巻頭企画②
中間決算速報!2025年に向けて上がる株
通期上ブレ期待株
稼ぐ力が高まった株

◎第1特集
少額でたくさん買える!
配当利回り5%超や10倍株など!
最強5万円株93銘柄

十夢が直撃!桐谷さん、5万円株の魅力を教えて!
桐谷さんお墨付き!5万円優待株!
●有名株も大化け期待株も!イチオシお宝株
●長期で安心して持てる!買いの高配当株
-配当利回りトップ50買い売り診断
●株価10倍が狙える株も!プロ厳選株

◎第2特集
毎月配当金&優待がもらえる生活
毎月配当&優待をもらうための3つの極意&買い時
●1~12月決算月別のオススメ株72を公開!
配当+優待カレンダー
●綴じ込み付録:勝ち株を書き込める!銘柄管理シート

◎第3特集
NISAで勝つための新戦略!ETF入門
桶井道さん&たぱぞうさん2人の凄腕のワザも!
【別冊付録】
年末の失敗も撲滅!駆け込み!
「ふるさと納税絶品カタログ」全7ジャンル

●Category①肉類
●Category②魚介類
●Category③加工食品
●Category④新米&ごはんのお供
●Category⑤果物・野菜
●Category⑥菓子・飲料

◎連載も充実!

◆目指せ!お金名人
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年10月編
◆おカネの本音!VOL.29兒玉遥さん
◆株入門マンガ恋する株式相場!
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!
>>
【重要】定期刊行物 予約購読規約変更のお知らせ


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報