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「ドルコスト平均法」の恩恵を受ける、「積み立て」で投資を始めよう!

2022年3月1日公開(2026年3月18日更新)
八木 エミリー
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 投資をこれから始める人へのオススメとして、お勤めの会社の株で積み立てができる「持株会」と、自由に解約できる点が魅力の「つみたてNISA」があります。そして、この2つに共通している点が「積み立てる」という方法です。私は何を買うのかよりも、この「積み立てる」方法で買うことが一番重要だと考えています。「複利」でお金を増やせますし、何よりも「ドルコスト平均法」のメリットを享受できるからです。今回は、この「ドルコスト平均法」での積み立てについてお話していきます。

 「ドルコスト平均法」とは、日々価格が変わる金融商品を一定の金額で、定期的に買い続ける方法です。持株会やつみたてNISAで、株や投資信託を毎月一定額積み立てていくと、価格が高いときの購入量は少なく、安いときの購入量は多くなります。そのため毎月一定量(口数)を買うよりも結果的に買付単価が平均化され、時間分散によるリスク軽減効果が期待できます。

ドルコスト平均法は高値掴みを回避し、低迷期には多く買うことができる  イラスト :ペロリ / PIXTA(ピクスタ)

 実際にドルコスト平均法で10年間積み立てて買い続けた場合、勝率がほぼ100%になると言われています。もしかすると、「10年も積み立てないと勝てないの?」と心配に思われたかもしれません。株価なので短期間でもプラスになることはあり、リーマンショックなどの「○○○ショック」があれば一時的にマイナスに転じます。重要なのはいつ取り崩すのかですから、短期的なマイナスは問題ではありません。積み立ての場合は下がったときこそ一番のチャンスで、その分、同じお金でたくさん買えます。

【ドルコスト平均法のメリット】
・商品の価格が上下しても、定期的に買うことで平均化できる(高値づかみを回避できる)
・その時々の商品価格にこだわらず、いつでも始めやすい

 これから積み立てを始めるなら、おすすめはネット証券です。例えば、つみたてNISAを利用するには「NISA口座」を開設する必要があります。NISA口座は、証券会社、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行などで開設でき、それぞれの金融機関によって、つみたてNISAの商品の取り扱い数、最低積立金額、積立頻度の違い(毎月、隔月、3か月ごと、毎週、毎日など)などが異なります。NISA口座の変更は可能ですが、1年間にひとつの金融機関しか使えないので、開設する前によく検討しましょう。ゆうちょ銀行を含めた様々な銀行は、お金を預かったり融資をすることが本業です。運用をするためには資産運用がメインの本業である証券会社でNISA口座を開くことが大切です。

ポイントでファンドが買える楽天証券がおススメ

 イチオシは楽天証券。理由は楽天カードでファンドが買えてポイントがつくことと、さらにポイントでもファンドが買えるのです。

 ところで、クレジットカードのポイントをどうやって使っていますか?「次に買い物をするときの割引に使っている」という人がほとんどだと思いますが、100ポイントのものをただ100円として使うのは、価値が増えも減りもしないので、現金と同じ使い方ですよね。でもそのポイントでファンドが買えたらどうでしょう?ただで投資ができて、さらに資産を増やすことができるのです。こうした理由から、楽天カードを持っている人には特に楽天証券をおすすめしています。

 そのほかのネット証券では、SBI証券はファンドの数が多いことと、楽天証券と並んで手数料が安いのが魅力です。マネックス証券はサポートが充実していて情報を取りやすいのがメリット。松井証券は1日10万円以内の売買だったら手数料無料なので、小口のやりとりをするにはおすすめですね。

【ネット証券の口座開設方法】
・ネット証券はホームページから口座開設の申し込みを行う
・パソコンやスマホから、簡単に手続きができる

 証券会社を決めたら、次はファンドを選びましょう。ファンド、つまり投資信託とは、投資家から少しずつ集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券、不動産などに投資・運用する商品のこと。運用した成果(利益)は、それぞれの投資額に応じて投資家に分配される仕組みの金融商品です。個人で株や債券といった投資先や、投資のタイミングを考える必要がなく、プロに運用を任せられるのがメリットです。

 さらにファンドは運用スタイルの違いによって「インデックスファンド」「アクティブファンド」に大別できます。インデックスファンドとは市場平均への連動を目指す運用スタイルの商品のこと。
株式であれば株式の、債券であれば債券の平均値に合わせるような動きを目指し、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、アメリカのS&P500といったベンチマークに連動させて、プロがファンドに組み込む株式の入れ替えなどを行なっています。アクティブファンドは、そのベンチマークを上回る運用成績を目指すスタイルです。

手数料が安いインデックスファンドで「世界株式インデックス」「米国株式インデックス」を積み立てよう!

 どちらを選べばいいのかというと、おすすめはインデックスファンドです。「信託報酬」という名の「手数料」の違いに注目しましょう。インデックスファンドの場合、例えば日経平均に沿ったファンドなら日経平均の組み入れ銘柄を見て、その銘柄を売買していけばいいだけなので、ファンドを動かすのが比較的容易です。その分、手数料は0.1%程度と安くなっています。

 それに比べてアクティブファンドはベンチマークを上回るパフォーマンスを上げなければいけません。運用が難しく、そこに対してコストがかかるため、手数料も1%前後になります。0.1%と1%の比較ですが、倍率にしたら10倍ほど変わります。また両者を比べてみたときに、アクティブファンドのほうがかなり成績がよいのかというと、意外とそうでもありません。

 つみたてNISAでファンド(投資信託)への投資を始めるとして、では具体的にどのファンドを選べばよいか。私のおすすめは「世界株式インデックス」「米国株式インデックス」です。日本は少子高齢社会に突入して高齢者が増える一方、若い世代が減り続けていて、移民を受け入れていないため、労働人口がどんどん減少しています。日本は資本主義の国なのでこの先も経済は拡張を目指しますが、労働人口が減っていく中で爆発的に伸びることは難しいでしょう。そのためこれから資産を築いていくには難しい環境にあります。

 それに比べてアメリカは、同じように少子高齢社会でありながら移民を受け入れているので、この先もさらに経済が拡張していく可能性があります。過去にITバブルやリーマンショックもありましたが、すぐに株価が持ち直して上がり続けていきました。これが「米国」をおすすめする理由です。

 さらに「世界株」になると、5~8割はアメリカの株ですが、そこに日本やインド、中国なども入ってきます。長期投資として考えた場合、これから伸びしろのある国々の株が含まれているというのが魅力ですね。アメリカと中国は貿易をめぐって対立していますが、中国は持っているお金が莫大です。人口が多いので優秀な人材も多く、優れたサービスが次々と生まれています。そのため、長い目で見れば成長は続くという予想です。というわけで、「米国」か「世界株」かでいうと、私は「世界株」のほうをおすすめしています。

【つみたてNISAで買える商品】

買えるもの:
・株式に投資する投資信託
・株式を含むバランス型の投資信託 ※
・ETF(株式のみ)

買えないもの:
・上場株式
・外国上場株式
・REIT(上場不動産投資信託)
・債券に投資する投資信託
・REITに投資する投資信託
・株式を含まないバランス型投資信託
・株式以外を含むETF
・個人向け国債、社債、外国債券
・預金
など

※株式を含む投資信託でも、毎月分配型は対象外であることに注意

 今回は、ドルコスト平均法での積み立てについてお話しました。NISAの口座を開設してドルコスト平均法を利用して積み立てを始めたら、あとは何もしなくても大丈夫です。まずは月々積み立て投資をすることに慣れましょう。株価は日々上がったり下がったりしますが、気にせずに本業に集中してください。なんだかんだ言って一番稼げるのは自分。自分の成長に対して自己投資をして、能力を高めることが一番大切です。本業に集中しながらドルコスト平均法を上手に活用して、積み立てていきましょう!

 

●八木エミリー  投資家。野村證券に入社後、新人で東海地区の営業成績ナンバーワンとなり、最年少講師に。26歳で辞めた後は、不動産投資を開始し、7棟の不動産を所有(購入額7.5億円)。不動産投資の自己資金は徹底した節約で貯めたもの。現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として中立の立場で金融商品のアドバイスなども手掛けている。20代30代を中心に経済的自立を目指すお金ビギナーを救う活動を「マネ活」としてメルマガ配信などを行なっている。著書に『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』。最新刊は書籍『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』(ダイヤモンド社)。

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