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【1】今日の株式相場早わかり!
700円超の大幅続落! 今週は米CPIなど重要指標の発表も
日経平均株価は大幅続落! 日本の連休中、米国市場ではNYダウが4日続落となるなど主要指数が大幅に下落した。7日に発表された9月の雇用統計が、引き続き米労働市場の過熱感を示すものだったため、金融引き締めの継続懸念が強まった。今日の日経平均株価もこうした流れを引き継いで朝方から大幅に下落。東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさハイテク株の下落が目立った。
今日から入国者数の上限撤廃など、政府の水際対策が緩和された。それを受け、鉄道株や空運株の一部は上昇した。また、今週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぐ。13日(木)発表の9月消費者物価指数(CPI)だけでなく、14日(金)発表の9月小売売上高および10月のミシガン大学消費者態度指数も市場の注目度が高い。
【日経平均】26401.25円↓↓(-714.86円)
【マザーズ指数】716.87↓↓(-8.36)
【NYダウ】29202.88ドル↓(-93.91ドル、10日)
【ナスダック】10542.102↓↓(-110.303、10日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
安川電機が大幅安! 同日決算発表のキユーピーと明暗
10月7日の取引終了後、「主力輸出企業の前哨戦」とされる安川電機が決算を発表した。今月後半にかけて、3月期決算企業の中間決算発表も本格化するため、今後は個別の業績を見ながらの相場展開となりそうだ。以下、7日取引終了以降に決算や業績修正を発表した主な企業をまとめた。
安川電機が7日に発表した2023年2月期上期(3~8月)決算は、営業利益が前年同期比16.4%増の312億円だった。ただ、原材料高、物流費の高騰を受け、通期の営業利益見通しを720億円から700億円に下方修正した。下期の想定為替レートを1ドル=120円から140円(通期134.9円)に大幅に円安修正したことから、為替の影響を除いた実質的な下方修正幅はさらに大きいと受け止められた模様だ。同社の今日の株価は-6.04%と急落した。
一方、同じく7日に22年11月期第3四半期(12~8月)決算を発表したキユーピーの今日の株価は+3.60%と大幅高になった。前年同期比で2.3%の営業減益となったが、通期の営業利益予想に対する進捗率は82%と良好。市販用は価格転嫁などの面で課題は残るが、業務用や海外向けなどが好調で、これらのセグメントは営業利益ベースで前年同期比プラスとなっている点などが好感された。
このほか業績上方修正を発表した高島屋の株価も上昇。水際対策緩和によるインバウンド需要の拡大期待なども背景にありそうだ。11日の取引終了後、同社のほか、J.フロント リテイリング、コスモス薬品などが決算を発表している。
■キユーピー株価チャート/日足・6カ月
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【3】火曜連載「ザイアナリスト海老澤界『週イチ!投信ランキング』」
日本株型・米国株型を定点観測! 高配当株型の好調続く
今日は、日本株式と米国株式の投資信託の運用成績をチェックしたい。今年に入ってから9月末までの9カ月間における上昇率ランキングは以下の通り。3カ月前と同様、日本株型、米国株型とも高配当株に投資するタイプが上位に目立った。バリュー(割安)株型の一種とされることが多い高配当株型だが、下落相場に比較的強い点が特徴だ。収益の安定性など高配当銘柄の経営の質が着目されやすいことに加え、配当狙いの買いが株価を支える面もあるためだ。
日本株型首位の「日本好配当リバランスオープン」は日経500種平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回り上位70銘柄、2位の「日経平均高配当利回り株ファンド」は日経平均株価の225銘柄のうち、予想配当利回り上位30銘柄に投資する。一般のアクティブ型と異なり、ルールに基づいた運用だが、ベンチマークと配当利回りの両面でのスクリーニングも、高配当株投資のアプローチの1つだろう。
米国株型では、原則10年以上増配を続ける企業を投資対象とする「LM・米国連続増配株ファンド」の年2回決算型が2位、3カ月決算型が3位に入った。増配を続けている銘柄は外部環境に影響されにくいとされ、景気後退局面に評価が高まる傾向がある。同投資信託の8月末時点の組み入れトップはペプシコだ。
もっとも、単純に連続増配銘柄に注目するのなら、25年以上、連続増配している銘柄で構成する「S&P配当貴族指数」に連動するインデックス型などを選ぶのも一手だ。
海老澤 界
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
横浜国大経済卒。産業専門紙記者を経て格付投資情報センター(R&I)にて年金・投信関連ニューズレター記者、日本経済新聞記者(出向)、ファンドアナリストを務めたのち、現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。
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