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【1】今日の株式相場早わかり!
4日続伸、日本電産は急落もスズキや鉄鋼株が好調
日経平均株価は4日続伸! およそ1カ月ぶりの高値を付けた。24日の米国市場でNYダウは上昇したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日ぶりに反落するなど高安まちまち。今日の日経平均株価も前場は前日終値を挟んだもみ合いが続いたが、昼ごろに円相場が下落すると後場には上げ幅を広げる場面があった。決算発表が本格化し、様子見ムードも強かった。個別では業績予想を下方修正した日本電産が急落(注目株コーナーで詳述)。一方、インド事業の好調が確認されたスズキのほか、日本製鉄などの鉄鋼株が大きく上昇した。
米国ではマイクロソフトが24日に決算を発表。時間外取引で株価は一時上昇するも、その後下落に転じているようだ。25日はテスラの決算発表が注目される。
【日経平均】27395.01円↑(+95.82円)
【マザーズ指数】778.23↑(+5.68)
【NYダウ】33733.96ドル↑(+104.40ドル、24日)
【ナスダック】11334.272↓(-30.142、24日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
日本電産が大幅下方修正! ディスコ、オービックは?
通期業績予想の大幅下方修正で注目を集めた日本電産をはじめ、ディスコ、オービックが24日に決算を発表した。今後の市場動向を占う上でも注目される3銘柄の足元の業績を解説する。
24日の決算発表を受けて、今日の日本電産の株価は5.38%下落。2023年3月期の営業利益予想を2100億円から1100億円(前期比35.4%減)に下方修正した。市場予想(2000億円あまり)を大きく下回る水準だ。業績悪化の理由はIT機器・家電のピークアウトと自動車生産台数回復の遅れによる需要減、構造改革費用の計上など。将来的な改革効果に期待するとの市場関係者のコメントも多かったが、株価は急落して始まり戻りの鈍い展開が続いた。大幅な下方修正で今後の業績見通しへの懸念が高まっている。
半導体製造装置のディスコの株価も3.47%下落。前日の当欄で触れた通り、第3四半期実績は事前の観測報道並みだったが、新たに開示した通期予想などから業績の減速感が意識されたようだ。EV(電気自動車)シフトや脱炭素化の進展などを背景にパワー半導体向けは強いが、スマートフォンやPCなどの消費者向けデバイスの需要が減退している。
一方、IT大手のオービックは良好な決算で、株価もしっかり。第3四半期業績は市場予想をやや上回り、期末配当を1株あたり110円から140円(年250円)に増額した。主力の統合業務ソフトウェア(ERP)「OBIC7シリーズ」やクラウド事業が好調。大手・中堅企業への新規顧客開拓が進み、業績は堅調に推移している。今期予想PERが39倍台と株価水準は高いものの、景気減速が意識される中で、安定した利益成長を続ける同社への注目度が高まりそうだ。
■日本電産株価チャート/日足・6カ月
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
高成長のM&A総合研究所、株価見通しは?
(ご質問)
M&A総合研究所を7700円で購入したのち、5700円で損切りしてしまいました。また5000円台半ばに下がったら買いたいと思っていますが、今後はどの程度まで上がると予測できますでしょうか。
(答え)
長期保有をオススメしますが…第1四半期決算をにらんだ戦略もご提案します!
同社はM&A(企業の合併・買収)仲介を手掛け、昨年6月に上場しました。1月20日号コラム「2022年ベストIPO決定」でも顔を出した通り、上場後の株価は大きく上昇。昨年末にかけて一時調整するも、同じ東証グロース上場のANYCOLORの急落などによるセンチメント(心理)悪化が主因とみられます。足元ではマザーズ指数のリバウンドとともに、再び上値をうかがう動きを見せていますね。
昨年11月発売のダイヤモンド・ザイ1月号では「10倍期待株」として取り上げており、高い業績成長率を誇る企業です。2023年9月期は71.3%増収、49.7%営業増益の予想。詳細は1月号の解説(36~37ページ)に譲りますが、ここまでの成長速度やAI(人工知能)・DX(デジタルトランスフォーメーション)を駆使した効率化の取り組みは従来のM&A仲介会社と一線を画するものです。
前年同期のハードルがやや高く、27日発表の第1四半期決算を受けて株価が下落する可能性はあります。ただ、通期予想に影響するものでなければ、再び7000円台までの戻りに期待して押し目買いするのも一案です。逆に想定以上の決算なら高値更新を見越して取り組むのがよいかと思われます。今期予想では利益率がやや低下するように見受けられますが、売上の上振れがストレートに利益へ寄与することが示唆されている点に注目です。もっとも、市場予想では今後数期で利益規模が何倍にも膨らむことが見込まれており、基本的には長期保有による大きな値上がり益狙いの戦略をオススメしたいところです。
■M&A総合研究所株価チャート/日足・6カ月
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