プライム市場に入れる基準を時価総額5000億円以上の企業にすべきだった
これを実現するために最もスムーズなのは、東証1部の上に時価総額5000億円以上のまさしく「東証プライム市場」を作り、日本を代表する企業群のグループを形成することだったと思う。とにかく、明確な特徴を持った企業群にスポットを当てる東証プライムを1つ追加するだけで済ませておけば、ベンチマークの消滅問題なども発生しなかったはずだ。現区分の最上位に「東証プライム」を加えるだけで、改革は事足りた。そして、東証プライムの下に位置する東証1部企業には頑張ってプライムに入ってもらうように東証がハッパをかけ、企業側も投資家の期待に応えるためグローバル展開を注力する、こういうムードを作り出して欲しかった。
今のプライム市場は企業が多すぎて、プライムの名に値しないつまらない企業がわんさか入っているため、東証プライム市場指数はベンチマークの意味をなさない。本当の意味での厳選された「東証プライム市場」を作れば、日本を代表する指数のTOPIXには投資したくないが、「東証プライム指数」には投資したいという海外投資家のニーズにも応えられただろう。「日本に投資するなら、まずは東証プライム指数に投資するのが基本」という認知を得ることができたはずだ。そういう意味でも残念な結果しか出ていない。今のままでは、海外投資家の本格的なマネーを呼び込むのは難しいだろう。
毎月恒例のWebセミナーを明日開催。2023年の投資戦略を詳しく解説!
さて、私がDFR(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ)で投資助言をおこなっている「勝者のポートフォリオ」では恒例のWebセミナーを2月1日水曜20時から開催する。今回のテーマは『逆イールドを読む&現状の投資戦略』。今一つ個人投資家に理解されていない「逆イールド」を正しく知っていただくとともに、「逆金融相場」から「逆業績相場」への流れも確認したい。現状の投資戦略、今後の投資の注意点、注目している個別銘柄についても詳しく解説する。「勝者のポートフォリオ」は先週、連日で過去最高値を更新しており好調である。セミナー後半では皆さまからのすべてのご質問にお答えする形で進めていく形だ。
1月に開催したセミナーでは300名を超える参加者があり盛況だった。会員限定のセミナーだが10日間の無料お試し期間があるので大いに活用して欲しい。セミナー当日14時までのお申込み(15時URL配信)。今年こそ資産運用で大きく飛躍されたい方々の多数のご参加をお待ちしている。
●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもメルマガ配信などで活躍。
※この連載は、ワンランク上の投資家を目指す個人のための資産運用メルマガ『太田忠 勝者のポートフォリオ』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、メルマガ配信の他、無料期間終了後には会員専用ページで「勝者のポートフォリオ」や「ウオッチすべき銘柄」など、具体的なポートフォリオの提案や銘柄の売買アドバイスなどがご覧いただけます。原則毎月第一水曜夜は、生配信セミナーを開催。
国内外で6年連続アナリストランキング1位を獲得した、
トップアナリスト&ファンドマネジャーが
個人投資家だからこそ勝てる
「勝者のポートフォリオ」を提示する、
資産運用メルマガ&サロンが登場!
老後を不安なく過ごすための資産を自助努力で作らざるを得ない時代には資産運用の知識は不可欠。「勝者のポートフォリオ」は、投資の考え方とポートフォリオの提案を行なうメルマガ&会員サービス。週1回程度のメルマガ配信+ポートフォリオ提案とQ&Aも。登録後10日間は無料!