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【1】今日の株式相場早わかり!
5日ぶりに小幅反落! 今晩のパウエル氏講演などに注目
日経平均株価は5日ぶりに小幅反落! 6日の米国市場で主要株価指数はそろって続落した。先週末発表された1月の米雇用統計の結果が尾を引き、米連邦準備理事会(FRB)が再びタカ派色を強めるのではないかとの警戒感が市場を覆い続けた。今日の東京市場では1ドル=132円台の円安水準が続いていることが支えとなり、輸出関連株などを中心に上昇してスタート。日経平均株価の上げ幅は100円を超える場面もあったが、次第に利益確定売りに押された。長期金利の上昇などを受け銀行株は堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループは+3.20%となった。
今日の取引終了後にはソフトバンクグループが2023年3月期第3四半期(4~12月)の決算を発表。純利益は9125億円の赤字(10~12月は7834億円の赤字)と赤字幅を広げた。今晩の米国では、パウエルFRB議長の講演に注目が集まる。バイデン大統領は一般教書演説に臨む。
【日経平均】27685.47円→(-8.18円)
【マザーズ指数】782.01↑(+5.64)
【NYダウ】33891.02ドル→(-34.99ドル、6日)
【ナスダック】11887.450↓(-119.505、6日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
小売・外食など人気銘柄多数! 2月優待に注目
今日は2月に権利確定する人気優待銘柄を取り上げたい。2月決算企業には有名な小売、外食銘柄が名を連ねており、買い物券や食事券がもらえるケースが多い。空前の値上げラッシュの中、家計防衛の手段として、これらの優待の活用を検討してみてもよいだろう。
日常的な買い物で使い勝手が良いのがイオンだ。グループ店舗での買い物の際に優待カードを提示すれば、3%のキャッシュバックが受けられる(100株保有の場合)。加えて、毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」には5%割引も受けられる。
リオープン(経済再開)、インバウンド(訪日客)で注目が集まる百貨店関連では、大丸・松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロント リテイリングが2月に権利確定となる。大丸および松坂屋での買い物が10%割引になる優待カード(限度額あり)に加え、希望者にはファッションビル「パルコ」での買い物が5%割引となるクレジットカードも発行する。同銘柄の予想配当利回りは2.6%。優待と配当をセットで購入を検討するのもアリだろう。
外食関連では、クリエイト・レストランツ・ホールディングスに注目したい。今日の終値ベースで、最低購入金額は10万円を切っているうえ、1回の優待額は2000円なので、「優待利回り」は年4%超。居酒屋「磯丸水産」が有名だが、ベーカリーや寿司店、イタリアンなど業態の幅が広く、様々な場面で活用できる。
なお、2月末が権利確定日の場合、権利付き最終売買日は24日になる。上の表の中では、西松屋チェーンのみ2月20日が権利確定日のため、最終売買日は16日になる。
■イオン株価チャート/日足・6カ月
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【3】火曜連載「ザイアナリスト海老澤界『週イチ!投信ランキング』」
1月は中国株型が10%超! テクノロジー関連株型も好調
今日は1月のタイプ別平均リターンを取り上げたい。1カ月は投資信託の評価期間としては短いものの、潮目の変化を察知する意味では有効な面もある。今回は国内外の主な株式型を対象に平均リターン上位と下位のタイプを表にした。平均リターンが10%を超えてトップだったのが中国株型だ。中国政府がゼロコロナ政策を事実上撤廃、リオープン(経済再開)期待から投資家の資金が向かった格好だ。
グロース(成長)型の代表格で、昨年は急激な金利上昇を受けて下げたテクノロジー関連株型も+9.1%と大きく上昇。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ停止観測が高まったことが原因だ。なお、昨年、60%近く値下がりした「グローバル・フィンテック株式ファンド」(日興アセットマネジメント)の1月リターンは+20.9%と急上昇している。
一方、リターン最下位はインド株型で-3.3%。新興財閥アダニ・グループの会計不正疑惑が月後半に浮上し、海外投資家の売りにつながったのが一因だ。昨年好調だった医療・バイオ関連、インフラ関連なども株式型の中では振るわなかった。ディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)株からハイテク株への投資家の資金シフトが背景にある。株式型以外に目を向けると、国内リート(不動産投信)関連の値下がりも目立った。日銀の政策修正による長期金利上昇で、借入金利の負担増につながるなどとの懸念が強まったためだ。
以上のことが大きなトレンド変化かどうかは慎重に判断する必要がある。ただ、このように常に状況を把握することは、投資のヒントを得る意味でも無駄ではないだろう。
海老澤 界
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
横浜国大経済卒。産業専門紙記者を経て格付投資情報センター(R&I)にて年金・投信関連ニューズレター記者、日本経済新聞記者(出向)、ファンドアナリストを務めたのち、現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。
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